バイクのフェンダーってどういうパーツ？機能や種類を徹底解説！

市販されているバイクにはタイヤの周囲にフェンダーがついていますが、車種によってデザインや大きさは様々。
タイヤをカバーするだけのパーツですがバイクの雰囲気を大きく左右しますし、とても重要な役目を持っています。
また、カスタムなどで安易に取り外してしまうとトラブルに繋がったりすることもあります。

今回はそんなバイクのフェンダーに関して解説することにしましょう。

バイクのフェンダーとは？

フェンダーは前後のタイヤの上の方に取り付けられているパーツです。
前タイヤの上にあるものはフロントフェンダー、後タイヤの上にあるものはリアフェンダーと呼びます。
フェンダーには主に以下のような役割があります。

雨水や泥を巻き上げない

濡れた路面を走るときはタイヤが水や泥を跳ね上げます。
フェンダーはこれらがライダーにかかることを防いでくれます。

異物を巻き上げない

走っているとタイヤは小石などの異物を跳ね上げることがあります。
フェンダーはこういった異物がライダーや車体に当たることを防止しています。

仮にフロントフェンダーのないバイクで砂利道などを走ったら、小石がエンジンやフレームに当たって傷だらけになってしまうことでしょう。

フロントフェンダーとは

フロントタイヤの上をカバーするように装着されているのがフロントフェンダーです。
車種によって形状が異なります。

例えばオフロードバイクは、タイヤとフェンダーの間に泥がつまらないように間隔が広く開いています。

また、先に解説した役割以外にも下記のような役割を持っている場合があります。

インナーチューブの保護

フロントフォークのインナーチューブに石などが当たって凹んでしまうとオイル漏れにつながり、修理にも高額な料金が発生してしまいます。
そのためにインナーチューブの保護の役目も兼ね備えたフロントフェンダーがあります。

空力性能の向上

スーパースポーツでは空力を考えたフェンダーが多く採用されています。
空気抵抗を減らすだけでなく、ブレーキを冷却する形状になっているものもあります。

リアフェンダーとは

リアタイヤをカバーするように装着されているのがリアフェンダーです。
リアフェンダーもフロントフェンダー同様車種によって形状が異なります。

近年では上ではなく後ろについているリアフェンダーもありますが、これに関しては後述します。

フェンダーのカスタム

フェンダーをカスタムすることで愛車の印象を大きく変えることができます。
ただし鋭利な形状の製品や取り付けが正しくできていない場合は車検に通らなくなる可能性があります。

また車検証の全長と変わってしまうと構造変更が必要になるので、特にリアフェンダーをカスタムする際は注意してください。

カスタムマシンで安易にフェンダーを取り外してしまうケースも見られますが、単に外しただけだと雨天走行時に激しい水しぶきがかかって汚れることになります。
また、リアフェンダーを取り外してしまうと走行中に水や泥が下から入り込んで電装品を痛めてしまうこともあるので、信用のおけるカスタムパーツを使用することをオススメします。

フェンダーレス

スポーツバイクで人気の高いカスタムがフェンダーレスです。
ノーマルのリアフェンダーは目立つので、フェンダーレスきっとを使用してフェンダーレス化することでスッキリとした外観になります。

これはBMW S1000RRの純正リアフェンダー。
キットを使用してフェンダーレス化するとこんな感じになります。

スポーティーなイメージが強調されていることがおわかりかと思います。