革ジャンは、元々第一次世界大戦のパイロット達が着用する為に生まれたものです。
当時の飛行機は風防ガラスが一枚あるだけ。

高度があがれば気温は下がり、風が容赦なく吹き込んできました。
そんな状況の中で保温性と動きやすさ、強度などを高いレベルでクリアしていた素材は革しかありませんでした。

革ジャンはその後、モーターサイクル用のジャケットとしても使用されるようになります。
革の持つ機能性はモーターサイクルにもピッタリでした。

100年以上経った今でもモーターサイクル用に様々なデザインの革ジャンが発売されています。
それは現在でも多くの利点があるからです。

プロテクションは最高レベル


レース用のスーツには現在でも革が使われています。それは革がとても強い為。
転倒などで滑っても簡単に穴が空いてしまうようなことがないし、摩擦で熱が発生しても溶けてしまうようなこともありません。
厚手の革を使っていれば衝撃もある程度は吸収する効果もあります。

また、バイク用革ジャンには、肘、脊髄などにパットが入っているものも多く、アクシデントによるダメージからライダーを守ってくれます。

上手に使えば保温性も高い


革は昔から防寒着として使われてきました。
ただし、革一枚だけでは防寒性を持っていない為、現在のライダー用の革ジャンは、他の素材と組み合わせるなどして防寒性能を高くしています。

防寒性に関して革のデメリットは、ダウンなどに比べると革自体が冷たくなってしまうこと。そして布に比べると柔軟性にかける部分があるので、襟元や袖口から風が入ってしまう可能性があります。
つまり寒い時期に革ジャンを着るのであれば、こういう革の特性を知ったうえでインナーを選ぶ必要があります。何枚も着込んでしまうとライディングを妨げてしまうので、保温性が高い薄手のインナーを使用すること。

そして袖口からの風の侵入を防ぐグロープを使い、襟元に隙間がある場合は、これも薄手のマフラー、バンダナなどを使って隙間が開かないようにすると良いでしょう。
極寒期は、革の保温性では対応できないこともありますので、季節を選んで着用するようにしてください。

長く使うほどアジが出る


革は正しい手入れをすれば、とても長持ちします。何十年もの間、着続けることだって難しくありません。
良い革ジャンは一生モノと言われるくらいです。
長持ちさせる為には、その革のメンテ方法を正しく行い、雨などで濡れた時のケアを怠らないようにすることが重要です。

ミンクオイルは最もよく使われるケア用品。革に塗り込むとしなやかになり、深い艶が出て撥水の効果も出ます。

ただし、革は種類やなめし方で手入れの方法が異なります。
購入したショップで聞けばケア用品やメンテナンスのやり方も教えてもらえるはず。

長く手入れした革ジャンは独特の風合いを醸し出すようになります。こうやって自分だけの一着を育てていくのもまた革ジャンの楽しみ方なのです。

革だけが持つ存在感とファッション性


ファッション性で革ジャンを選ぶ人も少なくありません。
シングルやダブルのライダースは、昔からバイク乗りの鉄板。

ハードなイメージでコーディネートするのであれば必須アイテムと言っても良いでしょう。フライトジャケットも昔から人気の高いアイテムです。

また、各ウエアブランドからは個性的なデザインの革ジャンも発売されています。
どれも他の素材にはない存在感と質感が魅力。

ちなみにストリートファッションでも革ジャンはたくさんありますが、動きやすさと軽さを重要視する為に革が薄めになっていることが多いのでモーターサイクル用としてはあまりオススメできません。

バイクに乗るならウエアにもこだわりたいもの。
かっこいい革ジャンを身にまとって、バイクを走らせてみるのはいかがでしょう?

袖を通した瞬間、気分が引き締まる感じがしますよ。

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