物価高やガソリン価格の高騰を受けて、通勤や通学の足をクルマからバイクに変えようと考えている人や、より燃費の良いバイクへ乗り換えたいと考えている人も多いのではないかと思います。

バイクはモデルによって燃費性能が大きく異なり、選び方次第では日々の燃料代や維持費を抑えることができます。

今回の記事では、バイク王でも人気の高い車種を中心に、燃費の良さに加え、現実的に購入しやすく維持しやすいこと、さらに初心者にもおすすめできるモデルをピックアップしました。

排気量別の特徴と選び方もわかりやすく紹介していきます。

下記のリンクでもバイクの燃費の測り方と燃費を良くする方法を解説しているので参考にしてみてください。

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燃費の良いバイクとは?

燃費の良いバイクにはいくつかの共通点があります。

たとえば排気量があまり大きくないこと、エンジンの気筒数が少ないこと、燃料供給方式がキャブレターではなくインジェクションであること、車両重量が軽いことなどです。

さらに走行条件によっては、アイドリングストップ機構を備えていることも燃費に有利になります。

詳しいことは下記リンクの記事でも解説しているので参考にしてみてください。

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燃費を気にする人にとって、維持費もバイクを購入するうえで重要な要素となることでしょう。

維持費の面で見ると、250cc以下は車検が不要なため、車検にかかる費用分のランニングコストを抑えることができます。

さらに125cc以下であれば、任意保険をファミリーバイク特約でまかなえるので、維持費をより抑えやすくなります。

こうした点を踏まえ、今回は250cc以下のクラスに絞っておすすめモデルを紹介していくことにします。

排気量ごとの特徴の違い

排気量 免許 30km/h制限 2段階右折 2人乗り 高速道路 ファミリーバイク特約
50ccクラス 原付免許・
普通自動車免許
必要 必要 × ×
新基準原付クラス 原付免許・
普通自動車免許
必要 必要 × ×
125ccクラス 小型自動二輪免許 不要 不要 ×
150ccクラス 普通自動二輪免許 不要 不要 ×
250ccクラス 普通自動二輪免許 不要 不要 ×

これから燃費の良いバイクを選ぶのであれば、現在所持している免許の種類や使い方を考えておく必要があります。
もっとも手軽なのは50ccクラスと新基準原付クラスです。

普通自動車免許でも乗ることができますし、任意保険では自動車保険のファミリーバイク特約を使うこともできます。
街乗りが中心ならとても便利な存在ですが、30km/h制限や二段階右折など独自のルールがあるのが煩わしいと感じる人もいます。

125ccクラスならこうした制約がありません。
125ccまでなら自動車を保有している場合ファミリーバイク特約を使えるので任意保険料を抑えることができ、燃費、コスパ、使い勝手に優れている排気量帯です。

125ccクラスと近いサイズ感で、もう少しパワーが欲しい場合や、たまに高速道路も走りたいという人には150ccクラスが良いでしょう。
税金や保険代は250ccクラスと同じになりますが、扱いやすいサイズ感でパワーにも余裕があります。

250ccクラスになると維持費は上がりますが、車体が大きくなることで乗り心地や安定感は高くなります。
基本性能も高いので燃費を重視しつつ、スポーティな走りを楽しむことができるバイクもあります。

燃費の良い50ccバイク

50ccクラスは日常の足として使いやすく、燃費の面でも非常に優秀なモデルが多い排気量帯です。

排気ガス規制の影響もあり、2018年以降のモデルでは燃費性能がさらに洗練されている傾向があります。

30km/hの速度制限や二段階右折という制約はありますが、短距離の移動が中心で、維持費を抑えたい人にとっては有力な選択肢です。

スーパーカブ50

ホンダ スーパーカブ50
参考燃費(2025年モデル) WMTCモード値 69.4km/L

燃費の良いバイクの代表格として、よく名前が挙がるのがホンダのスーパーカブ50です。

低燃費・耐久性・扱いやすさのバランスに優れていて、ビジネスユースでも大活躍。
クラッチ操作が不要なため、ライディングも簡単です。

それでいてマニュアルシフトの走りを楽しむことができます。
大きな荷物を搭載しやすい大型のリアキャリアもツーリングや買い物で便利です。

ホンダ クロスカブ50
参考燃費(2022年モデル) WMTCモード値 69.4km/L

スーパーカブ50のバリエーションモデルにはクロスカブ50もあります。
遊び心あふれるアウトドアテイストのスタイルが人気になっています。

スーパーカブ50とクロスカブ50は、販売店の在庫状況によっては新車を探せる可能性もありますが、生産は2025年で終了しているため中古で探すことになるでしょう。

タクト

ホンダ タクト
参考燃費(2022年モデル) WMTCモード値 58.4km/L

スクータータイプの実用性と燃費の良さを重視するなら、ホンダ・タクトという選択肢があります。
燃費などの環境性能とパワーを両立させるためにホンダが開発したeSPエンジンを搭載しています。

