勝手に指標

  • 秘境感
    ★★★☆☆
  • 天空感
    ★☆☆☆☆
  • 潮風感
    ★★★★★
  • 爽快感
    ★★★★☆
  • 根性感
    ★★☆☆☆
  • 開放感
    ★★★★☆

フェリー不要の島巡り旅へ
気軽に行ける多島海の絶景

瀬戸内は、古代より交通の要所であると共に風光明媚な風景で有名な地域だ。その歴史は大変古く、縄文期より国内の交通路線は、瀬戸内の海路を中心として構築されていたのである。また、その景色は遣唐使・遣新羅使といった人々からも絶賛される“世界屈指”の風景として知られていたのだ。
しかし、瀬戸内は海である。もちろん無数にある各島同士、有人島であれば大概連絡船にて密接な交通路線が構築されているが、バイクツーリングとして楽しむには少々不便である。とは言え、フェリー不要のお気軽島旅が可能な島は珍しい訳ではない。定番としては淡路島やしまなみ海道沿線の島嶼だろう。だが、これらは基本的に高速道路を要する上、料金も必要。全てのバイク旅人に対してと言うには少々厳しい場所なのだ。しかし、ここ周防大島は大島大橋にて本土よりアクセス可能。もちろん無料で原付も走行可能だ。つまり、本土感覚で気軽に瀬戸の島旅を楽しめる穴場的な島という訳だ。“島”と聞くと鄙びた旅情抜群の印象だが、走り応えを楽しむには物足りない…といったイメージを感じるかもしれない。しかし、周防大島は外周約92km!面積では瀬戸内第3位の大きさを持つ中々大きな島なのだ。しかも、海岸線以外は起伏が激しく地形変化に富んでおり、展望や酷道といった変化をつけたツーリングを楽しむ事が可能。大変深淵な旅を楽しめるのである。とは言え、周防大島ツーリングでの最も走っておきたいルートは、総延約92kmの外周ルート。独特の景観を魅せる多島海の雰囲気を一望しつつ、変化に富んだ島旅を堪能するコースだ。概ね2車線の良線形道路で、海岸風景を堪能しながら快走できる区間も長い。しかも島最東端の伊保田港からは四国へのフェリーも就航しており、四国への玄関口としての利用価値も高いのだ。混雑度はしまなみ海道の非ではなく、瀬戸内らしい旅情を落ち着いて楽しめるのも嬉しい。そのせいか、周防大島は近隣ライダーでは定番の走りスポット。原付から大型まで全てのバイクが楽しめるツーリングエリアとして大きな人気を誇っている。
 しかしこの外周路、一部酷道区間もある。ほぼ1車線の旧線形路の上、見通しも悪い為、要注意のルートだ。しかし、文化財や旧跡も点在しており、古代より続く瀬戸内航路の歴史を身近に感じられる深淵な道。陽当たりや雰囲気も明るい上、ほのかに漂う潮の香が旅情を掻き立てるには丁度良い。
 瀬戸内旅の定番と言えば淡路島やしまなみ海道が有名だが、周防大島周遊は瀬戸を最も近くで感じる穴場的なコース。海鮮が美味いのは当たり前。ぜひ泊まりで走りに行く事をお勧めしたい。

外周路総延は約92km。島南東部は狭い1~1.5車線ながら外周路は概ね爽快路。旅情抜群!穏やかな瀬戸の雰囲気を楽しもう。

高低差の激しい急斜面を利用したミカン栽培が盛ん。甘くてジューシーなミカンに舌鼓!農耕車には十分注意して走ろう。

外周路より一歩入ると、昔ながらの漁師町の雰囲気があちこちに。懐かしい風景を辿り歩いて散策するのも楽しい。

標高264mの飯の山山頂にある展望台。絶景ながら観光客皆無の超穴場。アクセス路は超狭いが、大畠瀬戸や大島大橋を一望できる国内屈指の展望は必見!

周防大島は別名“みかんの島”。山口県のみかん生産量の80%がこの島で収穫されている。島ならではのグルメが“みかん鍋”一見微妙ながら、酸味と風味が絶妙にマッチ。正直、大変美味い。これは一度は食べておきたい地域グルメだが要予約がお勧めだ。

お食事処 慶
周防大島町長崎1958-31 TEL:0820-78-2222
11:00~14:00/17:00~21:00


昭和18年に周防大島の沖合にて爆発事故で沈没した戦艦陸奥。当時は長門と共に広く国民に親しまれていた戦艦だった。この記念館は1121人もの犠牲者を悼み建てられた。引き上げられた艦首や副砲・スクリュー等も展示。キャンプ場も併設している。

陸奥記念館
山口県大島郡周防大島町大字伊保田2111 TEL:0820-75-0042
9:00~16:30 無休 430円 ※キャンプ場:バイク1泊710円

マップ

  • 33.90048, 132.30511
  • 12
  • 17
  • 5
  • 33.874427, 132.221779

    ~屋代島(周防大島)周遊路~

  • 33.91458, 132.27061

    嵩山展望台

  • 33.90366, 132.34149

  • お食事処 慶

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  • in-out
  • ビューポイント
  • スポット(レストラン、道の駅、温泉、etc.)

ロードデータ

交通量

近隣では定番の観光地ながら、観光客のお目当ては飲食系が多く、外周路は意外と空いている。爽快に走行可能ながら、作業車や漁業関係者の車両が多く速度には要注意。

路面

全域にわたり概ね良好ながら山間部は未舗装や荒れた道も多い。海岸の外周路は完全舗装。ルートの大半は幅広2車線だが、島東部海岸は旧来の1車線も残る。

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■筆者プロフィール

神田英俊
MOTOツーリング誌編集長
内外出版社発行、隔月刊ツーリング雑誌“MOTOツーリング”誌のコンセプター兼編集長。“旅人による旅人の為の雑誌”を基本コンセプトに、全国のDEEPな旅ネタを更に深く掘り下げて取材・掲載している。個人的なバイク趣向はオフロード。季節を問わず、主にキャンプを基軸とした旅が中心。冬季北海道ツーリングの常連でもある。バイクと共に温泉もこよなく愛しており、温泉ソムリエの資格を持つ秘湯巡礼ライダーでもある。