冬が明けた4月、バイクで出かけやすい本格的なツーリングシーズンが幕を開けましたが、一転して不安定な雨模様で出かけづらい6月の梅雨シーズンが訪れます。

ですが、各地には6月ならではの魅力が詰まったツーリングスポットがあります。

今回は6月だからこそ、天気が良い日には足を運びたい関東近郊のおすすめツーリングスポットをまとめて紹介します。

【北関東エリア】(栃木・群馬)

霧降高原道路(栃木県)

日光市街と大笹牧場を結ぶ、標高約1000m前後の高地を走る高原道路です。

6月中旬から下旬にかけて、標高約1350m付近に位置する「キスゲ平」では、数十万株の黄色い高山植物「ニッコウキスゲ」が一斉に開花し、山肌を黄色く染め上げる見頃を迎えます。

梅雨時期は地形の影響により霧が発生しやすいルートですが、終点にある大笹牧場は全面舗装の広大な無料駐車場を備えており、レストハウスでの食事や休憩が可能です。

初夏特有の高山植物の開花と、標高差のある本格的なワインディングを併せて体験できるルートです。

つまごいパノラマライン(群馬県)

つまごいパノラマラインは浅間山の北麓に広がる、全長約30kmの広域農道。信号や交差点が非常に少なく、緩やかなアップダウンとコーナーが続く快走路として知られています。

6月は夏秋キャベツの植え付け期にあたり、マルチシートで覆われた広大な畑から若緑色の苗が一面に広がる、この時期特有のパノラマ景観を見ることができます。

周囲に遮るものが少ないため、梅雨の晴れ間には浅間山や四阿山などの山々を背景とした開放的なツーリングが可能です。ルート沿いにはいくつかの展望スペースも整備されています。

【西関東・甲信エリア】(埼玉・山梨)

大菩薩ライン(山梨県)

 

奥多摩から大菩薩峠の北側を越えて甲州市へと至る、国道411号の山岳区間です。道幅が広く路面もよく、大きいコーナーが連続する走り応えのあるルートで、最高地点の柳沢峠は標高1472mに達します。

6月の梅雨時期は、前日の雨による湿気と夜間の放射冷却の影響で、早朝に雲海が発生しやすい季節です。柳沢峠の茶屋周辺にある展望スポットからは、富士山の方向に広がる雲海を視認できる確率が上がります。雲海は早朝に見られるため、向かう際には防寒等しっかり対策して向かいましょう。

秩父・美の山公園(埼玉県)

秩父盆地周辺のワインディングと、観光拠点を組み合わせた定番ルート。

美の山公園は秩父市と皆野町にまたがる標高581.5mの独立峰、蓑山(みのやま)の山頂に整備された自然公園です。山頂へと続くアプローチの観光道路は適度なワインディングとなっており、ショートツーリングの目的地としてもおすすめ。頂上には広場や展望台が整備されています。

6月下旬から7月上旬にかけては、園内に植栽された約4500株のアジサイが見頃を迎え、斜面を色鮮やかに彩ります。また、梅雨時期は前日の雨と翌朝の放射冷却の影響で「雲海」が発生しやすく、タイミングが合えば秩父盆地を覆う雲海とアジサイの競演という、この季節ならではの幻想的な景観に出会える絶景スポットです。

【南関東エリア】(神奈川・山梨境界)

足柄峠・開成町(神奈川県)

南足柄市から足柄峠を越えて静岡県御殿場市へと抜ける山岳ルートは、比較的タイトな低速コーナーが多く、交通量も少ないため、マイペースなライディングに適しています。

6月は山麓の開成町の「開成あじさいの里」で「開成町あじさいまつり」が開催され、約5000株の紫陽花が水田の畔を彩ります。2026年度も6月6日から6月14日にかけて開催されるので、ツーリングの目的地としてもおすすめです。

どうし道(神奈川県〜山梨県)

相模原市から山中湖へと至る、ライダーに人気の高い国道413号です。

6月1日からは道志川の鮎釣りが解禁され、渓流での鮎釣りを楽しむことができるようになります。また、山中湖へ抜けた先にある「花の都公園」では、6月中旬からキカラシやポピーが見頃を迎え、鮮やかな色彩の広大な花畑をゴールとして設定することができます。

神奈川県側、山梨県側ともに立ち寄りスポットが多い鉄板ツーリングロードなため、天気が良い日を狙った日帰りツーリングにおすすめのスポットです。

三浦半島(神奈川県)

山の天候が崩れやすい梅雨時期において、比較的平穏な天候が期待できる湾岸エスケープルートです。

6月の三浦半島は、特産品である「完熟スイカ」の出荷が最盛期を迎えるタイミング。城ヶ島へと続くシーサイドラインを巡りながら初夏の味覚を味わえます。

三崎港周辺のマグロ専門店でのグルメと組み合わせることで、山間部の雨雲を回避しつつ、満足度の高いツーリングを成立させられるのが魅力です。

湾岸線を使用して首都圏から簡単にアクセスできるため、天気の良い1日を狙ったショートツーリングにぴったりです。

【東関東エリア】(千葉・茨城)

銚子ドーバーライン・犬吠埼(千葉県)

房総半島最東端の海岸線を走るルート。屏風ケ浦のダイナミックな断崖絶壁の上を抜ける「銚子ドーバーライン」を経由し、犬吠埼へと至ります。

山間部の天候が不安定な時期でも、海沿い特有の抜けの良い景観を楽しめるのが特徴です。

6月の最大の魅力は、銚子漁港で水揚げされる「入梅(にゅうばい)いわし」。1年の中で最も脂が乗る旬の時期とされており、周辺の飲食店で極上の海鮮グルメを堪能できます。

アップダウンが少なく、雨対策さえしていれば路面状況が変わりやすい梅雨時でも安全マージンを取りやすいルートですよ。

養老渓谷・梅ヶ瀬渓谷(千葉県)

房総半島のほぼ中央に位置する、豊かな水量を誇る渓谷エリア。6月特有の蒸し暑さを回避できる涼しいスポットであり、雨上がりの翌日には、雨で洗われた深い緑と、水量を増したダイナミックな滝の競演を見ることができます。

房総らしい適度なワインディングロードを繋ぎながら、マイナスイオンに満ちた涼しい渓流沿いの走りを楽しむことができます。

下界の湿った気候から距離を置き、五感で涼を取りに行く、梅雨時期の週末に最適なルートと言えます。

涸沼周辺・あじさいの谷(茨城県)

汽水湖である涸沼の平坦な湖畔道路をまったり流す、東関東の穴場ルートです。

6月中旬(2026年度は6月13日~7月12日まで)からは「涸沼自然公園」にて約30種1万株が咲き誇る「あじさいまつり」が開催され、圧倒的なスケールの景観を楽しめます。

さらにこの時期、涸沼特産の「大和しじみ」が1年で最も美味な「夏しじみ」のシーズンに突入します。大粒のしじみ汁やしじみ丼を目的に、雨天でも走りやすいフラットな快走路をゆったりと巡る、大人のグルメ旅を提案できます。

天気と相談しながら6月のツーリングを満喫しよう!

梅雨は雨の多いシーズンで、ツーリングの予定を組んでもなかなか出かけられないこともありますが、天気が良い日が訪れたら、日帰りのショートツーリングを楽しんでみてはいかがでしょうか?

ツーリングの際にはレインコート等、天気の移り変わりへの対策を忘れずに!

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筆者プロフィール

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