秋ツーリングのホットなテーマと言えばやはり紅葉。
グリーンシーズンはただの鬱蒼とした林間ルートでも、紅葉時期は鮮やかに彩られた感激の色彩絶景が続く素晴らしい紅葉回廊に大変身!

しかし、同時に観光客の渋滞も悩みの種。

そこで、今回は関東周辺の中でも少々穴場な紅葉スポットをピックアップ!

当然、日光のいろは坂や箱根、千葉の養老渓谷などの定番スポットも素晴らしい紅葉風景が楽しめる。
しかし、落ち着いて山の色彩を楽しむには少々混雑しており、群衆と共に鑑賞することになりかねない。

だが、日本の70%は山岳地帯。
大秘境まで行かなくても穴場な紅葉スポットは沢山あるのだ。

人口密集地でもある関東・首都圏方面も同様。
意外と近郊でも感動的な紅葉が楽しめる。

ここで、注意点を一つ。
紅葉は晩秋まで楽しめるが、山岳地帯の標高が高い場所は冬でなくても早朝や夜は一部が凍結することがある。

もちろん路面が白く光るような氷結路面ではない。
しかし、ごく一部(ほんの数十cm程度)がブラックアイスバーン状になっている場合があるのだ。

早朝に現地へ着くようなプランで走る場合は十分に注意して走行していただきたい。
だが、年に一度の紅葉ツーリングは一年のハイライト!存分に楽しもう!

磐梯吾妻スカイライン

全国的にも有名な紅葉の名所。
山全体が紅く染まる感激の紅葉風景と大展望が広がり、全国の旅ライダーにとっても憧れの絶景道だ。

東京から約4時間程度かかるが、日帰りで訪れるライダーも多い。

シーズン中は渋滞も発生するが一部であり、首都圏近郊の定番スポットよりは走りやすい。
首都圏を避け、遠出するのも爽快に紅葉を楽しむコツの一つだ。

月山寺

茨城県桜川市西小塙1677
※見頃:11月上旬~中旬

796年に徳一が開基したと伝わる古刹。
江戸時代には関東壇林として僧侶達の学問・修行の場となった。

穴場的ながら紅葉の名所で、砂紋が描かれた庭園内にはモミジやイチョウが重なり、白壁や瓦屋根とコントラストが見事。

山門周辺や庭園・書院付近の散策がお勧め。
木々の斜光と紅葉の風景が素晴らしい。

大芦渓谷

栃木県鹿沼市草久1892   
※見頃:11月上旬~中旬

森林と澄んだ清流が織りなす渓谷美が魅力。
東沢には大小約20の滝が点在し、中でも大滝の展望台からの碧く澄んだ流れと岩肌を見下す風景が素晴らしい。

特に紅葉時期の渓谷は感動的な鮮やかさだ。

アクセス路は狭いが白井平橋のたもとに立つ大もみじは必見。
河原からは橋と紅葉を見上げる絶景も楽しめる。

四方木不動滝

千葉県鴨川市四方木
※見頃:11月下旬~12月上旬

秘境感抜群の穴場的な名瀑。
高さ約10m、幅約8mと大規模ではないが、水量が多い時には流れが二筋に分かれる珍しい風景が楽しめる。

底が見えるほど澄んだ滝壺は必見。
紅葉時期は周囲のモミジやカエデ等が鮮やかに色付き、白い瀑布や深い滝壺との鮮やかなコントラストが感動的だ。
駐車場より徒歩約20分程度。

