勝手に指標

  • 秘境感
    ★★☆☆☆
  • 天空感
    ★☆☆☆☆
  • 潮風感
  • 爽快感
    ★★★★☆
  • 根性感
    ★☆☆☆☆
  • 開放感
    ★★★☆☆

素晴らしい晩秋の紅葉に感激!千曲川と共に走る絶景快速路

 長野県長野市と新潟県小千谷市を繋ぐ、総延127kmもの主要国道だ。北信越を縦断する大動脈であると同時に、地域唯一の連絡ルートである為、交通量は比較的多い。新潟港より内陸部へ向かうトラックルートでもある為、特に大型トラックの多さが目立つルートだ。
 聞いただけでツーリング気分を損ねそうな内容だが、ご安心あれ。流れは快適そのもの。都市部以外は信号が大変少ない為、まるで北海道の如く爽快そのもの。区間距離イコール所要時間…とまでは言わないが、ほぼそれに近いノリで移動可能。都市部を連絡する内陸ルートにしては大変珍しい快走路なのだ。
 また、特筆すべきはその沿線風景。日本一の大河川“千曲川”と農村と里山が点在する光景は、どこか懐かしさを覚える日本の原風景。この地域には築100年を超す古民家も大変多く、赤や青で彩られたトタン囲いの茅葺き屋根の古民家が林立する集落を遠望していると、民話の世界へタイムスリップしたかの感覚さえ覚える。
 その上、道そのものが見所という所も見逃せない。大河川沿いの山間部の為、今からの時期は紅葉が大変見事なのだ。付近には清津狭や秋山郷といった一大名所もあるが、沿線を走るだけでも十分に感動的な紅葉を楽しめる事も嬉しい。
 そして、多くの名所・景勝地を連絡している大変便利な路線でもある。先の清津狭や秋山郷はもちろん、野沢温泉や鍋倉高原へ向かう主要ルート。高速道路から外れた地域ながら、移動ストレスを全く感じない。前走車との車間をしっかり取り、雄大な流れを見せる千曲川の水面を眺めつつのんびり走っていると、トラックの多ささえ全く気にならないのだ。
 実はこの快走路は旧来の道ではなく、ほぼバイパス路。対向2車線の為、バイパス感は全く無いのだが、従来は1.5車線程度の極悪線形路だったのだ。平成13年以降、改良工事により数々のバイパス路線が完成。現在は高速と見間違うかの高規格道路となった訳である。玄人向けの話になるかもしれないが、現在も旧国道は降格指定されているものの、現道として使用中。旧酷道の浪漫を求めるマニア達の聖地にもなっている。
 春の新緑。夏の緑。秋の紅葉。冬の雪景色。四季によって様々な彩を楽しめるのもこの路線の魅力だろう。但し、注意すべきはこの地は特別豪雪地帯だと言う事。冬季の積雪は軽く3mを超える。冬季にバイクで通行する際は必ずスパイクタイヤを装着して頂きたい。


北信のローカル線、飯山線は車窓の風景が美しい事で有名。概ね国道117号の旧道に平行しており、旧道ツーリングではその姿を見る事も多い。ディーゼルの重厚な走行音も魅力だ。


旧道は整備状態もまばらな為、伸びた枝葉が目前に迫る。しかし、紅葉の時期はそれが逆に大変ダイナミックな走行フィールになる。路面の荒れも思ったほど酷くはない為、のんびりと気軽に可能だ。


北信の山々はその標高の為、白・赤・緑の三層に分かれた大変見事な紅葉風景を楽しめる。その最もベストスポットは秋山郷。晩秋を彩る名物風景をぜひ堪能してみよう。


雄大な千曲川を眼下に一望しつつ走る。道幅も広く信号は皆無。まるで北海道の如く爽快そのもののルートだ。紅葉シーズンのみならず初夏や深緑の時期にもお勧めの道だろう。


国道117号沿い、千曲川に鎮座する西大滝ダムは、富国強兵の先駆けとして昭和14年に完成した大変歴史深いダムだ。しかも現在も水力発電所としては日本一の発電規模を誇っている。


西大滝ダムはダムの天端を走行できる。まるでトンネルが連続するかのような様相は異世界感満点の独特の雰囲気。天端直下にはゲートが設置されており、轟音を立てて放流される水流は迫力抜群だ。


沿線で絶対に立ち寄っておきたいのが、この野沢温泉郷。日本屈指の規模を誇る温泉街を形成。13の共同浴場が設置されており、外湯巡りが楽しめる。宿泊プランで訪れるのがお勧めだ。

マップ

  • 36.990101, 138.566694
  • 12
  • 18
  • 11
  • 36.990101, 138.566694

    国道117号線“谷街道”【長野県】~国道117号線~

大きい地図はこちら

  • in-out
  • ビューポイント
  • スポット(レストラン、道の駅、温泉、etc.)

ロードデータ

交通量

新潟と長野を繋ぐ大動脈がゆえ、特にトラック等の交通量は多いが、都市部を除き信号が大変少ない為、流れは快適そのもの。地元車の速度が速い為、注意しておこう。

路面

路面
旧道を除き、ほぼ全線高規格の幅広い道路。大型車が多い割に路面も大変平滑で、波打ちもほぼ皆無。センターライン付近にある、冬季融雪の水噴射口に若干注意しておこう。

■筆者プロフィール

神田 英俊
MOTOツーリング誌編集長
内外出版社発行、隔月刊ツーリング雑誌“MOTOツーリング”誌のコンセプター兼編集長。“旅人による旅人の為の雑誌”を基本コンセプトに、全国のDEEPな旅ネタを更に深く掘り下げて取材・掲載している。
個人的なバイク趣向はオフロード。季節を問わず、主にキャンプを基軸とした旅が中心。冬季北海道ツーリングの常連でもある。
バイクと共に温泉もこよなく愛しており、温泉ソムリエの資格を持つ秘湯巡礼ライダーでもある。