勝手に指標

  • 秘境感
    ★★★★☆
  • 天空感
    ★★★☆☆
  • 潮風感
    ☆☆☆☆☆
  • 爽快感
    ★★★★☆
  • 根性感
    ★★★★☆
  • 開放感
    ★★☆☆☆

秘境に咲き乱れる数々の桜
この時期ならではの感動を楽しもう!

 和歌山県北部の高野山と言えば、言わずと知れた日本仏教の聖地。中でも金剛峯寺は、真言宗宗祖である空海が開創した、真言密教の総本山としてあまりにも有名な場所だろう。周囲は標高1000mを越す山岳に囲まれ、冬期は平均気温が氷点下にもなる厳しい自然に囲まれた地域。しかも、現在は世界遺産にも指定されている大定番の観光地だ。こんな場所に絶景ロードが?
それがあるのだ。実は、大展望のスカイロードが伸びている訳ではないのだが、この春の時期ならではの特筆すべき絶景ロードがあるのだ。それが今回ご紹介する桜ロードなのである。一般的に“花見”とは座って団子と共に楽しむもの、しかし、この高野山周遊ロードには沿線に様々な桜が咲き乱れており、ツーリングを楽しみながら鑑賞できる。また、標高が高く麓のシーズンより1~3週間遅れて咲く為、高野山周辺を絡めると桜ツーリングを長く楽しめる事も特徴なのだ。
この桜周遊ルートは国道・県道・農免道を絡めた3本のルートで巡るのがお勧め。橋本市に位置する雲雀山の恋野農免道から出発して行こう。このルートは山村を繋ぐ明るい雰囲気の農道だ。ハイライトはいきなり見事な桜並木。中将姫旧跡付近の沿線には桜の大木が林立しており、まさに圧巻!雲雀山でテンションを上げたあとは、紀ノ川左岸沿いに下る紀の川フルーツラインへ。このルートは県道4号線の別称で、高台より紀ノ川や橋本市を一望できる快走路。紀ノ川沿いのルートは高規格化されたハイペースロードだが、かつらぎ町付近になると旧線形路で構成されており、鄙びた山村雰囲気抜群の旅路となる。この沿線にもいくつもの桜が点在しており、この時期ならではの薄紅を楽しむ事ができるのだ。有名な桜スポットと比較して派手さは無いものの、見事な大樹も多い上、観光客が大変少ない。また交通量も少な目の為、春らしい爽快なツーリングを楽しめる良道なのだ。
そして、シーンは一気に標高を上げ桜周遊ルートのハイライト、高野山へ。アクセス路は国道480号線がメインとなるが、ここがまた若干酷道臭のする香ばしいルート。特に金剛峯寺周辺は狭路山岳路の様相で初心者ライダーにとっては少々キツイと感じる方も多いだろう。しかし、沿線に咲く無数の桜はその苦労を払ってでも見に行きたい、まさに絶景!地元ライダーにとっては比較的定番のツーリングルートとも言えるが、この時期はいつもとは全く異なる雰囲気を醸す絶景ロードとなるのだ。
全体的には丸1日を要する中々の長距離ルートだろう。しかし、大都市圏より十分日帰りで楽しめる距離感の為、秘境感抜群ながら意外とハードルは低め。天気の良い春の日々、ふらっと出かけるにはまさにベストな絶景ロードと言えるだろう。

“高台より見下ろす橋本市の展望が素晴らしい恋野農免道路。桜の時期は更に彩られた超絶景ロードとなる。例年の見頃は4月上旬頃だ。

国道480号線のハイライトシーンは主に金剛峯寺より南側に多い。特に上花園神社のある花園中南地区には沿線に桜が咲き乱れ、感動的なシーンを醸す。

山間部は酷道要素抜群の国道480号線。その手のルートが好物な方にとっては絶好のルートだろう。ブラインドカーブが多い為、対向車には細心の注意を!

県道4号線も紀の川フルーツラインより逸れると旧線形の鄙びた道へ姿を変える。山村を繋ぎつつ、点在する桜を鑑賞しながら快走できる気持ちの良いルートだ。

あまりにも有名ながら一度は行っておきたいのが高野山の核とも言える金剛峯寺。空海が開祖と言われ816年に建造された国内最古級の寺院。ここも見事な桜が咲く。

859年に創建された隅田八幡神社には、日本最古の金石文が刻まれた銅鏡が所蔵されている。様々に解釈されているものの、決定的確証はない日本古代史のミステリーがここにあるのだ。 ※和歌山県橋本市隅田町垂井622

マップ

  • 34.321991, 135.650125
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    高野山周遊桜ロード~国道480号、県道4号、恋野農免道~

  • 34.33302, 135.64573

大きい地図はこちら

  • in-out
  • ビューポイント
  • スポット(レストラン、道の駅、温泉、etc.)

ロードデータ

交通量

観光地直近ながら意外と交通量は少ない。しかし、休日はマイカーも散見され、特に山岳狭路での正面衝突には絶対に気を付けよう。

路面

平野部のルートは全体的に高規格化されており、極めて快適だ。しかし、山岳部では荒れた舗装や小落石も多く、初心者ライダーにとって快適とは言い難い。

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■筆者プロフィール

神田英俊
MOTOツーリング誌編集長
内外出版社発行、隔月刊ツーリング雑誌“MOTOツーリング”誌のコンセプター兼編集長。“旅人による旅人の為の雑誌”を基本コンセプトに、全国のDEEPな旅ネタを更に深く掘り下げて取材・掲載している。個人的なバイク趣向はオフロード。季節を問わず、主にキャンプを基軸とした旅が中心。冬季北海道ツーリングの常連でもある。バイクと共に温泉もこよなく愛しており、温泉ソムリエの資格を持つ秘湯巡礼ライダーでもある。