首都圏有数の観光地として知られる箱根エリアは、絶好のツーリングスポットでもある。
伊豆半島の付け根に位置しており、伊豆方面各エリアへの分岐点でもあるのだ。

また、アネスト岩田ターンパイク箱根・芦ノ湖スカイライン・椿ライン・伊豆スカイラインとライダー垂涎のワインディングロードの起点とも言える。
近年はインバウンドの影響で外国人を含め多くの観光客が訪れる定番観光地のイメージが強いが、観光客があふれるエリアは意外と限られており、コツを掴めば休日でも比較的スムーズに移動可能なのだ。

要注意エリアは主に強羅・元箱根・箱根湯本の3ヶ所近辺。
観光施設が多く渋滞しがちなゾーンだが、その近辺を避ければ意外と快走ルートが多く、観光とライディングを両立して楽しむ事も可能。
標高が高いため、展望スポットや絶景ロードが多いのも箱根の特徴だ。

また、箱根峠は国道1号及び東海道屈指の難所だったため、近世以降の道路遺構も多い。
旧街道の趣も色濃く残されており、展望絶景以外の歴史的趣も多彩なのだ。

今回は、“初めての箱根”を想定してスポットを選定したが、このエリアは季節ごとの表情も豊か。
キミ独自の箱根ルートを探してみても良いだろう。

大観山展望台

神奈川県足柄下郡湯河原町鍛冶屋955
箱根一番のバイクの聖地。
アネスト岩田ターンパイク箱根に椿ライン。
芦ノ湖スカイラインも目前。
そして南下すればそのまま伊豆スカイラインと周辺バイクロードのハブポイントだ。

また、眼下に広がる芦ノ湖と雄大な富士山の光景は定番ながら感激の絶景地。
カフェや食堂も併設されており、箱根界隈では外せないバイクスポットだ。

箱根芦ノ湖展望公園

静岡県御殿場市神山丸嶽落合1920-9
箱根スカイライン沿いに位置する絶景スポット。
箱根外輪山から見下ろす広大な芦ノ湖とカルデラの様相を一望できる展望と開放的なロケーションが魅力だ。

比較的穴場で観光客が少ないのも魅力。
箱根スカイラインは二輪車(125cc以上のみ)350円だが走り応えは抜群だ。

箱根関所

神奈川県足柄下郡箱根町箱根1
箱根定番の観光地だが、一度は訪れておきたいスポット。
江戸期の東海道交通の要衝だった関所を完全復元した施設だ。

建物や資料館も見どころだが、関所裏の高台からは芦ノ湖を一望する絶景が望める。
ここが意外と穴場。
しかも石段は江戸期そのまま。
趣深い歴史ポイントなのだ。

大涌谷


※座標は駐車場

神奈川県足柄下郡箱根町仙石原1251
こちらも大定番のスポットだが、やはり迫力は抜群。
3,000年前、箱根火山最後の水蒸気爆発によって形成された爆裂火口を直に感じられるジオスポットだ。

吹きあがる水蒸気と漂う硫黄の匂いは大地の荒々しさを実感できる。

大涌谷駅は近年リニューアルされ3ヶ所の展望ポイントが新設された。
名物「黒たまご」も忘れずに。

山中城


※座標は駐車場

静岡県三島市山中新田410-4
戦国時代末期に北条氏が築城した山城跡だ。
格子状に配置された障子堀・畝堀と呼ばれる独特の堀割の様子は“日本一美しい堀”と呼ばれており、庭園のような美しさが特徴的。

石垣を使わずに土だけで築かれており、火器の集中配備・火力の有効発揮にも有効だったと言われている。
城郭ファンでなくとも一見の価値アリ。

三島スカイウォーク


※座標は駐輪場

静岡県三島市笹原新田313 9:00~17:00 1,100円 ※天候・イベント等により変動あり
観光用ながら全長400mもの長さを誇る鋼鉄製の人道吊橋。
現在は大阪府茨木市のGODA BRIDGE(全長420m)に次いで国内第2位の長さを誇る。

橋の高さは約70m。
富士山や駿河湾を一望する大パノラマを望める空中散歩スポットだ。
観光客は多いが、一度は訪れておいて損は無い。

箱根湯本温泉 弥坂湯

神奈川県足柄下郡箱根町湯本577-1
箱根湯本駅から徒歩10分ほどの旧東海道沿線に佇む温泉共同浴場だ。
昭和24年開業の歴史深い施設で、昭和レトロ感抜群のタイル張り浴槽が美しい。

施設系温泉の多い箱根エリアながら超穴場なかけ流し温泉を楽しめる。
地元客が多く、箱根湯本温泉の原点とも言える素朴さが魅力の温泉だ。

千歳橋

神奈川県足柄下郡箱根町塔之澤
国道1号沿線、早川渓谷を跨ぐ位置に架橋されたコンクリート橋。
昭和5年に竣工したRC下路式タイドアーチ橋で、隣接する旭橋と共に国定重要文化財に指定されている。

大正期の優美さを想わせるデザインにファンも多い。
箱根駅伝のコースとしても知られており、TVで見覚えのある方もいるだろう。

函嶺洞門


※座標は函嶺洞門駐車場

神奈川県足柄下郡箱根町湯本
現在廃道区間の国道1号沿いに位置する、昭和6年竣工の重厚なロックシェッド。
中国の洋式洞門を模したと言われており、ローマの水道橋のような優美なアーチ構造が特徴だ。

近代土木遺産として国定重要文化財に指定されており、函嶺洞門駐車場より見学する事が可能だ。

仙石原すすき草原

神奈川県足柄下郡箱根町仙石原
秋の箱根の大定番とも言える名所。
草原一面を埋め尽くすススキが魅せる圧倒的な大パノラマだ。

草原の中央を貫く遊歩道からの鑑賞が定番だが、隣接する県道よりバイクで走りながら眺めるのも圧巻。
見頃は9月下旬~11月中旬頃。
お勧めは草原一面が黄金色に輝く夕暮れ時だ。

県道沿いには駐輪スペースが無いため要注意!

筆者プロフィール

神田 英俊

内外出版社発行、隔月刊ツーリング雑誌“MOTOツーリング”誌のコンセプター兼編集長。“旅人による旅人の為の雑誌”を基本コンセプトに、全国のDEEPな旅ネタを更に深く掘り下げて取材・掲載している。個人的なバイク趣向はオフロード。季節を問わず、主にキャンプを基軸とした旅が中心。冬季北海道ツーリングの常連でもある。バイクと共に温泉もこよなく愛しており、温泉ソムリエの資格を持つ秘湯巡礼ライダーでもある。