安い!早い!意外と手軽な離島
南国感抜群の異世界旅へ行こう!

絶景離島ツーリング。
多くの方は、沖縄や八重山諸島の旅を連想するに違いない。
しかし、本州にも走り応えのある絶景離島があるのだ。

そのフィールドは鹿児島県。
火山で有名な桜島やシラス台地をイメージしがちな県だが、屋久島・種子島・奄美大島といった南国感抜群の絶景離島を多く擁する県でもあるのだ。

中でも種子島は愛車と共に手軽に渡航可能な上、乗船価格も安めな為、旅人達の中でも隠れた人気スポットとなっている。
また、島の面積も大きく、人口約3万人と比較的発展している為に観光スポットも多い。

外周道路だけでなく、内陸部の道路も整備されており、縦横無尽に走れる事もあり、バイクで自分旅を楽しむにはうってつけのフィールドなのだ。

種子島へは鹿児島港よりフェリーで約3時間半の船旅。
1日1便運航されており、夕方出航~21:40分には種子島へ到着だ。

翌朝一より種子島巡りができる為、タイムロスも殆どない。
つまり、週末旅にちょっと種子島まで…なんて旅も可能というお手軽さなのである。

種子島定番の周遊ルートはやはり国道58号線と県道75号線。
風景の変化に富んでいる上、島をざっくりと外周できるお勧めの観光コースでもある。

やはり目につくのは本土とは全く異なるその景観だ。
同じ鹿児島県でも種子島はほぼ異世界。
南国特有の木々や、大きな葉を広げる草が繁る様相はまさにジャングルだ。

初訪問のライダーなら路傍の雑草にすら感激を覚えるに違いない。
海岸より望む白砂とアクアブルーの海は、本土近海にも関わらず沖縄感抜群。
まさに、夢に見た離島旅がここにあるのだ。
道路一面絶景(但し、都市部を除く)な上、この風景を自分の愛車で走れるとは…。至福な事この上ない。

種子島は南北約東60km、東西約10km程度の大きさ。
感覚的には淡路島に似たボリューム感かもしれない。

フェリーは島の北部に着く為、島内周遊プランを組みやすいのも嬉しいところだろう。
ロケット打ち上げや火縄銃伝来で知名度はありながら、旅先としては意外と盲点の種子島。
冬のツーリング先にはかなりお勧めと言えるだろう。

種子島へは3時間40分の船旅。
1日1便の運航で、鹿児島~種子島往復料金は12,400円(750cc未満/大人1名込)と意外にお得。
フェリーはいびすかすは、一見貨客船だが、スロープ付の立派なフェリーだぞ。

サトウキビ栽培は種子島の基幹産業の一つ。
見渡す限りのサトウキビ畑と海の風景は何時まで眺めても飽きない景色だ。
島中部“さとうきび畑の通学路”よりの風景も素晴らしい。

ヘゴは熱帯、亜熱帯のシダ植物“ヘゴ”が自生する珍しい場所もある(ヘゴ自生群落)。
聞きなれない名前だが、要はシダのお化け。
気分はまさにジャングル探検だ!

台風で倒れたアコウの巨木がそのまま根を張り、巨大なアーチを形成している“アコウのアーチ”。
中種子町安城にあり、種子島周遊定番の見どころでもある。圧倒感がハンパない!

島内の道は舗装も多く、大型ロードでも戸惑う事は少ない。
しかし、メインルートからちょっと外れた間道にも種子島の絶景は潜んでいる。
狭路が多いが、感激もまた大きい。

近年の種子島と言えばやはりロケット発射場。
ロケット発射時に合わせて渡航すれば間近で発射シーンを見学する事も可能。

写真はH-2B型ロケット。
文部科学大臣賞にも輝いた、日本初のクラスターロケットだ。

JAXA種子島宇宙センターの宇宙科学技術館では、宇宙開発に関わる様々な展示やアトラクション、ロケットの実物等が展示されている。
しかも見学は予約不要でナント無料!種子島では絶対に外せないスポットだぞ!

鹿児島県熊毛郡南種子町大字茎永字麻津 TEL:0997-26-9244 
9:30~16:30 毎週月曜休(月曜日が祝日の場合は火曜休、8月は無休、ロケット打上時は休館)

筆者プロフィール

神田 英俊

内外出版社発行、隔月刊ツーリング雑誌“MOTOツーリング”誌のコンセプター兼編集長。“旅人による旅人の為の雑誌”を基本コンセプトに、全国のDEEPな旅ネタを更に深く掘り下げて取材・掲載している。個人的なバイク趣向はオフロード。季節を問わず、主にキャンプを基軸とした旅が中心。冬季北海道ツーリングの常連でもある。バイクと共に温泉もこよなく愛しており、温泉ソムリエの資格を持つ秘湯巡礼ライダーでもある。