都市部の多い関東地方は意外と穴場な絶景の宝庫でもある。
特に北関東や伊豆方面はツーリングの定番地域にもなっており、絶景スポットも多数あるのだ。

今回は日帰りでふらっと行ける、しかもちょっと穴場的な関東近郊の絶景スポットをセレクト。
検索すれば上位に出てくる定番スポットは当然魅力的なのだが、当然観光客も多い。
ここは冒険的要素も若干加え、特級のスポットなのに様々な要因にて観光客の少ないスポットもセレクト。
全て実際に訪れ、道程と絶景感を確かめたスポットだ。
ハイキング的要素が必要な場所もあるが、その苦労に見合った感動を味わえる事を保証したい。

ハイキングと言っても本格登山ではなく、難易度は低め。
徒歩時間が長くても平坦でアクセスしやすい事も考慮させて頂いた。

酷暑も峠を過ぎつつあり、紅葉の時期は意外と近い。
夏の終わりを感じつつ、秋のツーリングへの期待も高まってくる時期だ。
どれも秋の匂いを感じられる季節感のあるスポット。
バイクツーリングを一層楽しいものに仕立て上げる絶景スポットへぜひ行ってみよう。

写真:眼下に流れる富士川と富士山の展望 静岡県富士市岩淵

月待の滝

茨城県久慈郡大子町川山
滝の裏側へ行ける珍しい“裏見の滝”として人気のスポット。
滝の裏側へ水幕越しに差し込む光と風景が幻想的な光景を彩る。

落差約17m、幅約12mありダイナミック感も抜群だ。
水量が増すと出現する子滝とのコラボも美しい。
紅葉時は絶対に行っておきたいスポットだ。

太東岬

千葉県いすみ市岬町和泉3515
太平洋を一望する大パノラマが広がる岬。
比較的マイナースポットだが、展望台も整備されており開放感は抜群。

戦時中に建設された電探の礎石や機銃陣地跡といった遺構が残されており、変わった視点から絶景を楽しめるディープなポイントが特徴だ。

鵜原理想郷 毛戸浦

千葉県勝浦市鵜原1011
荒々しい岩肌と澄んだ紺碧の海が織りなす秘境感が魅力のポイント。
見どころの多い鵜原理想郷だが、この毛戸浦は海岸まで歩いて散策可能。

ルートが少々分かりにくいが、切り立つ断崖と秘密のビーチは冒険感も抜群。
観光客が少ないのも魅力の一つだ。

チャツボミゴケ公園

群馬県吾妻郡中之条町入山13-3
マイナースポットながら東洋最大級のチャツボミゴケ群生地。
これは強酸性の温泉水が流れる過酷な環境を好む珍しい苔。

かつての鉱山採掘跡地に鮮やかな緑の苔が群生している。
荒涼とした雰囲気の中に広がる緑の絨毯は一風変わった異世界感抜群の秘境感を楽しめる。

吾妻渓谷八丁暗がり

群馬県吾妻郡東吾妻町松谷
八ッ場ダムによる水没を免れた吾妻渓谷随一の見どころ。
約900mものクレバス状の狭い断崖下を流れる渓谷はダイナミック感抜群。

峡谷には橋が架けられ展望も素晴らしいが、足元の落差は約50m!
紅葉時の色鮮やかさには定評があり、お勧めのスポットだ。

ユーシン渓谷

神奈川県足柄上郡山北町玄倉
“ユーシンブルー”と呼ばれる透明度の高いブルーの水が神秘的なスポット。
丹沢湖畔の玄倉バス停より徒歩でのみアクセスできる超秘境地だが人気度は高い。

林道を徒歩片道約5kmの道程だが素晴らしい感動を味わえる。
崩落により頻繁に通行止めになるため、訪れる際は事前に要確認。

※R8年8月現在は通行止め。
復旧状況は山北町観光協会および神奈川県の公式サイトより確認可能。
https://www.yamakita.net/sightseeing/detail.php?id=26

黄金崎公園

静岡県賀茂郡西伊豆町宇久須3566
西伊豆の夕陽スポットの筆頭格として人気のスポット。
黄色味を帯びた岸壁が夕陽に照らされると、周囲は黄金色一色!

複雑な岩礁地形は夕暮れ時でなくてもダイナミックさは抜群。
伊豆定番の観光スポットで人も多めだが一度は行くべき絶景ポイントだ。

また、駐車場の一角より旧国道の廃道が密かに続いており、その筋のマニアにも人気。

入間千畳敷

静岡県賀茂郡南伊豆町入間
奥石廊地域にある伊豆最大級の秘境スポット。
入間港より遊歩道を片道約40分歩く必要があるが、広大な岩盤とスケール感のバグる巨岩群は必見。

かつての採石場の跡地でもあり、石切りの遺構も点在している。
ハードルは若干高いが素晴らしい感動を味わえる絶景秘境だ。

雁ヶ腹摺山

山梨県大月市七保町奈良子
標高は1,874m。
旧500円札の裏面に描かれた場所として有名なスポット。
南アルプスまでを見渡せる雄大な稜線美と圧倒的なパノラマ感が素晴らしい。

アクセスは大月市の大峠駐車場より片道約60分。
難易度は低めだ。弁当持参がお勧め。

※大峠駐車場位置

赤沢宿

山梨県南巨摩郡早川町赤沢
身延山と七面山を結ぶ参詣道の宿場として栄えた集落。
山腹の急斜面にへばりつくように建てられた集落が特徴的で、重要伝統的建造物群保存地区にも指定されている。

“天空の集落”とも呼ばれており、穴場ながら絶景感抜群だ。
明治から昭和初期にかけて建築された、重厚な木造の旅籠が連なる様相が素晴らしい。

筆者プロフィール

神田 英俊

内外出版社発行、隔月刊ツーリング雑誌“MOTOツーリング”誌のコンセプター兼編集長。“旅人による旅人の為の雑誌”を基本コンセプトに、全国のDEEPな旅ネタを更に深く掘り下げて取材・掲載している。個人的なバイク趣向はオフロード。季節を問わず、主にキャンプを基軸とした旅が中心。冬季北海道ツーリングの常連でもある。バイクと共に温泉もこよなく愛しており、温泉ソムリエの資格を持つ秘湯巡礼ライダーでもある。