本記事はバイク雑誌『タンデムスタイル』とのコラボ記事です!

本記事の内容はタンデムスタイル 2025年2月号 Vol.270の内容の一部を再編集したものです。
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バイクライフを始めるにあたっては、さまざまな出費が増えてしまいます。
そんな中、ライディングウエアを一式そろえるのはハードルが高いと感じる方もいるでしょう。
資金に余裕がある場合は一気にそろえることもできますが、そうでない人も多いのではないでしょうか。
そういった場合は、優先順位をつけて段階的に買い集めていくことをおすすめします。

そのうえでまず手に入れるべきは『ヘルメット』です。
バイクに乗るときには着用が義務付けられているからです。
次に必要になるのがウエア類ですが、まずはグローブを入手することを強くおすすめします。
転倒したときや走行中の飛来物を考えると、肌を露出するのは避けたいから。
ジャケット・パンツ・フットウエアは一般ブランドのものでも対応できますが、操作性や安全性を考慮すると、グローブだけはバイク専用のものが望ましいです。
ただし、グローブ以外のライディングウエアも、いずれは購入することをおすすめします。

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ヘルメット

バイクは転倒の可能性が高く、頭部への衝撃が死亡事故の主因となるため、ヘルメット着用が法律で義務付けられています。
教習所の実技でも必須で、適切なヘルメットを選ぶことは命を守るうえで極めて重要です。
工事用とは異なり、バイク用はPSCマークとSGマークが付いているものが安全基準を満たす目印です。
メーカーや素材、走行風を取り入れる機能などによって価格差が生まれるので、慎重に選びましょう。
フルフェイスよりジェットタイプの方が価格はリーズナブルですが、防御という面ではフルフェイスに分があります。
また、ソリッドカラー(単色)よりグラフィックモデルの方が高くなることも覚えておきましょう。

グローブ

ヘルメットと違い、グローブの着用義務はありませんが、万一の転倒を考えると着用すべきアイテムです。
また、走行中に小石や虫などが飛んでくることもあり、寒い時期には防寒具としても役立ちます。
ただし、手はアクセルやクラッチ、ブレーキなどの操作を行なうため、操作しにくいグローブは避けましょう。
サイズが合い、動かしやすいものを選ぶことが重要です。
バイク用は一般的なグローブと違い、転倒時の保護や操作性を考慮して作られているものがほとんどなので、材質も含めて好みに合わせて選んでください。

ジャケット

バイク用ジャケットは、一般的なアパレルブランドのジャケットに比べ、安全性と快適性が重視されています。
肩やヒジ、背中などにパッドが内蔵され、転倒時の衝撃を和らげたり、バイクにまたがった際に身体にフィットしやすい立体裁断を採用していたり、走行風によるバタつきを抑え疲労を軽減するなどの工夫が取り入れられています。
耐摩耗性や防風・防水機能も高く、季節に応じたメッシュや防寒素材など種類も豊富です。
価格帯は数千円から数万円と幅があるので必要な機能や予算に合わせて選んでください。

パンツ

バイク用パンツは一般のアパレルブランド品より、転倒時の衝撃を和らげるパッドや摩耗に強い素材を使用し、ライディング姿勢を考慮した立体裁断で膝の曲げ伸ばしがしやすい設計になっているのが特徴です。
ナイロンやポリエステル、レザーなど素材も多彩で、通気性を高めたメッシュタイプや防寒仕様のモデルなど季節ごとの選択肢も豊富にあります。
価格帯はジャケット同様、数千円から数万円まで幅広く、安全性と機能性を考えれば費用対効果は十分に見合うでしょう。

フットウェア

バイクに乗る際のフットウェアは、足首やつま先、カカトを保護するハイカットタイプがおすすめです。
バイク用とうたわれるものはシフト操作時のフットウエアへのダメージを軽減するためのパッド付きのモデルが多く見られます。
素材はレザーやナイロンなどが一般的で、防水性や通気性を備えた製品も豊富です。
価格帯は数千円から数万円まで幅があり、ブランドや機能によって大きく異なります。
足元をしっかり守ることでより安心してライディングを楽しめます。

プロテクター

ライディングジャケットには肩・肘・脊椎、パンツにはヒザにプロテクターが付属することが多いです。
ただ、バイク事故の死亡原因は頭部がもっとも多く、次いで胸部となりますが、胸部プロテクターはオプション扱いが多いため、ジャケット購入時に合わせて用意しましょう。
なお一般ブランドのウエアを使用する場合は、インナータイプや身に着けるタイプのプロテクターを併用すると安全性が高まりますよ。

季節やスタイルを考えよう

ライディングギアには、オールシーズン対応のものはありません。
春・秋用、夏用、冬用と季節ごとに用意するのが基本です(一部、スリーシーズン対応のものもあります)。
とくに冬と夏は、適切なウエアを選ばないと快適に走行できず、負担が大きくなることもあります。
夏は風を通しやすいメッシュタイプのウエアを、冬は防寒性の高いジャケットやインナーを活用して調整しましょう。
また、ライディングギアのデザインは多種多様。
自分の好みに合ったものや、バイクとの相性を考えて選ぶのも楽しみ方の一つです。

まとめ

バイク用ウエア・ギアを選ぶ際は、安全性・快適性・デザインのバランスを考えることが重要です。
ジャケットやパンツは、耐摩耗性やプロテクターの有無を確認し、走行環境に合ったものを選びましょう。
とくにヘルメットは命を守る重要な装備のため、PSC・SGマーク付きの安全基準を満たしたものが必須です。
価格帯は幅広く、安価なものは保護性能が低い場合があるため注意が必要です。
また、グローブやフットウエアも操作性と保護性能を考慮し、サイズの合ったものを選ぶと快適かつ安全にライディングを楽しむことができますよ。

筆者プロフィール

タンデムスタイル×BikeLifeLab

バイク用語で“タンデム”というと、おもに“二人乗り”を指します。
“じゃ、タンデムスタイルは二人乗り専門の媒体なんだ!”と思った方、残念ですがそれは間違いです。
もちろん二人乗りのことも取り上げていますが、それだけじゃありません。
“タンデム”という言葉には、“読者と編集部をつなぐ”“読者同士の輪が広がる”“みんなで楽しく”などという、むしろ象徴的な意味を持たせているんです。
内容は、バイク歴がまったくない人、バイクのことなんて何も知らないよというビギナーにもわかりやすく、楽しめるをこころがけています。「今までのバイク雑誌はムズカシすぎて読めなかった」という人にもご好評いただいています。
ビギナーは、何をするにせよ“やり方がわからない”という場面によく遭遇します。『タンデムスタイル』には、そんなビギナーが知りたいハウツーがギッシリ!
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