勝手に指標

  • 秘境感
    ★★★☆☆
  • 天空感
    ★★★☆☆
  • 潮風感
    ★☆☆☆☆
  • 爽快感
    ★★★★☆
  • 根性感
    ★☆☆☆☆
  • 開放感
    ★★★★☆

関東屈指の山岳ロード
白樺林立の高原絶景へ

日光・中禅寺湖方面は関東でも屈指の観光スポット。紅葉の名所である事から、ハイシーズン時は渋滞のメッカとしても知られている、観光地としては定番中の定番の場所だ。もちろん展望は開け、風景は素晴らしいのだが、バイクで爽快に走るには少々混雑感も否定できない。しかし中禅寺湖より更に先、つまり奥日光の更に奥には観光客の少ない絶景ロードが続いているのである。
いろは坂と同じ国道120号線ルートながら、中禅寺湖以北になると交通量はグッと少なくなる。目前にそびえる金精峠を抜け丸沼高原へ至るルートこそ、関東の奥座敷ルートとも呼べる爽快高原ロードなのである。
中禅寺湖より片品村までは約38km。ゆっくり走っても1時間未満の丁度良い距離感のルート。際立ったハイライトシーンは無く全体的に高原感のある林間ロードだ。とは言え、標高約1500mの金精峠は展望感も抜群。日光界隈を眼下に見下ろす絶景が楽しめる。関東屈指の山岳ワインディングロードながら、全線完全2車線にて高規格に整備済み。いろは坂の九十九折れで辟易した初心者ライダーも、このルートなら充分楽しんで走れるに違いない。
金精峠を抜け、群馬県に入るとこのルートの本領発揮。白樺の木立が美しい丸沼高原を横断する爽快ロードの始まりだ。こちらもスキー場やレジャー施設が点在する観光地ながら、密集度は大変低く、ストレスの無いツーリングを楽しめる。展望スポット等の“抜けた”風景を期待できる場所は少ないが、国道北側の牧場付近では日本離れした高原風景も楽しめる。
また、この地域で外せない立ち寄りスポットが丸沼ダム。昭和3年に竣工された戦前の古いダムだが、何とバットレス構造という大変珍しい形式なのだ。しかも、メンテナンスのおかげでほぼ建造当時の形態を保っている。ダムと言えば“あのカタチ”がイメージだろうが、その概念が覆る、まるで櫓のような異形のダムなのだ。国定重要文化財に指定されており、一度は見ておくべきダムとも言える。
丸沼高原周辺は、標高の影響にて涼しさを感じる真夏にお勧めのツーリングポイント。首都圏から気軽に林立する白樺ルートを楽しめる。ただし、冬は関東屈指の積雪地につきバイクでは晩秋までが限界だ。また、バイクでチャレンジする方は皆無かと思うが、金精峠は冬季通行止めになる為、天候と時期に注意して訪れよう。

金精峠はルート標高が1840mもの関東屈指の標高を誇る峠。日光山修行僧の峰修行の路として開削され、峠ピークには男根を御神体とする金精神社が祀られている。冬季通行止。

金精峠を越し群馬県に入ると白樺や松の林立する林間ロードになる。タイトコーナーは少な目で初心者でも走りやすいお勧めのツーリングロードだ。

ルート上からは展望が開けにくいが、丸沼高原の千明牧場界隈は、北関東屈指の連山を見渡す爽快な風景が堪能できる。ほぼルート沿線の為、アクセスも容易だ。

中禅寺湖北部にある戦場ヶ原は定番観光エリアながら絶景ポイント。深緑・紅葉時共に素晴らしい風景が楽しめる。名前の由来は太古の神々の騒乱の名残と言われている。

昭和3年建造の丸沼ダムはその貴重な形式により国定重要文化財に指定されている。バットレス構造と呼ばれるこの形式のダムは、今後新規に建造される事のない特殊な形状だ。

堤体直下には有志によってフロートが設けられており、特殊な堤体を正面より見学する事が可能。アドベンチャー感抜群のスポット。マナー良く利用しよう。

マップ

  • 36.816558, 139.397974
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  • in-out
  • ビューポイント
  • スポット(レストラン、道の駅、温泉、etc.)

ロードデータ

交通量

日光を経由し、栃木と群馬を繋ぐ主要連絡ルートであるため、比較的交通量は多め。しかし、ハイシーズンでも、いろは坂等の中禅寺湖東エリアよりは圧倒的に走りやすい。

路面

積雪地が故に多少の路面の荒れはあるものの、大型ロードマシンでも安心して走行可能な安心感の高い路面。荒天後は小落石等の恐れあり。

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■筆者プロフィール

神田英俊
MOTOツーリング誌編集長
内外出版社発行、隔月刊ツーリング雑誌“MOTOツーリング”誌のコンセプター兼編集長。“旅人による旅人の為の雑誌”を基本コンセプトに、全国のDEEPな旅ネタを更に深く掘り下げて取材・掲載している。個人的なバイク趣向はオフロード。季節を問わず、主にキャンプを基軸とした旅が中心。冬季北海道ツーリングの常連でもある。バイクと共に温泉もこよなく愛しており、温泉ソムリエの資格を持つ秘湯巡礼ライダーでもある。