タクトにはアイドリングストップが採用されていますが、併売されているタクト・ベーシックには装備されていません。
シート高はタクト・ベーシックのほうが15mm低くなっているので使い方などを考えて選ぶようにしてください。

VINO

ヤマハ VINO
参考燃費(2024年モデル) WMTCモード値 58.4km/L

燃費の良さだけでなく、デザインも重視したいというのであれば、ヤマハVINOがおすすめです。

丸みのあるレトロなスタイルですが、性能は最新。
シート下のトランクやアクセサリーソケットを内蔵したグローブボックスなど日常での扱いやすさもしっかり確保されています。

VINOは生産が終了していますが、近年まで生産されていたため、比較的程度の良い中古車を探すことが可能です。

50ccと新基準原付はどちらのほうが燃費が良い?

新基準原付は、原付二種クラスの車体やエンジンをベースに、最高出力を4.0kW以下に抑えたモデル。

扱いは原付一種なので、原付免許または普通自動車免許で乗ることができます。

排気量が大きくなるので、燃費データを見ると従来の50ccモデルのほうが有利ですが、その差はわずかです。

車種名 区分 燃費
(WMTCモード値)
車重 シート高 全長 全幅 全高
スーパーカブ110 Lite 新基準 67.5km/L 101kg 738mm 1860mm 705mm 1040mm
スーパーカブ50 原付一種 69.4km/L 96kg 735mm 1860mm 695mm 1040mm

しかし、もしも新基準原付を選ぶのであれば、燃費だけでなく、車体サイズや重量、シート高の違いまで含めて考えることが大切です。

カブシリーズは従来の原付と新基準原付で車体サイズに大きな違いはないのですが、スクーター系は、新基準原付の車格が大きく、車両重量やシート高にも差が出ることがあるので、小柄な人や取り回しに不安がある人は注意したいところです。

車種名 区分 燃費
(WMTCモード値)
車重 シート高 全長 全幅 全高
Dio110 Lite 新基準 56.6km/L 95kg 745mm 1870mm 685mm 1100mm
タクト 原付一種 58.4km/L 78kg 705mm 1675mm 670mm 1035mm

もしも押し引きや停車時の足つきに不安がある場合は、実際にまたがるなどしてから購入を決めると安心です。

燃費の良い125ccバイク

125ccクラスは、30km/h制限や二段階右折がなく、街中でも交通の流れに乗りやすいうえ、任意保険にはファミリーバイク特約を利用することができます。
維持費と快適さ、走行性能のバランスの取れたクラスです。

スーパーカブC125

ホンダ スーパーカブC125
参考燃費(2026年モデル) WMTCモード値 67.8km/L

125ccクラスでも、燃費の良いバイクとして高い人気を集めているのがホンダのスーパーカブC125です。

高い実用性を備えながら、上質感のある外観や装備も魅力。
スマートキーシステムが採用されているなど、スーパーカブシリーズの上級モデル的な位置づけといえます。

125ccクラスのカブシリーズには、スーパーカブ110、クロスカブ110、CT125・ハンターカブなど、さまざまな派生モデルがあります。

125ccクラスのスーパーカブシリーズの燃費比較

125ccクラスのカブシリーズにはいろいろなモデルがありますが、どのような違いがあるのでしょう?