照葉峡

群馬県利根郡みなかみ町藤原
※見頃:10月上旬~下旬頃

奥利根の深い山々に囲まれた穴場的な紅葉名所。
俳人・水原秋桜子が名付けた渓谷で、秋桜子が命名した11の滝が点在している。

渓流と白い滝、その両岸を埋め尽くす紅葉が生み出す鮮烈な色彩が感動的だ。

渓谷沿線が奥利根ゆけむり街道でツーリングを兼ねて紅葉を楽しめる。
遊歩道等は無いが、紅葉ツーリングにはお勧めのスポットだ。

小中大滝・けさかけ橋

群馬県みどり市東町小中
※見頃:10月下旬~11月上旬

小中大滝は最大落差96mを誇る群馬県内最大級の瀑布だ。
岩壁の間を豪快に流れ落ちる姿は秘境感と共に迫力抜群。

また、滝へ向かう途中にある“けさかけ橋”は最大傾斜が44%という全国でも珍しい階段式の吊り橋。

こちらも急斜面を下るスリルと、大滝の眺望を一度に楽しめる絶景スポットだ。
鮮やかな紅葉も素晴らしい。

大血川渓谷

埼玉県秩父市大滝5199-1
※見頃:10月下旬~11月中旬

奥秩父屈指の秘境感あふれる渓谷だ。
岩肌と清流が迫り、谷底から山々を見上げる独特の景観が特徴的。

紅葉時期は鮮やかに色付く山々と清流の澄んだ青とのコントラストが感動的だ。

付近にある金蔵落しの渓流も併せて巡るのがお勧め。
狭路で災害等による通行規制も多いため、訪問前には最新の道路情報を確認しておこう。

豆焼橋

埼玉県秩父市大滝 一般国道140号沿線
※見頃:10月下旬~11月上旬

平成10年、雁坂トンネルの開通と同時に竣工した滝川渓谷に架かる橋長220mの鋼逆ローゼ橋だ。

幽玄の深山を貫く巨大な赤いアーチ橋は、彩甲斐街道のランドマーク。

ルート自体が定番のツーリングロードだが、紅葉時期は色とりどりの山々に囲まれた関東屈指の絶景街道になる。
橋梁上からは紅葉の海に浮かぶような素晴らしい風景が楽しめるぞ。

四尾連湖

山梨県西八代郡市川三郷町山保
※見頃:10月下旬~11月中旬

標高約850mの山中に佇む周囲約1.2kmの小さな山上湖だ。
富士山信仰に関わる“富士内八海”の霊場でもあり古伝承も残る神秘的な湖。

湖畔の紅葉も素晴らしいが一番の魅力は湖面に映る紅葉の水鏡。
無風時を選んで訪れれば、最高の写真が期待できる。
特に早朝~午前中が狙い目だ。
規模は小さめながら穴場感も素晴らしい。

評議原

神奈川県相模原市緑区川尻
※見頃:11月中旬~下旬

都市部直近ながら知る人ぞ知る穴場感抜群の紅葉スポット。
城山湖周辺に広がる静かなモミジ林で片倉城・津久井城・小松城の各武将達が、落城を巡りこの地で評議したと伝えられる。

普段は特に目立たないが紅葉時期は一帯のモミジが燃えるように色付き、鮮烈な鮮やかさを楽しめる。
かなり穴場だがお勧めだ。

丹沢湖

神奈川県足柄上郡山北町中川
※見頃:11月中旬~下旬

丹沢湖は昭和53年に三保ダムの建設にて誕生した人造湖だ。

湖岸は定番のツーリングロードだが秋は屈指の紅葉スポット!
特に鮮やかな山々と湖面とのコントラストが大変見事。

無風時に水面に映り込む“水鏡紅葉”も楽しめる。
また、千代の沢園地展望台は紅葉越しに丹沢湖と富士山を一望できる絶好のビューポイント。要チェックだ。

筆者プロフィール

神田 英俊

内外出版社発行、隔月刊ツーリング雑誌“MOTOツーリング”誌のコンセプター兼編集長。“旅人による旅人の為の雑誌”を基本コンセプトに、全国のDEEPな旅ネタを更に深く掘り下げて取材・掲載している。個人的なバイク趣向はオフロード。季節を問わず、主にキャンプを基軸とした旅が中心。冬季北海道ツーリングの常連でもある。バイクと共に温泉もこよなく愛しており、温泉ソムリエの資格を持つ秘湯巡礼ライダーでもある。