通勤・通学での駐車時やツーリング先の宿泊時でも防犯対策はすべきです。そこで今回は、コンパクトなロックなど携帯性に優れた防犯アイテムを紹介します。どれも筆者が実際に使っているアイテムですよ。

1.小さくても構造物に通してロックできるものをセレクト


手の平サイズで構造物を通せるようなロックというのは、実はあまり売られていません。バイクの積載スペースというのはシート下の書類入れくらいしかありませんから、ちょっと大きなロックになると、車体に積んで携帯することができないため、ウエストバッグやリュックに入れて携帯することになります。ロックは金属製のものが多いので、これでは体の負担が大きいのです。

しかし、ロックを小さくしていくと軽くすることはできますが、反面、犯行時の耐久性など防御力が弱まっていくことが常です。だから、小さなロックの開発は落としどころが難しいのです。ブレーキディスクだけをロックするようなディスクロックは数多く見られますが、ユニック車(クレーン付きトラック)による吊り上げ盗難を防止できないため、今回は対象外としました。アラーム付きディスクロックも増えているため、決して防御力が低いわけではありませんが、今回は「可能ならば構造物に通す」という防犯対策の基本に沿ってセレクトしました。

2.手の平サイズのお手軽な携帯用ロックが安心感をもたらす


筆者が現在、使用している最も小さなロックはワイズギアの「YL-03 コンパクトロック」です。全長は10cmほどですから本当に手の平サイズです。長年、防犯アイテムを見ていますが、スチール製でこれより小さなものは見たことがありません。スーパースポーツタイプを含め、シート下スペースのあるバイクにはことごとく収納できました。

前述したように、小さくて軽ければ、防犯性が弱いのでは?という意見があります。確かに大きくて重いロックと比べればそうかもしれません。しかし、いつでもどんなバイクにでも携帯できるロックをひとつ持っている意味は大きいと思います。ハンドルロックだけでは不安な時、構造物に通して使用できるスチールロックがとても安心感を与えてくれるんです。

筆者はツーリング雑誌の取材時も含め、ホテルやキャンプといった宿泊時には必ず携帯しています。バイク盗難はキャンプ場でさえ起こりますから、犯人に「ひとつ面倒だな」と思わせるには最適なロックなんです。また、本製品にはロックしたまま走り出すのを防ぐためのカールワイヤーも付いているので安心です。

メーカーのホームページでは、生産終了品となっていますので、欲しいと思った方はなるべく早く購入されることをお勧めします。

■DATA:
品名:ワイズギア「YL-03 コンパクトロック」
価格:5,500円(税込)
素材:プレート部/スチール、ボディ部/ABS
サイズ:105×50×30(各mm)
カールワイヤー長さ:伸長時 70cm
重量:465g
内容:ロック本体、カギ3本、カールワイヤー、収納ポーチ
問合せ先:株式会社ワイズギア
電話:0570-050814

3.携帯性と防犯性のバランスを考えたロック


次に紹介するのは、携帯性と防犯性の面で非常にバランスが取れたロックです。南海部品のロックブランド「DOBERMAN(ドーベルマン)」にラインナップされている「DBL-001 ポリゴンロック」です。ワイズギア「YL-03 コンパクトロック」と同じく、折り畳んで収納できるので、車体のわずかなスペースにも積載できます。手の平よりわずかに大きいサイズになります。

このロックも筆者がよく携帯しています。強化スチール鋼で作られた多関節のプレートロッドは展開しやすく長さも十分なので、構造物を通してロックする際にもスムーズに施錠できます。全体に丸みを帯びたデザインなのでホイールやフロントフォークなどを傷つけない点も安心です。携帯時もしっかりしたナイロン製のバッグが付属するので傷や汚れを心配する必要がありません。

■DATA:
品名:DOBERMAN「DBL-001 ポリゴンロック」
価格:4,730円(税込)
素材:強化スチール鋼
サイズ:全長約85㎝(折りたたみ時 約18.8×5.4㎝)
重量: 約770g
内容:ロック本体、収納袋 スペアキー3本
問合せ先:株式会社南海部品
電話:06-6344-1581

誰にでもオススメできる軽量・コンパクトなロックを2本紹介しました。どちらも携帯することが全く苦にならないサイズ、そして装着することで防犯性を高めることができるアイテムです。

4.ロングツーリングなどで重宝する携帯用バイクカバー


ロックを携帯することに加え、ロングツーリングの最中や数日間、同じ駐車場に停めておくといった際に安心なのが携帯できるバイクカバーです。携帯用バイクカバーは普通のバイクカバーに比べてコンパクトに収納でき、軽量に作られています。生地が少し薄かったりと耐久性では少々劣りますが「バイクの車種を特定させない」という意味ではとても役に立つ防犯アイテムなので、一緒に紹介しておきます。

筆者は、ワイズギア「携帯バイクカバー」を使っています。ロングツーリングでのキャンプ場やビジネスホテルの駐車場、会社や学校、空港の駐車場などで、数日間から一週間ほど停めておくような時に使用します。ツーリングバッグなどの存在も目立たなくなるので「荷物を狙わせない」という点でも役に立ちます。カバーが銀色なので、不審者が周囲に立つととても目立つのもいいですね。

収納時は本当に小さくなるので、シートバッグやリュックなどに収まります。ここぞという時のために持っておくと良いでしょう。

■DATA:
品名:ワイズギア「携帯バイクカバー」
価格:5,170円(税込)
サイズ展開:L(写真掲載サイズ)、2L、カウルミラー、ビッグスクーター、アメリカン
内容:カバー本体、収納ポーチ
問合せ先:株式会社ワイズギア
電話:0570-050814

いかがでしたか。自宅や保管場所では大きくて重いチェーンロックをかけていても出先でハンドルロックだけでは不安なものです。無理なく携帯できる軽量・コンパクトなロックを抑止力として持っておきましょう。

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■筆者プロフィール

田中淳磨
46歳・男性・北海道札幌市出身
二輪専門誌編集長、二輪大手販売店、官公庁系コンサルティング事務所等に勤務ののち二輪業界で活動するコンサルタント。二輪車の利用環境改善や市場創造、若年層向け施策が専門で寄稿誌も多数。