燃費性能だけを見ると大きな差はありませんが、車体のサイズ感が少し違います。

車種名 燃費
(WMTCモード値)
車重  シート高
スーパーカブC125 67.8km/L 110kg 780mm
CT125ハンターカブ 66.9km/L 118kg 800mm
スーパーカブ110 67.9km/L 101kg 738mm
クロスカブ110 67.9km/L 107kg 784mm

スーパーカブ110は扱いやすい車体サイズで軽量。
シート高も抑えられているため、初めてバイクに乗る人でも比較的不安が少ないはずです。

対してCT125・ハンターカブはシート高が少し高めになっています。

スーパーカブシリーズは、アウトドア感の強いCT125・ハンターカブ、軽快でシンプルなスーパーカブ110、アクティブな雰囲気のクロスカブ110、上質感の高いスーパーカブC125のように、それぞれ違った魅力があるので、好みや使い方に合わせて選べばよいでしょう。

グロム

ホンダ グロム
参考燃費(2026年モデル) WMTCモード値 67.8km/L

ホンダのグロムは、コンパクトな車体とスポーティなスタイルを両立したモデルです。

小柄で軽量なため街中でも扱いやすく、遊び心のあるデザインで若い世代からも支持されています。
燃費の良さに加えて、バイクを操る楽しさも感じられる1台です。

2021年モデル以降は5速ミッションとなり、より幅広いシーンに対応できるようになりました。
燃費だけでなく楽しさを重視したい人や、ギア付きの125ccを選びたい人におすすめしたいバイクです。

DIO110

ホンダ DIO110
参考燃費(2025年モデル) WMTCモード値 55.6km/L

125ccのスクーターならホンダDIO110も有力候補になります。

スクーターならではの利便性があり、スクーターとしては前後のタイヤサイズが大きいので走行時の安定性が高いのが特徴です。

2015年のモデルからアイドリングストップが追加されたので、街中での使用が多いのであれば燃費を向上させることができるでしょう。

2021年モデルからはスマートキーが採用されています。

2023年に登場したDIO110ベーシックは一般的なキーを使って価格をおさえたモデル。
用途によって2つのモデルの中から選ぶことができます。

PCX125

ホンダ PCX125
参考燃費(2025年モデル) WMTCモード値 47.7km/L

125ccスクーターの中で非常に高い人気を誇るのがホンダPCX125です。

快適性、積載性、走りなどのバランスに優れていて、外観の質感も高いのが人気の理由。
全モデルにアイドリングストップが装備されています。

人気が高いことから中古車市場での流通台数も多く、選択肢が豊富。

年式やモデルによって細かな仕様の違いがありますが、中古車選びでは、それがメリットになることもあります。
装備や価格のバランスを見ながら、自分に合った1台を見つけやすいのです。

燃費の良い150ccバイク

150ccクラスは、125ccクラスと同じくらいの車格でありながらパワーに余裕があり、高速道路を走行することもできます。
その反面、保険料や税金に関しては250ccクラスとほとんど変わらないので維持費の面では125ccほどのメリットがありません。

ジクサー150

スズキ ジクサー150
参考燃費(2026年モデル) WMTCモード値 50.0km/L

燃費の良さと扱いやすさのバランスに優れた150ccクラスの有力モデルがスズキのジクサー150です。

車体が軽量なことに加え、タイヤも必要以上に太くしていないため転がり抵抗を抑えやすく、154cc単気筒エンジンの出力を効率よく引き出す設計になっています。

ハンドリングも軽快で、街中でも扱いやすい走りが楽しめるバイクです。

2020年モデルでは外観が変更されていますが、燃費性能そのものに大きな変更はありません。

YZF-R15

ヤマハ YZF-R15
参考燃費(2023年モデル) WMTCモード値 50.2km/L

ヤマハYZF-R15は、本格的なスポーツバイクです。
フルカウルや倒立フォークなど、装備や外観の雰囲気は250ccクラスにもひけを取りません。

見た目の満足感も高く、所有する楽しさとスポーティな走りを味わえる1台です。

それでいて前傾がきつくないポジションなのでツーリングや街乗りでも疲れにくい設定です。

スポーツタイプのバイクに乗りたいけれど、維持費や燃料代も気になるという人には、非常に魅力的な選択肢といえるでしょう。

PCX160

ホンダ PCX160
参考燃費(2025年モデル) WMTCモード値 44.9km/L

PCX125の扱いやすさや快適性をベースにしながら、160cc化によって余裕のある走りを実現したのがホンダPCX160です。
高速道路も使うことができるので、通勤や通学からちょっとした遠出までこなすことができます。

燃費、実用性、走りの良さのバランスは非常に高くまとまっています。
125ccでは少し物足りないけれど、250ccフルサイズスクーターは大きすぎるという人にとっては、ベストチョイスだと言えるでしょう。

