九州ツーリングのハイライト!生涯に一度は走っておきたい道

九州ツーリング定番の名道と言えば、やはり「やまなみハイウェイ」が筆頭格だろう。
総延約50kmにもなる観光道路で、熊本県・大分県の2県を跨いでおり、全国でも1・2位を争う人気のツーリングロード。
もはや、ツーリングライダーの間では定番であり、九州ツーリング一番の目的地でもあると言っても過言ではない。

しかし、この「やまなみハイウェイ」に優らずとも決して劣らない大絶景ルートが、この湯布院日田往還なのだ。
温泉で有名な別府市と湯布院町を連絡しており、総延は約15km程度と比較的短いルートだが、九州2大温泉地間の最短ルートでもある事から交通量は大変多く、観光バスも多数目に付く。

正直、九州に上陸次第、一路「やまなみハイウェイ」を目指すならば、高速道路で回避したい区間でもある。
しかしながら、この事実のみでこのルートを避けるならば、それは大変不幸な事だと言わざるを得ない。

別府市街より約20分程度、特に変哲もない山間風景が続いたと思うと、突然目前に衝撃的な光景が広がるのだ。
標高1583m、現在も活動を続ける由布岳を遠望しつつ、裾野まで広がる緑の絨毯。
まるでジオラマを見下ろすような様相は、高空からの景色と錯覚するに違いない。
ほんの数kmの短い区間ながら、一生に一度見ておくべきとも断言できる絶景が広がっているのである。

道路線形も実にダイナミック。
高低差のあるルートを、高規格道路の豪快なカーブを交えてトラバースしている為、実に気持ちの良いワインディングを楽しめる。
空いていればハイペースになりがちな為、少々注意が必要だが、ツーリング初心者でも十分に安心して走れる。

とは言え、主要観光都市を繋ぐ大動脈でもあり、渋滞が発生する事も珍しくないルートだが、そんな疲労感もこの景色を眺めれば一気に吹き飛ぶ事は間違いない。
絶景草原道路を下ればそこは温泉の街、湯布院。
少々寄り道して「やまなみハイウェイ」を目指すのも良いだろう。

ライダー垂涎の名道「やまなみハイウェイ」は、ほぼ全線が大分・熊本県道11号線内に含まれており、県道の総延は実に102kmにもなる。
とは言え、始点である別府市より終点の阿蘇市まで走り継いでも、寄り道をしつつ1日で十分に走破可能な距離である。

感動的な旅のイントロダクションとして別府始点のプランを練り、この湯布院日田往還道をルートに織り込む事で、九州ツーリングの想い出は一層印象的なものになるに違いない。

大きな高低差をクリアする、豪快な線形が魅力のワインディングロード。
路面も上々、幅も広く、初心者ライダーでも比較的安心して走行する事ができる。
あまりの絶景とは言え、脇見運転には注意しよう。

由布岳を遠望しつつ、一面、緑の絨毯の中を駆け抜ける。
高原上の線形は緩め。
解放感抜群のシーンに旅気分も最高潮に達する。

湯布院町が眼下に見え出すと、湯布院日田往還の終点も近い。
やまなみハイウェイまであと少し。
温泉の街で一息ついて旅の疲れを癒して走ろう。

やまなみハイウェイ・湯布院日田往還は共に県道11号線に含まれている。
両線を含めると、県道11号線の総延は、実に総延102kmにもなるボリューム。
九州絶景旅のイントロダクションとして、先ずはこの名道を十分に楽しんで走ろう。

湯布院日田往還の始点である別府市は世界的な温泉地。
その湧出量・源泉数は共に日本一を誇っており、市内中心部にも100軒を超える共同浴場がある。

中でもここ、竹瓦温泉は別府温泉を象徴する市営共同浴場。
昭和13年建築の荘厳な湯殿建築は、登録有形文化財・近代化産業遺産に認定されている。

しかも入浴料はナント100円!
市内を好みの温泉を探しながら散策するのも楽しい。

地域に密着した特徴深い共同浴場巡りは、別府温泉随一の楽しみ。

築数十年を誇る湯船も多いが、全て掃除・管理は万全。
古くても清潔感のある浴場が殆どだ。

地元の方々との裸の交流もまた旅の魅力だろう。 ※画像人物は撮影許可済

別府市内も含め、大分のソウルフードと呼ばれているのが、からあげだ。
ニンニク醤油等で下処理をした鶏肉を豪快に揚げて頂くスタイルだが、市内だけでも数えきれない程の専門店がある。

最大の特徴は、大多数の方が未加熱のままテイクアウトし、家庭で揚げて頂いている事。
やはり出来たてが一番美味いのは当然だが、このスタイルには正直驚いた。

当然、店舗で揚げたてを持ち帰って頂く事も可能。
計り売りが基本なので、好みの店舗を探しながらの食べ歩きも楽しい。

筆者プロフィール

神田 英俊

内外出版社発行、隔月刊ツーリング雑誌“MOTOツーリング”誌のコンセプター兼編集長。“旅人による旅人の為の雑誌”を基本コンセプトに、全国のDEEPな旅ネタを更に深く掘り下げて取材・掲載している。個人的なバイク趣向はオフロード。季節を問わず、主にキャンプを基軸とした旅が中心。冬季北海道ツーリングの常連でもある。バイクと共に温泉もこよなく愛しており、温泉ソムリエの資格を持つ秘湯巡礼ライダーでもある。