車は通れるのにバイクはダメ? ライダーが知っておきたい二輪通行禁止について
公開日:2026.10.14 / 最終更新日:2026.10.14
バイクに乗り始めると、車を運転している時には全く気にならなかった交通規制に出会うことがあります。
中でも厄介なのが二輪車通行規制区間です。
車は走ってOKだけど、バイクだけが通行禁止であり、全てのバイクがNGなのか、特定の排気量以下がNGなのか、難しいルールがあります。
知らずに走ってしまうと違反になってしまうため、ツーリングに出かける前に標識の意味と注意すべき場所を知っておきましょう。
二輪通行禁止とは?

「二輪車通行規制区間」とは、バイクの通行が規制されている道路の区間のこと。
車は通常通り通行できますが、気づかずにバイクで後ろをついて行ってしまうと違反になります。
一般的な車両通行止めとは違ってバイクだけに適用される規制のため、特に初心者にはわかりにくい、バイク独自の交通ルールとなっています。
原付だけ禁止の場合

自身の運転しているバイクが通行できるかどうかは、標識本体と、その下にある補助標識を確認して判断します。
二輪車通行規制区間の標識の下に「原付」とあれば、50cc以下の従来の原付、または最高出力4.0kW以下に制御された125cc以下の新基準原付が該当し、通行することができません。
高速の入口などにもこの標識があり、二輪車通行規制区間の標識の中で最もメジャーだと思います。
小二輪が禁止の場合
次に補助標識に「小二輪」とあった場合、125cc以下の小型二輪車と一般原付が規制対象となり、通行できません。
こちらも高速の入口に設置されていることが多く、目にしやすい標識だと思います。
126cc以上の150ccや250ccなどは通行可能です。
全てのバイクが禁止の場合

これは特殊なスポットに設置されている、全てのバイク通行を規制する標識。
これがあった場合、バイクは通行することができないため、迂回するしかありません。
主に都内のアンダーパスや峠の一部区間、有料道路の一部などにあり、しっかり見ていないと気づかずに走ってしまう可能性があるため、怪しい標識があったら速度を落として自身のバイクが通行できるのか確認しておく必要があります。
なぜバイクだけ通行禁止?

車よりサイズが小さく、物理的には走れる場所が多いバイクですが、なぜバイクだけが通行禁止の場所があるのでしょうか?
ここからは二輪車通行規制区間のケースごとに見ていきましょう。
狭いトンネルやアンダーパス

都心部で見られがちな二輪通行禁止のアンダーパスや狭いトンネルは、車の交通量が多く、車とバイクが混在することで事故の恐れがある道路として規制対象となっています。
車道の幅が十分に確保されておらず、車とバイクの接触事故や、その後の追突事故が懸念されるような場所が二輪通行禁止の対象となる場合もあり、実際に車でその場所を通ってみると規制されている理由がわかります。
急カーブや急坂が連続する道路

警察庁の基準では、カーブや急な坂が連続していて、バイクの通行によって交通事故が発生する恐れがある道路も二輪通行禁止の対象となっています。
規制される直前の区間までは普通に走れていても、流れで二輪通行禁止区間に入ってしまうことも考えられるため、初めて走る道なら事前に確認しておきたいところです。
暴走行為や騒音対策で規制された道路

バイクでも安全に走れそうな道が規制される理由の一つに、暴走行為による危険防止や地域の静穏確保があります。
昔からバイクが集まる道路では事故が多く、昼夜問わず排気音が響く場所もあり、やむを得ず二輪通行禁止となった道も。
都心からそれほど離れていない峠道などでも、バイクが集まりやすい場所が規制対象となっている場合があり、地図を見ただけではわからず、行って標識を見て初めて気づくこともあるため、二輪通行禁止の可能性がある場合は事前に調べておくと安心です。
二輪通行禁止の場所を調べるには

日本全国各地に二輪通行禁止の道は存在しており、ツーリング前に今回のルート内に規制されている場所がないか調べておいたほうが安心です。
日本二輪車普及安全協会のWebページでは、日本全国の二輪車通行規制区間が掲載されており、都道府県別に規制場所を確認することができます。
二輪車通行規制区間情報
原付だけなのか、125ccもダメなのか、全てのバイクがNGなのかといった情報や、規制時間帯なども記載されているので、これから走る場所をチェックしておきましょう。
ツーリングで注意したいポイント
ここからは、ツーリング時に二輪通行禁止区間に誤って進入しないため、気をつけておきたいポイントを紹介していきます。
事前にWebで規制情報を確認しておくのがベストですが、突然思い立って走る場合にも、以下のことに気をつけておけば違反の可能性を最小限に抑えることができます。
ナビだけでなく現地の標識を確認する

ツーリングではスマホのナビアプリを使う方も多いですが、車向けのナビアプリでは、バイク特有の通行規制がルート案内に反映されない場合があります。
そのため、ナビの案内だけを信じて走っていると、二輪通行禁止の道を気づかず走ってしまうケースも少なくありません。
ナビの案内は参考程度に考え、現地の標識をしっかり確認しながら走ることが重要です。
しかし、ペースを上げて走っている最中は「標識に気づかなかった」「気づいても細かいところまで目に入らなかった」ということも考えられるため、初めて走る場所はペースを落として標識を見逃さないように注意しましょう。
前の車について行かない

有名な峠道や車の流れが速い幹線道路などでは、車の後ろをそのままついて行くと、バイクだけが通行禁止により違反になることがあります。
「車が走っている=バイクも走れる」ではないため、車の流れについて行かずに、現地の標識をしっかり見て走ることが重要です。
二輪通行禁止に気づいたら進入せずに迂回する

現地で二輪通行禁止の標識を見つけたら、規制区間に入る前に迂回します。
突然その場で止まるのではなく、交通状況を見て安全な範囲でその場で迂回するか、他車が多い場合は一度路肩に寄りましょう。
警察庁の規制基準では、二輪通行禁止を実施する際には原則として付近に迂回路があることを前提とするよう示されているため、「この道が通れないから目的地に行けない」という規制区間は多くないはずです。
大幅な迂回が必要になるケースは考えられますが、一度安全な場所でルートを再検索して迂回するなど、規制を回避しましょう。
「二人乗り禁止」もバイク特有の規制

二輪通行禁止に似た規制として、バイクの二人乗り禁止区間も間違えやすい規制の一つです。
首都高では現在も自動二輪車の二人乗りが禁止されている区間があり、遠方からバイクで走ってくると規制に気づかずに入ってしまう場合があります。
もちろん迂回は可能ですが、事前に確認しておかないと一度高速を降りてまた乗る事になってしまうため、注意が必要です。
首都高の規制区間に関しては、警視庁が情報を公開しているので、慣れていない場所をタンデムする方はこちらも確認しておくと安心です。
首都高速道路における自動二輪車の二人乗り規制について
二輪通行禁止などバイク特有のルールを覚えておこう
バイクが自由な乗り物であることは間違いありませんが、バイクだけに適用される交通ルールもあるため、運転技術の違いを別にしても、車を運転できればバイクも同じように運転できる、というわけではありません。
バイクだけに適用される交通ルールはもちろん、走るペースや流れが完全に車と一緒だとは言い切れないため、車の運転に慣れている方でも、バイクに乗る際は初心に戻って標識を見落とさずに安全運転を心がけましょう。








