抜群の機動力と、風を切る心地いいライディングが魅力のバイクですが、ツーリングともなれば“手ぶら”というわけにはいきません。

なにかしらの荷物は携帯することになりますが、シートバッグやキャリアボックスを使用しなければ、多くの荷物は持ち運べません。

シートバッグやキャリアボックスは便利ですが、スポーツライディングや機動力を重視するライダーは操作感や見た目への影響で使用しない人もいるでしょう。

かくいう私もその一人で、ツーリングにでかける際は、なるべく荷物は少なめで、降りた際にも移動しやすい身体に装備するバッグを好んで使用しています。

ですが、バイク用のバッグといえど、リュック、ワンショルダー、ウエストバッグなど、いろいろな種類があり、それらは種類によって入るものの容量や、身体へ負担のかかる部位などが変わってきます。

今回は、様々な種類のバッグを使用してきた中で、種類ごとのメリット・デメリットや、シチュエーション別のおすすめポイントを紹介します。

リュックサック

リュックタイプのメリット・デメリット

リュックタイプのメリットは……

1:容量が多い
2:荷重の分散
3:安定感
4:種類の豊富さ

です。

まずリュックタイプ最大の武器は容量の多さ。

種類によっては20L以上の容量が確保されているものもあり、財布やタオル、ペットボトルだけでなく、様々なものが収容できます。

そして、リュックタイプの二つ目の武器は走行中の安定感です。

両肩に加え、大抵の製品は胸のベルトで荷物を身体にしっかり固定できるため、ライディング中にずれることが少なく、比較的運転に集中できます。

また、荷重が両肩に分散されるため、ワンショルダータイプに比べ方への負担は少ないのも特徴です。

最後に、種類の豊富さもリュックタイプの魅力。容量の大小から防水仕様のものまで様々な種類がラインアップされているため、自分の使用用途に合ったものや好みのデザインの製品が見つけやすいです。

反対に、リュックタイプのデメリットは……

1:肩への負担と蒸れ
2:荷物へのアクセス
3:着脱のしづらさ

が挙げられます。

やはり背中に荷物を背負っての運転は疲労に繋がります。また、上半身が前かがみになるスーパースポーツモデルでは背中に荷重が分散しますが、ネイキッドやアドベンチャーモデルなど上半身が直立するタイプのバイクでは肩に負担がかかりやすいでしょう。

そして、荷物へのアクセスのしづらさも使い勝手としては若干のマイナスポイント。

他のタイプと違い、荷物を取り出すためには一度バイクを降りる、もしくはリュックを外して前に回す必要があり、頻繁な荷物の出し入れではやや面倒に感じることも。

また、夏場には汗が乾きにくくなり、背中が蒸れるケースが多いです。さらに冬場は重ね着したインナーとジャケットの厚みから、脱着がしづらくなる点も注意したいポイントです。

こんなバイク・シチュエーションにおすすめ

 

リュックタイプが一番活躍するのは荷物が多いときです。

そして、上記で紹介した通り、スーパースポーツタイプでは姿勢が前かがみになるため荷重が分散しやすいです。逆にネイキッドタイプやアドベンチャータイプだと肩に負担がかかるかもしれません。

手荷物の多いライダーや帰りの荷物が増えることが想定される場合にはリュックタイプがおすすめです。

荷物へのアクセスという点では、ホルスタータイプやウエストバッグタイプと併用するとスマートフォンや財布へのアクセスがグンと良くなりますよ。

リアシートに積載するタイプのツーリングバッグとの相性は、干渉してしまうためあまり良くはありません。

代わりに、現在はシートバッグに変身するタイプもあります。そういったタイプを使用すると、軽いうちは背負って、荷物が増えたらバイクに固定、といった柔軟な対応ができますよ。

ボディバッグ(ワンショルダー)

ボディバッグ(ワンショルダー)のメリットデメリット

肩から掛けるタイプのワンショルダータイプのボディバッグ。

そのメリットは、

1:荷物へのアクセスの良さ
2:手軽さ

です。

ワンショルダータイプのボディバッグは斜め掛けしたバッグをクルっと回せばすぐに荷物にアクセスできるのが大きな魅力。サイズ的にもリュックタイプに比べて小さく、肩への負担も少ないです。

