標高は何と1800m!大感激の天駆ける道
走らずして死ねない国内屈指の高原ロード

まさに国内髄一の絶景ロード。
ここを走らずには死ねないと言っても全く過言ではない、ライダー必走の定番山岳ロードだ。

高原から山岳地帯まで、多彩な変化に富んだルートが特徴。
シーンが様々に移り変わる為、全長約76kmのロングルートでありながら、全く飽きを感じる事が無く、気が付いたら一気に終点まで走り切ってしまう程夢中になれるルートでもある。

中信州をほぼ南北に縦断しており、蓼科高原・八ヶ岳山麓・白樺湖・車山高原・霧ヶ峰・美ヶ原といった信州自慢の観光ポイントを多く繋いでいる。
その為、休日にはマイカーや観光バス等の交通が多めになる事も珍しくない。

しかし、その全区間に信号は皆無と言ってよい程少なく、流れも決して悪くない。
休憩ポイントで多少の駐車待ちができる事はあるものの、概ね渋滞とは無縁と言ってもよいだろう。

風景的特徴を大きく分けると、南部の高原的景色と北部の山岳地帯的景色に分けられる。
どちらも線形抜群のワインディングで、走り応えは申し分ない。
しかし、絶対に走っておくべきは、南部の高原地帯のワインディングだろう。

具体的には霧ヶ峰や車山高原付近といった地域。
高所雰囲気抜群の笹林、どこまでも続く丘の群れと彼方に遠望する険しい峰々…といった、息をのむロケーションが全て一つに集まっている。

まさに絶景の見本市だ。
しかも、意外な事に市街地や高速のインターが近い為、アクセスは抜群。
道幅も広い上にタイトコーナーは少な目。
初心者でも安心して風景とライディングを同時に楽しめる。

また、北部の山岳ワインディングも、テクニカルな上、爽快感抜群の道だ。
徐々に標高を上げてゆく為、場合によっては雲中を走る事も珍しくない。

目線は雲。雲中から出た瞬間、遥か彼方まで続く雲の地平線…。
こんな幻想的な風景は、日本広しと言えども簡単には見られない。
気候的条件もあり、いつでも見れる訳ではないが、ダイナミックな山岳風景を含め、絶対に走っておきたいルートだろう。

そして終着は美ヶ原高原。こちらは道の駅や美術館も併設されている観光地ではあるが、その標高は何と2000m超だ。山岳観光の定番でもある北アルプス八方池の標高が1800m。国内でもケタ外れの標高を誇るポイントなのである。

ここまで来ると、下界との天候差も著しい。
下界が雨でもここだけは晴天なんて事も全く珍しくない。
気温も低く、真夏でも寒さを感じる上、古いマシンならば酸素濃度の違いによるエンジン不調をきたす事もある位なのだ。

しかし、ここから見渡す雲海には只々絶句。
一生の思い出になる事間違いない素晴らしい景色を堪能できるだろう。

ここまで美しいシーンを多彩に抱くビーナスラインはまさに“絶景の幕の内弁当”といった所だろう。
この夏、信州未体験なライダーは絶対に訪れて頂きたい、責任をもってお勧めしたい絶景ロードだ。

レンゲツツジの咲き乱れる美しい高原を貫く感動の道。
ビーナスライン南部は展望が特に素晴らしい。

写真のポイントは車山高原。
中央自動車道の諏訪ICより1時間未満というアクセスの良さが嬉しい。

ビーナスライン沿い、蓼科湖の北側に位置する女の神展望台。
標高は1700mあり、八ヶ岳や南アルプスの峰々が一望!

眼下に広がる原生林の緑も大変美しい。
天候によっては驚愕の雲海を堪能できる事もある。

ビーナスライン終点の美ヶ原高原は標高2000m。
眼下には雲海と雲の地平線。
ここはバイクで行ける国内有数の高地。
ここでしか見れない景色をぜひ堪能して頂きたい。

通称“裏ビーナスライン”と呼ばれる事もある県道62号線。
ビーナスラインを終点より西進し、美ヶ原スカイラインより分岐するピストンルートだ。
見所の区間は約5kmと短めながら穴場感は抜群。併せて走りたい絶景ロードだ。

“裏ビーナスライン”はピストンルートながら、高山植物が咲き乱れ、高原感抜群のビーナスラインとはまた違う雰囲気が魅力。
軽く流す位が気持ち良い道だ。ここまで来たら松本市街も近い。

ビーナスラインにアクセスすると、食事処は殆どない為、昼食は諏訪界隈がお勧め。
中でも下諏訪町の“ハッピー下諏訪丼”と称する丼が面白い。

何と、全て840円である以外、食材的な特徴はナシ。
参加店それぞれによりメニューが全く違うという自由すぎる丼なのだ。
しかし、裏メニュー的な丼を提供しており、食べ歩く楽しさもある魅力的な丼。中々お勧めだぞ!

写真:東寿司 海鮮丼/840円
長野県諏訪郡下諏訪町緑町320-9
TEL:0266-27-8254 

筆者プロフィール

神田 英俊

内外出版社発行、隔月刊ツーリング雑誌“MOTOツーリング”誌のコンセプター兼編集長。“旅人による旅人の為の雑誌”を基本コンセプトに、全国のDEEPな旅ネタを更に深く掘り下げて取材・掲載している。個人的なバイク趣向はオフロード。季節を問わず、主にキャンプを基軸とした旅が中心。冬季北海道ツーリングの常連でもある。バイクと共に温泉もこよなく愛しており、温泉ソムリエの資格を持つ秘湯巡礼ライダーでもある。