勝手に指標

  • 秘境感
    ★★★★☆
  • 天空感
    ★★★☆☆
  • 潮風感
    ★☆☆☆☆
  • 爽快感
    ★★★★★
  • 根性感
    ★★★☆☆
  • 開放感
    ★★★★☆

バイク文化と共に歩んだ道
東京が誇る絶景爽快ロード!

東京都内や首都圏西部周辺のライダーにとって大定番のツーリングロード。
但し、関東地方に馴染みの無い方にとっては“東京に絶景ロードが?”と少々不可思議に感じるかもしれない。

実は、首都であり国内最大の大都市である東京も、23区外は意外と鄙びた風景が楽しめるのだ。
中でも奥多摩地域は自然も大変豊か。
周辺は秩父多摩甲斐国立公園にも指定されておりダイナミックな山岳風景が魅力の地域なのである。

奥多摩地域一番の目玉はやはり奥多摩湖。巨大な小河内ダムが湛える広大な湖に沿って、周遊ルートや自然体験可能な施設が整備されている。
このルートこそが奥多摩周遊道路なのである。

供与開始は昭和48年。
当初は有料の自動車専用道路であり“奥多摩有料道路”と呼ばれていたが、平成2年より無料開放されている。

現在はその大部分が都道206号線として指定されており、地域の生活道路としても利用されている。
もちろん原付も通行可能だ。

総延長は19.7km。
ほぼ全域が山岳ルートながら、メインアクセス路でもある青梅街道のダム湖畔ルートと併せて走行するのがお勧めだ。

かつての有料道路だけに信号は皆無。
テクニカルな連続ワインディングはまさに“バイクが喜ぶ道”と呼んで過言でない。
バイクブームと呼ばれた80年代には社会現象をも巻き起こし、関東におけるバイク文化のエポックメイキング的存在でもあったのだ。

しかしながら、山岳トラバースロードとはいえ全体的に展望に優れている訳ではない。
もちろん“絶景ロード”の名を冠するに十分な展望風景も楽しめるが、林間ロード的な印象の強いルートだろう。

また、連続複合コーナーやタイトコーナーも多く事故多発路線でもあるのだ。
実際、区間内の事故の約8割がバイクによるもの。

そして、東京都内とは言え、秩父多摩甲斐国立公園ド真ん中の山岳地帯である。
救急搬送されても病院まで約2時間(警告看板アリ!)という事も忘れないで頂きたい。
内容は違うが、アルプス登山に近いリスク管理の心得も大事な路線という訳である。

とは言え、関東平野一望の展望と共に新緑の山中を駆け抜ける爽快度抜群の道。
一都道ながらその知名度も比較的高く、首都圏以外の方もぜひ一度堪能して頂きたい絶景ロードと言えるだろう


小河内ダムより約17km。
絶景スポットとして定番の月夜見第一駐車所場。
奥多摩湖と共に奥秩父最高峰の雲取山を見渡す展望が楽しめる。


山岳地帯を駆け抜ける爽快ワインディング。
全線40km/h&追越禁止規制区間。
取り締まりも頻繁に行われており、安全運転を心掛けよう。


留浦の浮橋。
奥多摩湖に浮かぶドラム缶を利用した浮橋だ。

徒歩にて対岸に渡る事が可能な水上遊歩道。
意外と揺れる為、スリル満点の体験ができるぞ。


数馬峡谷はメインアクセス路である青梅街道沿線のスポット。
“ここが東京!?”と驚く自然豊かな峡谷美を楽しめる。
数馬峡橋からの眺めがお勧めだ。

ロードデータ

交通量

大型車両は皆無ながら休日はバイクの数が特に多い。事故多発路線でもあり、コーナー侵入時は対向車の転倒滑走も考慮した安全マージンの高い運転を心掛けたい。

路面

全域にわたり整備状態は良好。ただ、悪天候時は通行止めになる場合も。また、ゲート封鎖にて夜間は通行禁止。閉じ込められないよう、通行可能時間等を確認しておこう。

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筆者プロフィール

神田 英俊

内外出版社発行、隔月刊ツーリング雑誌“MOTOツーリング”誌のコンセプター兼編集長。“旅人による旅人の為の雑誌”を基本コンセプトに、全国のDEEPな旅ネタを更に深く掘り下げて取材・掲載している。個人的なバイク趣向はオフロード。季節を問わず、主にキャンプを基軸とした旅が中心。冬季北海道ツーリングの常連でもある。バイクと共に温泉もこよなく愛しており、温泉ソムリエの資格を持つ秘湯巡礼ライダーでもある。