勝手に指標

  • 秘境感
    ★★★★★
  • 天空感
    ★★★☆☆
  • 潮風感
    ★☆☆☆☆
  • 爽快感
    ★★★★☆
  • 根性感
    ★★★★☆
  • 開放感
    ★★★☆☆

埼玉唯一の“村”が魅せる絶景
首都圏の奥座敷的穴場ルートへ

秩父方面は関東ライダーにとっても定番のツーリングスポット。
日帰りで気軽に行ける上、山岳地ワインディングや絶景の宝庫。

ご当地グルメや見どころも多く、満足感の高い人気エリアだろう。
しかし、意外?な穴場が東秩父なのだ。

東秩父は寄居町と秩父市に挟まれた山岳地帯に位置する埼玉県唯一の“村”だ。
観光雑誌に掲載されるような定番の観光地ではないが、首都圏内にも関わらず秘境感抜群の地域。
いや、文字どうり“秘境”と言っても過言でない。
何と言っても、大展望を望む密かな絶景ロードが楽しめるルートもあるのだ。
今回は東秩父村のベストポイントを周遊するルートへ行ってみよう。

県道ルートがメインの為、一見複雑?と思われがちなルートだが、県道11号・294号を軸に構築すれば意外と単純。
寄居町より東秩父村を経由し、定峰峠を越えて秩父市へ抜ける、ほぼ直線的なレイアウトの為、ルートミスもほぼ心配ない。
定峰峠よりは台風19号の影響にて秩父方面が通行止めとなっているが、奥武蔵グリーンラインを介して白石峠方面へ迂回する事により周遊ルートの構築が可能だ。

しかし首都圏近郊に関わらず、山村を継いで走るシーンと鄙びた旅情感は抜群。
たった約2時間で大都市とは対極のフィールドが目前に。軽いワープ感すら感じる程のお手軽さに驚く。

また、休日にありがちな渋滞や信号銀座に煩わされる事なく快走できるのは何よりも嬉しい。
定番観光ロードのように連続する大展望や派手さはないが、心にジワリと浸透するほっこり感にどこか優しい気持ちになれるルートなのである。

ハイライトはやはり秩父高原牧場の大展望!
メインルートより分岐するものの、関東屈指の大絶景と共に走れる感動のスポットだ。

“天空のポピー”で検索すれば最も分かり易いかもしれない。
やはり、最も美しいのはシャレ―ポピーが咲き乱れる5月中旬ながら、空気が澄んだ冬期は秩父連山がくっきりと遠望できる為、むしろこの時期の方が展望スケール感は大きいかもしれない。

また、現地へ至るまでの直下のワインディングロードも感動的。
距離的には短いながら、穴場感抜群の絶景ロードが楽しめる。

そして、もう一つの定番が定峰峠だ。
ここはあの人気漫画“頭文字D”の舞台にもなった場所としても有名で、首都圏近郊のライダーにとっては定番のツーリングルートにもなっている。

台風19号の影響にて秩父方面が通行止めではあるが、峠のピークまでは走り応えのあるワインディングが堪能できるのだ。
また、展望の望めない峠ながら直近のトレイルロード上には展望ポイントもあり、周辺の探索もお勧め。

こちらは関東でも屈指の人気ポイントで、休日は多くのライダー達が訪れるライダーズスポットだ。
情緒ある峠の茶屋も営業しており、ここでのひと時を楽しみに訪れるライダーも多い。

東秩父は比較的マイナー感のある地域ながら色褪せない穴場ポイントも点在し、満足感のある秘境旅が満喫できる地域。
全線絶景…ではないものの、ポイントを押さえたメリハリ感のある絶景ツーリングを楽しむ事ができる。

但し、冬期は凍結注意ポイントも点在。
山の影や午前中は十分に注意して走行しよう。


秩父市街より秩父高原牧場へ至るルートは九十九折れの山岳ワインディング!
ダイナミックな風景と走りを十分に堪能できる。
対向車には要注意!


展望の少ない定峰峠付近ながら、峠ピークの東秩父側にある定峰峠開通記念碑の上方からは関東屈指の大展望が堪能できる。超穴場だぞ!


乳牛・肉牛の育成を行っている牧場。
“彩の国ふれあい牧場”を併設しており酪農関係の展示も行っている。
敷地内からはスカイツリーを一望できる大展望も!


ルート上には花見ポイントも。
荒廃した農地活用の一環として地域の方が植栽した見事な桜が咲き乱れる。

あともう少し。
桜の時期には要チェックのポイントだ。


ルート上の観光スポットも見逃せない。
大規模な遺構が残る鉢形城には歴史館も設置。
堀等の遺構も良好な状態で保存されている。
城郭ファンは見逃すな。


定峰峠と言えばこの“鬼うどん”と言われる程の定番ながら、コシの強さと甘目のダシが大人気のうどん。
柚子の香が堪らない逸品だ。
売り切れ注意!

ロードデータ

交通量

首都圏近郊の上、周囲に観光地も点在している割に交通量は少な目。快走区間の多いルートだ。しかし、狭路も多く、休日はサンデードライバーも散見され対向車には要注意。

路面

全線舗装路ながら、浮き砂利や落ち葉も少数散見される。冬季は凍結区間もあり細心の注意が必要。舗装状態は比較的良好で大型バイクでも安心感はある。

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筆者プロフィール

神田 英俊

内外出版社発行、隔月刊ツーリング雑誌“MOTOツーリング”誌のコンセプター兼編集長。“旅人による旅人の為の雑誌”を基本コンセプトに、全国のDEEPな旅ネタを更に深く掘り下げて取材・掲載している。個人的なバイク趣向はオフロード。季節を問わず、主にキャンプを基軸とした旅が中心。冬季北海道ツーリングの常連でもある。バイクと共に温泉もこよなく愛しており、温泉ソムリエの資格を持つ秘湯巡礼ライダーでもある。