そしてなんといってもサッと肩にかけるだけででかけられる手軽さも魅力です。

バイクを降りてからも邪魔にならない、フットワークの軽さがワンショルダータイプの大きな武器と言えるでしょう。

一方、デメリットは

1:容量はリュックタイプに比べ少なめ
2:走行中のズレ

が挙げられます。

リュックタイプに比べてサイズが小さく手軽な分、容量は少なめの製品が多いです。

そして、ワンショルダータイプが抱えるもう一つのデメリットは、走行中のズレです。

だんだんとお腹側に回り込んでくるバッグの位置を、定期的に直す手間がかかる場合があります。

こんなバイク・シチュエーションでおすすめ

容量こそあまり多くありませんが、ワンショルダータイプのバッグは様々なシーンで気軽に使える優れものです。

少ない荷物でふらっと出かけるツーリングにぴったりで、バイクを降りてからの持ち運びも楽。ツーリング先でのフットワークを重視するライダーにもおすすめです。

便利で手軽な一方で、上半身が前傾するスポーツタイプのバイクでは、カバンが前に回り込んできやすいので、煩わしく思うことがあるかもしれません。

ライディングに集中したいライダーは注意が必要です。

製品によっては、走行中のズレを軽減するベルトを備えているものや、防水タイプのものもありますよ。

ウエストバッグ

ウエストバッグのメリット・デメリット

お次はライダーにとって定番のウエスとバッグです。

メリットは、

1:上半身への負担の無さ
2:荷物へのアクセス

です。

最大のメリットは走行中邪魔にならないこと。

腰に固定するウエストバッグは走行中のズレや、違和感が少なく、ライディングに集中したいライダーにぴったりのバッグです。

荷物へのアクセスも容易で、財布やスマートフォンなどすぐに取り出したい貴重品の収納に便利です。

そんなウエストバッグのデメリットは、

1:容量不足
2:ウェアやシートバッグなどとの干渉

です。

使い勝手が良く、操縦の邪魔になりづらい一方で、容量の少なさは否めません。

製品によっては容量の大きいものもありますが、荷物を入れすぎるとせっかくの手軽さや使い勝手を損なう場合があります。

そして、腰の後ろに装着するため、リアシートバッグと併用する際には干渉してライディングの邪魔になる可能性も。

また、丈の長いジャケットや、分厚いジャケットを着用する場合にも同じく干渉してしまい、使いづらく感じる場合があるかもしれません。

こんなバイク・シチュエーションでおすすめ

容量の少なさをはじめ多少のデメリットもあるウエストバッグですが、身体への固定感、荷物へのアクセス、手軽さなど、バイクに乗る上で重要なメリットをしっかり揃えています。

少ない荷物での半日・日帰りでツーリングを楽しむのにピッタリです。

また、ライダー人気が高くサイズ・デザインともにバリエーションが豊富なこともウエストバッグの魅力です。

レッグホルスター

レッグホルスターのメリット・デメリット

最後にご紹介するのは、こちらもライダーにとって定番となっているレッグホルスタータイプ。

そのメリットは、

1:究極のアクセス性
2:疲労の少なさ

最大のメリットは荷物へのアクセスの良さです。

料金所での停車時などに、素早く財布やスマートフォンといった貴重品にアクセスできます。

また、大腿部に装着するため身体への負担が少なく、長距離のツーリングで疲労が少ない点も魅力的なポイント。

軽くて脱着もしやすい手軽さもレッグホルスタータイプの大きなメリットです。

その一方、

1:容量不足
2:左右の違和感

といったデメリットもあります。

ワンショルダータイプやウエストバッグタイプ以上に容量が少なく、その多くは基本的にスマートフォンや財布が入る程度の容量しかありません。

また、身体の片側に装着するため、ライディング中やバイクを降りてからの歩行で違和感を持つライダーもいるでしょう。

こんなバイク・シチュエーションでおすすめ

レッグホルスタータイプは容量こそ少ないですが、コンパクトさや脱着しやすい手軽さからショートツーリングやふらりと走りに出かける際にはうってつけです。

レッグホルスタータイプは他の荷物との干渉が少ないため、リュックタイプやリアシートバッグと併用すればロングツーリングでの利便性がグンと上がります。

装着部位が干渉しないため、他のバッグと組み合わせて使用すれば拡張性と利便性を同時に向上できますよ。

用途にあったバッグ選びでバイクがもっと楽しくなる!

バイクでの楽しみ方は人それぞれで、ライダーにとって必要なバッグのサイズや機能も異なります。

自身の使用目的にあった最適なバッグを選べば、バイクでのツーリングがもっと便利で楽しくなるはずです。

バッグ選びに悩んでいる方は、是非今回紹介したことを参考に自分にあったバッグを選んでみてくださいね!

筆者プロフィール

webオートバイ×BikeLifeLab

webオートバイは現存する日本の二輪雑誌の中で最も古い歴史を持つ月刊「オートバイ」の公式ウェブサイトとして、2010年よりバイクに関する幅広い最新情報を日々更新しています。
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また、SNSやYouTubeチャンネルでのライブ配信企画や試乗動画配信など、ウェブならではのオリジナルコンテンツも展開しています。