勝手に指標

  • 秘境感
    ★★★☆☆
  • 天空感
    ★★★☆☆
  • 潮風感
    ★★★☆☆
  • 爽快感
    ★★★★☆
  • 根性感
    ★★★☆☆
  • 開放感
    ★★★☆☆

北関東の魅力を凝縮!変化に富んだ風景街道

茨城県を象徴する絶景スポット&ライディングスポットの一つが筑波山。
“西の富士、東の筑波”と言われるように、その景観は古くより北関東髄一の絶景として親しまれている。

その周辺は絶好のワインディングも多く、風景も絡めてツーリングするには最適のロケージョンだ。
しかし、かつてのバイクブーム時には死亡事故も頻発。
その結果、山麓周辺複数の峠やワインディングが二輪通行禁止ルートとして指定されてしまったのだ。

もちろん、ルートによっては爽快なツーリングを楽しめるスポットながら、多少過密ぎみなエリアでもある。
そこで、今回は筑波山稜北側に位置する、加波山を起点とした穴場な周遊道をピックアップしよう。

このルート、実は国土交通省の“日本風景街道”にも認定されており、筑波山麓より霞ヶ浦北部を巡る絶景ツーリングロードとして指定されているルートでもあるのだ。
筑波山麓より霞ヶ浦へ至る実にシンプルなルート概要のため、迷う心配も皆無。風景変化が美しい、周辺に広がる田園地帯の景観がメインディッシュだ。

しかし、加波山より見渡す筑波平野の展望・筑波山麓の田園風景・広大な霞ヶ浦の景観と変化に富んでおり、飽きる事がない。
もちろん、山岳トラバースワインディングルートのように圧倒的なダイナミックさには欠けるルートのため、人気度としてはイマイチだろうが、季節に応じた豊かな景観は奥深く趣深い味がある。
小粒の宝石箱のような魅力を放つルートなのだ。

全体的に里山感のある雰囲気のため、道路整備も整っており安心感のあるルートだ。
しかし、加波山へ至る林道北筑波稜線は全線舗装ながら少々荒れており、初心者ライダーは注意が必要だ。

しかし、中腹の展望所(パラグライダー発着場)からは筑波平野を一望する北関東屈指の展望が広がる上、観光客も皆無。
穴場感抜群の風景を楽しめる。

加波山より霞ヶ浦へは県道7号線石岡筑西線がメインルートとしてお勧め。
山間部は1.5車線の旧線形路ながら、概ね2車線の快走路だ。

筑波平野を横断するルートのため、高低差はほぼ無くダイナミックさには欠けるが、長閑な田園地帯の景観が楽しい。
交通量・信号共に比較的多めでツーリングロードとは言い難い区間もあるが、霞ヶ浦へのバイパスルートと割り切れば十分楽しめる。
沿線には名物の蕎麦屋も点在しており、小腹を満たすにも丁度良い。

そして、シメは広大な霞ヶ浦へ。
日本第2位の広さを誇る屈指の湖だが、その湖岸を周遊できる事が最大の魅力。

護岸等の都合により、湖岸道路の全てが完全に走行可能ではないが、その殆どはバイクで走行可能なのだ。

目前は広大な湖。
周辺が首都圏の都市部である事を忘れてしまう程、素晴らしい解放感が味わえる。
また、筑波山はもちろん、富士山まで遠望可能なパノラマは広大な湖だからこその絶景。

霞ヶ浦北部周遊を絡めると、全行程で約40km前後のルートながら、日帰りで気軽に楽しむには最適のコース。
冬でも凍結のリスクが低い上、北関東の魅力を凝縮したお得な絶景ロードへ行ってみよう。



筑波山北側の加波山へ至る林道北筑波稜線は、完全舗装ながら林間を抜ける4.5車線ルート。
浮き砂利や落ち葉が多く、初心者は要走行注意だ。


周遊ルートと交差するフルーツラインは、茨城県中央部を縦断する約38kmの広域道路。
こちらもライダーに人気のルートながら二輪走行禁止区間もあり要注意だ。


加波山と霞ヶ浦を連絡するメインルート、茨城県道7号線石岡筑西線は部分的に1.5車線区間もあるが、概ね2車線ルート。
美しい田園風景を楽しめる。


霞ヶ浦は国内第2位の面積を持つ広大な湖。
湖岸道路は概ね走行可能、筑波山・富士山を遠望可能な大パノラマが楽しめる。
交通量も皆無で上手く繋げると一周も可能だ。


霞ヶ浦伝統の網漁法として140年もの歴史を持つ帆引き船。
行方市・土浦市・かすみがうら市では、夏~秋の風物詩として時期になれば沿岸の各地で見る事ができる。


霞ヶ浦特有の絶景の一つが夕陽。
黄昏時、湖に太陽が帰る瞬間は時を忘れる程、幻想的な一瞬だ。
時期により筑波山へ沈む様子を見る事もできる。

ロードデータ

交通量

山間部は交通量皆無ながら、里山周辺や市街地は首都圏らしい交通量だ。加波山と霞ヶ浦周辺をメインと割り切れば、十分爽快なツーリングが楽しめる。

路面

全て完全舗装&2車線。しかし、加波山へ至る林道北筑波稜線は完全舗装ながら荒れ模様の1.5車線区間あり。ただ、大型ロードモデルでも十分走行可能なレベルだ。

◆公式SNSにて更新情報をお届け!

筆者プロフィール

神田 英俊

内外出版社発行、隔月刊ツーリング雑誌“MOTOツーリング”誌のコンセプター兼編集長。“旅人による旅人の為の雑誌”を基本コンセプトに、全国のDEEPな旅ネタを更に深く掘り下げて取材・掲載している。個人的なバイク趣向はオフロード。季節を問わず、主にキャンプを基軸とした旅が中心。冬季北海道ツーリングの常連でもある。バイクと共に温泉もこよなく愛しており、温泉ソムリエの資格を持つ秘湯巡礼ライダーでもある。