勝手に指標

  • 秘境感
    ★★★★☆
  • 天空感
    ★☆☆☆☆
  • 潮風感
    ★☆☆☆☆
  • 爽快感
    ★★★★☆
  • 根性感
    ★★★★☆
  • 開放感
    ★★★☆☆

独立峰を見上げる爽快高原ロード
草原の緑が眩しい神話の世界へいざ!

全国的には比較的マイナーながら、爽快な高原ツーリングを楽しめる絶景ロードがこの三瓶山高原道路だ。イメージ的に山陰方面の絶景ロードと聞けば、日本海を望む海岸風景を連想しがちだが、このルートは独立峰、三瓶山を望む絶好の高原風景を堪能できる。また、土地柄的に全国的な知名度は今一つながら、地元及び中国地方界隈では貴重なツーリングロードとして人気度も高いルートでもある。
通称“三瓶山周遊道路”又は“三瓶アイリスライン”とも呼ばれており、霊峰三瓶山の麓を周回する様相だ。総延は約16km、信号皆無のルートで交通量も少なめな為、一気に走り切ってしまう感もあるが、風景変化に富み充実感は大変高い。
大きなポイントは4カ所。草原風景の美しい西エリア、観光地帯の東エリア、温泉地帯の南エリア、自然公園の北エリアと分類できるだろう。中でも絶景ロードとして抑えておくべきハイライトは西エリアの“西の原”付近の景観。林間ルートの中、雄大な三瓶山と共に突然開ける広大な草原地帯は感激モノ。絶景ロードの名に相応しい感動的な光景だ。距離的にはほんの数キロの大変短い区間ながら“こんな山中にこんな風景が!?”と思わせる意外性が大変面白い。また、南エリアの温泉地帯もマニア垂涎の極上湯の宝庫。もちろん“温泉街”と言う程発達している訳ではないが、古くより地元民御用達の共同浴場が点在しており、湯量豊富なかけ流し温泉が堪能できる。観光エリアでは展望リフトや自然史博物館といった施設やご当地グルメを頂けるスポットも点在。周回ルートで大変分かりやすい上、各エリアの変化が富かな為、初訪問でも楽しみやすい事が特長だ。
ルート様相としては、西エリア以外は全体的にほぼ林間ルート。大展望や断崖トラバース等の豪快さは皆無ながら、美しく明るい木々のトンネルをくぐりつつ高原を走り抜ける為、爽快感は抜群だ。前述のように総延約16kmと短めの為、山麓を一周するのはノンストップだとあっという間。しかし、観光要素も多く各エリアの特徴を大いに楽しむ事がお勧めだ。だが、注意点は路面。痛みやすい積雪地の為、舗装状態はお世辞にも極上とは言い難く、一見フラットに見えつつも、クラックや小段差が大変多い。また補修された跡の段差も随所にあり、速度には大いに注意して走行して頂きたい。道幅は通常の2車線ながら、路肩スペースが大変狭い為、バイクでも駐輪は大変危険。必ず休憩スポットでの休憩を厳守して欲しい。
三瓶山界隈は世界遺産に認定された石見銀山に近い事もあり、旅エリアとして注目されつつあるスポット。石見銀山、温泉津温泉といった旅プランを立てる場合は、三瓶山高原道路もセットの一つとして必ず予定に組み込んでおくべきだろう。

4エリアに分類可能な三瓶山高原道路。ハイライトは西エリアの“西の原”だ。林間ルートより突如開ける広大な草原が大変印象的。短時間で風景が一変する為、変化感が楽しい。

ルートの大半は原生林に囲まれた明るい林間ルートが中心。道幅は全線2車線ながら、舗装の荒れが目立つ為、運転には細心の注意をして頂きたい。

南エリアは豊富な温泉が楽しめる。とくにお勧めは地元民の愛用する共同浴場だ。こちらは戦前からの古い施設ながら清潔感と鮮度は抜群。マニアには特にお勧めの極上湯だ。

写真:三瓶温泉 亀の湯
島根県大田市三瓶町志学ロ357-1 TEL:0854-83-2503
12:00~21:00 無休 200円
泉質:ナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩泉 泉温36℃ 循環・塩素殺菌無し

世界遺産に認定されている石見銀山は、近世の古い町並みが保存されている地区でもあり、情緒抜群の風景。観光街と化しているものの、歩いて散策すればお土産等の店も多い。

“間歩”と呼ばれる、石見銀山の象徴的な遺構の一つであるかつての坑道。一帯に非常に発達しており、地域の連絡通路として使用された例もある。内部見学可能な間歩もあるぞ。

世界遺産としての登録は“石見銀山遺跡とその文化的景観”であり、温泉津温泉と石見銀山を連絡する“温泉津沖泊道”も世界遺産の範疇だ。温泉津温泉街にある西念寺裏手の終点付近は近世そのままの様相がひっそりと保存されている。

温泉津(ゆのつ)温泉は世界遺産の一つである“温泉津沖泊道”の終点として賑わった港町だ。極上泉質の天然温泉が存分に楽しめる上、魚介類も豊富。旅での泊地としてもお勧めだぞ。

写真:薬師湯
島根県大田市温泉津町温泉津ロ70 TEL:0855-65-4894
8:00~21:00 ※土日祝は6:00~ 450円
泉質:ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 泉温:45.3℃ 循環・塩素殺菌無し

マップ

  • 35.124693, 132.650831
  • 10.5
  • 18
  • 8
  • 35.124693, 132.650831

    三瓶山高原道路(三瓶アイリスライン) ~島根県道30・40号線~

  • 35.113821, 132.633910

    三瓶温泉 亀の湯

  • 35.096394, 132.349499

    薬師湯

大きい地図はこちら

  • in-out
  • ビューポイント
  • スポット(レストラン、道の駅、温泉、etc.)

ロードデータ

交通量

物流ルートではない山間部の周遊ルートの為、比較的少な目。とは言え、観光的要素の強い道路であり、各観光施設周辺は大型バスやマイカーも多く注意は必要だ。

路面

積雪地でもあり、気候的条件が厳しい為か路面の痛みが目立つ。大きな陥没穴は無いものの、路面の補修跡が多く小段差が多い。また、路肩が狭くルート上での駐車は大変危険だ。

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■筆者プロフィール

神田英俊
MOTOツーリング誌編集長
内外出版社発行、隔月刊ツーリング雑誌“MOTOツーリング”誌のコンセプター兼編集長。“旅人による旅人の為の雑誌”を基本コンセプトに、全国のDEEPな旅ネタを更に深く掘り下げて取材・掲載している。個人的なバイク趣向はオフロード。季節を問わず、主にキャンプを基軸とした旅が中心。冬季北海道ツーリングの常連でもある。バイクと共に温泉もこよなく愛しており、温泉ソムリエの資格を持つ秘湯巡礼ライダーでもある。