~これぞ大空を駆ける道!知られざる絶景山岳ロード~

チェリーパークラインは、世界有数の活火山である浅間山の外輪山を、高峰高原まで駆け登るワインディングロードだ。
かつては有料観光道路だった事もあり、管理状態や路面も悪くない上、ピーク標高は2000mにも達するイチオシの絶景山岳路と言える。

但し、道路的な位置付ではあくまで市道。
冬~初春には群馬県側への通行も閉ざされる為、往来路としての価値は高いとは言えない。

また、WEB上で検索してもマップをかなり拡大しないと表示されない程の扱いで、全国的認知は実に低いルートと言える。
その為、観光客の多い長期連休中の信州でも、渋滞や路上駐車の心配が少ない穴場的絶景道なのだ。

しかし、その様相は実に素晴らしい。
白樺林が点在する山岳地帯を殆どスイッチバックとも呼べる九十九折れのコーナーで高度を稼ぐ。
日光いろは坂も青くなる程の連続タイトコーナーはライダーにとっては極上スイーツに違いない。

全長は約10kmと少々短めのルートだが、序盤の林間路からピーク付近の大展望と景色変化も豊富で満足度は大変高い。
頂上にはレストハウスも完備されており、マスツーリング時の候補先としても十分に楽しめるだろう。

稜線路はダートながら良好に整備されており、嬬恋高原を望む絶景を堪能しつつ高峰温泉を経由し地蔵峠へと抜ける事が可能。
また、そのまま直進し外輪山を群馬側へ通過する事も可能だが、こちらのダートはロードモデル初心者には少々手ごわい為、注意が必要だ。

とは言え、信州の展望と標高を一気に堪能できる穴場名道。
入口は上信越道小諸インターより約10分とアクセスも大変便利。
秋の信州旅では絶対に外せないルートと言って間違いない。

一見、スイッチバックと見間違える程の官能的なワインディングはライダーに強烈な印象を与えるに違いない。
交通量も少なめで路面も十分整備されており、初心者ライダーでも思い切って走ってみる事をお勧めする。

ピークでの標高は約2000m。
眼下には佐久平の町並みが広がる。
残暑厳しい時期でも頂上には一先に冬の気配が訪れる。
防寒・防風装備はしっかりと備えておきたい。

稜線路はダートながら良く整備されており地蔵峠へと抜ける事が可能。
彼方に嬬恋高原を遠望できる絶景展望路だ。

意外と交通量は多く、ハイカーも点在する為、速度には十分気を付けて走行しよう。

チェリーパークライン終点より群馬県側の北側斜面は未だ未舗装路。
嬬恋高原への最短路でもあり、大型ツアラーでも決して難易度の高いダートではないが、初心者には少々厳しいかもしれない。

~透明度3cm! 国内屈指の含鉄濁り湯~
周辺には国内屈指の極上温泉も湧出

天狗温泉浅間山荘
チェリーパークライン沿い、高峰高原中腹に驚愕の濃さを誇る温泉が湧出している。

鉄分を多く含む為に浴槽の湯はほぼオレンジ。
まるで燃えるような紅葉を彷彿させる抜群の濃さが自慢の温泉だ。

鉱泉の為、加温した上での投入だが源泉は飲める位の新鮮さ。
見て良し、浸かって良し。
一度は体験しておきたい銘湯だ。

~天然ガスが噴出! 雲上の温泉~

高峰高原の稜線路沿いに建つ温泉旅館。
約2000mという国内屈指の標高を誇る高山温泉だ。

建物前までバイクで行ける為、高山温泉にもかかわらず気軽に訪れる事が可能。
火山地帯らしい典型的な硫黄泉だが、投入量は多く鮮度も素晴らしい。

しかし何より珍しいのは暖炉で燃える青い炎。
付近では天然ガスが噴出している為、施設の暖房はこのガスを利用しているのだとか。
これを見るだけでも訪れる価値がありそうだ。

オススメスポット

天狗温泉浅間山荘

透明度は約3cm程度。世界的な温泉天国である日本でも、ここまで濃い含鉄泉はそう多くない。
浴槽内では自分の身体は全く視認できないが、それもまた楽しみだ。

住所:長野県小諸市甲又4766-2
連絡先:0267-22-0959
営業時間:11:00~16:00 ※要問い合わせ(入浴料800円)
単純鉄冷鉱泉 泉温8.5℃ PH5.7 循環処理有

高峰温泉

幻想的な青が印象的。
これが付近一帯で噴出している天然ガスの炎だ。

この標高にもかかわらず、冬季は雪上車の送迎もある通年営業の旅館なのだ。

住所:長野県小諸市高峰高原
連絡先:0267-25-2000
日帰り入浴時間:11:00~16:00 (入浴料500円)
ナトリウムマグネシウム炭酸水素塩泉 泉温26.2℃ PH6.6 加温有 循環殺菌処理無

筆者プロフィール

神田 英俊

内外出版社発行、隔月刊ツーリング雑誌“MOTOツーリング”誌のコンセプター兼編集長。“旅人による旅人の為の雑誌”を基本コンセプトに、全国のDEEPな旅ネタを更に深く掘り下げて取材・掲載している。個人的なバイク趣向はオフロード。季節を問わず、主にキャンプを基軸とした旅が中心。冬季北海道ツーリングの常連でもある。バイクと共に温泉もこよなく愛しており、温泉ソムリエの資格を持つ秘湯巡礼ライダーでもある。