グローブは中?外? 裾はずり上がる? バイク用レインウェアの効果的な着用方法ガイド
公開日:2026.06.01 / 最終更新日:2026.06.01
6月は、雨が多くなる梅雨シーズンに突入します。バイク乗りにとって、ツーリング先での急な雨から身を守る「レインウェア」は必須アイテムですよね。
ですが、雨に濡れるのを防いでくれるレインウェアも、効果的に使用しなければ本来の性能を発揮できません。
せっかく持ち運びや脱ぎ着の面倒なレインウェアを使うなら、雨の浸入を極限まで減らし、快適に活用できるようにしておきましょう!
今回は、レインウェアの性能を最大限生かす使用方法について紹介します!
大前提として、濡れる前に着る!

まず大前提として、レインウェアは雨に濡れるのを防ぐための道具。濡れてから着ていては手遅れです!
服が濡れてから着用してしまうと、外からの水の浸入は防げてもウェア内が体温で蒸れ、結果的に結露と汗でびしょ濡れになってしまいます。
ツーリング中に天気が怪しくなってきても、「まだ大丈夫」と粘ってしまうライダーも多いのではないでしょうか?
ですが、濡れてしまってからではレインウェアは十分に機能してくれません。バイク用レインウェアが持つ防水透湿性を最大限活かすためにも、極力濡れる前に着用しましょう!
グローブは袖の中! 雨の浸入を防げ!

お次はグローブですが、皆さんはグローブのカフ(袖口)をレインウェアの袖の中に入れるか、外にかぶせるか、どっちを選んでいますか?
基本的には、グローブはレインウェアの袖口の内側にしまうのが正解です。
雨水は上から下に向かって流れ落ちるため、グローブを袖の外側にかぶせていると、肩から肘、手首へと流れた雨水がそのままグローブの中へとダイレクトに浸入してしまいます。
特に、レイングローブを活用する際には、せっかくの防水性能を無駄にしないよう、袖口の確認はしっかりと行いましょう!
ジャケットはズボンの中にしまう!

ジャケットの上にレインウェアを羽織る場合、ジャケットはレインウェアのズボンにしまうのが正解です!
ジャケットを外に出してしまうと、レインウェアからはみ出して濡れてしまう可能性があります。
ジャケットを中に入れると、お腹周りに窮屈さを感じたり、ウェア内が暑くなりやすかったりといったこともありますが、濡れない対策をするのであれば、きちんとズボンの中にしまっておきましょう!
シワやたるみを伸ばして“服の水たまり”を排除!

バイクは乗車中前かがみになる都合上、ウェアの上半身前面にシワができます。雨の際にはその部分が“水たまり”となり、長時間の浸水で表面やファスナーの合わせ目部分から水の浸入を許してしまうケースがあります。
バイク用のレインウェアは乗車姿勢に合わせ立体裁断が施されている製品もありますが、それでも完全にこの“水たまり”を排除することは困難です。

ですが、乗車してから一度、前面を下方向にピンと伸ばすことで、シワの発生を抑えることができます。
走り出す前にレインウェアのシワをなくし、雨の浸入を防ぎましょう!

また、今回写真で使用しているデイトナがラインナップするレインウェアは、フロントファスナーが左側にオフセットされていて、前面にシワができにくく、浸水しにくい形状になっています。
レインウェアを選ぶ際には、バイクに適した構造の物を選んでみるといいでしょう。
ファスナーはきちんと上まで閉める!

息苦しさやジャケットとの干渉で疎かになりがちなファスナーですが、これもきちんと上まで閉めましょう!
ファスナーをきちんと閉めておかないと、前面からの浸水だけでなく、ヘルメットから落ちた水滴が襟の後ろからもウェア内部に浸入してしまいます。

気温的に蒸れやすい梅雨ですが、ファスナーをきちんと上げてヘルメットと襟との隙間を塞いでおきましょう!
フード付きのジャケットなどはレインウェアとの相性があまり良くないため、脱いで運べるよう準備しておくことがおすすめです。

また、首元からの浸水を防ぐ手段として、襟にタオルを巻くという方法もありますが、この方法を使う際にはタオルが外にはみ出さないよう注意が必要です。
乾いたタオルは毛細管現象で、水分を乾いているほうへと呼び込みます。タオルが大きくはみ出していると濡れた部分から内側へと雨水を招き入れてしまうことも。そのため、タオルを巻く際には、なるべくウェアの外にはみ出さないよう装着するのがおすすめですよ。
裾のずり上がりを考慮して足首からの浸入を回避!

上下しっかりレインウェアを着ていても、ブーツが浸水して靴下がぐしょぐしょ……なんてことになる可能性があります。
そんな事態を回避するために、下半身の着方も見直しておきましょう!

まず、膝を曲げて乗るバイクは普通に乗ると裾がずり上がってしまいます。なので、またがった状態で足首がしっかり覆われるようにしましょう。
また、レインウェアの中には、ずり上がりを防ぐため、裾にベルトがついているものもあります。使えるものはしっかり活用しましょう!
ブーツカバーはレインウェアの下へ!

とはいえ、いくら足首からの浸水を警戒しても、防水性のないブーツでは中まで水が染みこむのも時間の問題。
そんなときに役立つのがブーツの上から装着するカバーですが、こちらもグローブと同様にレインウェアの内側へしまうのが基本です。
そして、走行中にカバーがずれると危険なので、ベルクロや絞り紐はしっかりと締めておきましょう。
股部分からの浸水にも要注意!

バイクのレインウェアは股の部分が一番劣化しやすく、加えて着座時に水圧がかかりやすい部分でもあります。
他の部分はしっかり守れていても、なぜか股の部分だけ浸水して濡れている……。これかなり不快ですよね(汗)
乗り降りや運転で擦れやすいので、劣化が早いのは仕方がありませんが、対策としては、ライディング中、シートと股の間や、ウェアのシワに水がたまらないようにするのがポイント。
レインウェアのボトムは消耗品と割り切り、一定期間で買い替えるのも一つの対策ですが、丁寧に使用して寿命を延ばすことも重要ですよ。
使用後のケアで寿命が決まる?
上述した通り、レインウェアは丁寧に使えば長持ちし、雑に扱えばすぐに劣化してしまいます。
例としては、使用後の処理で、濡れたままのレインウェアを丸めて畳んだままにしておくと、カビや裏地フィルムの加水分解が一気に進み、防水の要である撥水性が著しく損なわれます。
また、雨天で使用したレインウェアには、雨滴に含まれる埃や排ガス、皮脂が付着してしまいます。その埃がフィルムに空いた微細な孔をふさいでしまうと、透湿性が下がり快適性を損なってしまいます。
そのため、使用後のレインウェアはなるべく洗濯をし、きちんと陰干しして乾かすことが、防水性と快適性を長持ちさせるコツですよ!
レインウェアを上手に活用して梅雨を快適に乗り越えよう!

ツーリング中の雨を歓迎するライダーなんていないでしょうし、レインウェアを脱ぎ着するのも面倒ですよね。
でも、雨が降らなければ着る機会がないのもレインウェア。せっかく使用するなら極限まで効果を高め、進んで走る機会のない雨のライディングを少しでも楽しい時間にしてみましょう!