燃費の良い250ccバイク

250ccクラスは、車検が不要でありながら、高速道路の移動やロングツーリングでも余裕があります。
単気筒エンジンのモデルは、2気筒や4気筒エンジンと比べて燃費が良い傾向にあり、車両重量も軽いものが多いので、初心者にも扱いやすいマシンが数多くあります。

ジクサー250

スズキ ジクサー250
参考燃費(2026年モデル) WMTCモード値 34.5km/L

スズキのジクサー250は、軽量な油冷単気筒エンジンを搭載したネイキッドモデルです。エンジンの特性やハンドリングは、ストリートでの走りを楽しめるよう考えられており、日常使いからツーリングまで対応します。

250ccクラスのなかでも燃費と実用性のバランスに優れたモデルです。

250ccとしては比較的扱いやすいので、初めての中型バイクとして選ぶ人にも向いています。
単に乗りやすいだけでなくベテランでも十分に楽しむことができる性能を確保したモデルです。

ジクサーSF250

スズキ ジクサーSF250
参考燃費(2026年モデル) WMTCモード値 34.5km/L

スズキのジクサーSF250は、ジクサー250をベースにフルカウル化したスポーティなモデルです。

高速巡航時も走行風を受けにくいため疲れにくく、見た目の満足感が高いことに加え、ベース車であるジクサー250の扱いやすさや燃費性能の良さも受け継いでいます。

スポーツバイクらしい外観ですが、ツーリングでも疲れにくいポジションで、街乗りでも扱いやすいのが特徴です。
見た目と実用性のバランスが取れた1台です。

W230

カワサキ W230
参考燃費(2026年モデル) WMTCモード値 40.5km/L

カワサキW230は、クラシカルなスタイルと扱いやすさが魅力のモデルです。

車体が小さめで足つきも良好。
アップハンドルにより取り回しもしやすく、疲れにくいポジションです。

低中速を重視したエンジンなので、のんびり走るのが楽しい性格。
そのため、特に意識していなくても自然と燃費に配慮した走りになりやすいでしょう。

ハンドリングも安定感があるので、街乗りやツーリングが中心の人にはぴったりです。

CL250

ホンダ CL250
参考燃費(2025年モデル) WMTCモード値 34.6km/L

ホンダCL250は、スクランブラー(オフロードを意識したオンロードモデル)らしいスタイルと扱いやすさを兼ね備えたモデルです。

フロントタイヤが19インチと大きめなので安定感があり、多少路面が荒れていても走りにくさを感じにくいでしょう。

Eクラッチ装着車なら、発進・変速・停止時のクラッチ操作をシステムがサポートしてくれます。

バイク初心者の場合、発進時に回転を不必要に上げてしまって燃費に悪影響が出てしまう可能性もありますが、Eクラッチであればそんな心配もありません。

Vストローム250SX

スズキ Vストローム250SX
参考燃費(2026年モデル) WMTCモード値 34.5km/L

スズキVストローム250SXは、アドベンチャーテイストの外観と実用性を両立した250ccモデルです。

アドベンチャーモデルは大排気量車に多いので、どうしても燃費や維持費がかさみがち。
その点、Vストローム250SXなら経済的です。

見た目はアドベンチャースタイルですが、性格はオンロード寄り。

本格的なオフロード走行よりも、ロングツーリングやストリートでのライディングに向いているバイク。
荷物も積みやすいので、幅広い用途に使うことができます。

燃費の良いバイクを選ぶなら用途と維持費のバランスが大切

燃費の良いバイクを選ぶときは、単純に燃費だけを見るのではなく、自分の使い方や維持費とのバランスまで含めて考えることが大切です。

街乗り中心でとにかくコストを抑えたいなら50ccや125cc。
高速道路も使いたいなら150ccや250ccといったように、用途に合った排気量を選ぶと良いでしょう。

また、同じ排気量帯でも実用性重視のモデルもあればスポーツタイプもあります。

デザインだけでなく、バイクの性格や足つき性なども含めて考えると理想の1台を見つけやすくなるはずです。

燃料代を抑えながら、日々の移動をもっと快適にしたいと考えているのであれば、ぜひ自分のライフスタイルに合った燃費の良いバイクを探してみてください。

筆者プロフィール

Bike Life Lab supported by バイク王

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