勝手に指標

  • 秘境感
    ★★★☆☆
  • 天空感
    ★★★★★
  • 潮風感
    ★☆☆☆☆
  • 爽快感
    ★★★★☆
  • 根性感
    ★★★☆☆
  • 開放感
    ★★★★★

天空まで一気に登る東北髄一の展望!
目前に空。日本屈指の展望に感激

海抜0mより標高1100mの天空へ一気に駆け上る、東北地方屈指の展望ロードがこの鳥海ブルーラインだ。なだらかな美しい稜線が美しい霊峰、鳥海山の五合目まで登る観光登山道で、山形県・秋田県それぞれの側より向かう事が可能。鳥海山に登って降りる周遊道といった様相だ。
総延は約35km。アクセスは山形・秋田いずれからも、日本海沿いの大動脈、国道7号線より分岐する為、時間さえあれば大きなルート変更をする事なく日本海沿いの旅路のついでに寄り道がてら走行する事が可能。本格的な山岳ワインディングルートだが、非常に立ち寄りやすいのが特徴だ。
海岸付近より一気に鳥海山五合目まで走行可能な為、頂上付近の展望のみならず、多彩な風景変化を楽しめる事も人気の一つ。特に旬の時期はGWと紅葉時期で、特にGW時の高さ10mを超す雪壁の風景は全国的なファンも多い。10月下旬~4月下旬は積雪の為、冬期通行止めの為、GWの解禁時は小渋滞も発生する程の人気ぶり。路面凍結の心配もなく、大型ロードバイクで安全に雪壁を堪能できる数少ないルートの為、岩手県の八幡平アスピーテラインと人気を2分するメジャールートとなっている。
また、鳥海山は標高2236mと国内屈指の名峰。それが故、紅葉時期は標高別に色付くグラデーションのような見事な色彩となる。この時期も観光バスやハイカー達が大挙して訪れる為、混雑時期となるが、その風景の見事さはそれを鑑みてもなお、釣りの来る絶景だろう。
道幅は広く随所にパーキングもあり、風景を楽しみながら走行する事が可能だが、中腹以降のルートはタイトコーナーの連続するテクニカルな様相。初心者ライダーはもちろん、ベテランライダーも十分にスピードを控えたライディングが必須だ。閑散期でもある夏季はライディングペースも上がりがち。複合コーナーも連続する為、特に注意してライディングして頂きたい。
走りと風景、どちらにも感激できるルートだが、ハイライトはやはり標高1100mの天空より広がる展望。日本海をはじめ、鳥海山の裾野を一望できる圧倒的なパノラマはこれだけの為に訪れる価値のある絶大なパワーをもつ光景だ。
特にGW時、東北旅を予定している方は絶対に訪れるべき絶景ロードである事は間違いない。

終点の五合目は標高1100mの天空世界。日本海をはじめ、裾野を一気に見下ろす大展望に感激間違い無しだ。目前は青。まさに“ブルーライン”の名に相応しい光景が広がる。

GW時期のハイライトが高さ10mを超す雪壁の道。路面は完全に融雪整備されており、大型ロードバイクでも全く問題なく走行可能。異世界感抜群の風景に会いに行こう!

タイトコーナーや複合コーナーの連続する本格的な山岳ワインディングながら、カーブの先に開ける色は青一色!まさに空と共に駆ける道。スピードを抑えつつ堪能しよう。

標高変化が急激な為、短時間で風景が多彩に変化するのもこのルートの魅力。海岸付近での平原感と天空展望の解放感。次元の全く違う感激を一石二鳥で楽しむ事ができるぞ。

GWをハイライトとする春の時期は、鳥海山が最も美しい時期の一つ。冠雪したダイナミックな山体と春満開の黄色のコントラストはため息の出る美しさ。周囲は絶景天国だ。

ルート沿いにある鳥海山の伏流水が大量に湧出する森の絶景。湧出量は何と5万t/日。無数のしずくの軌跡が育む岩の苔と白水の風景は、特に写真映えするポイントだ。

マップ

  • 39.125809, 139.988019
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  • 8
  • 39.125809, 139.988019

    鳥海ブルーライン ~山形県道210号・秋田県道131号線~

大きい地図はこちら

  • in-out
  • ビューポイント
  • スポット(レストラン、道の駅、温泉、etc.)

ロードデータ

交通量

全国的に比較的メジャーながら、大都市近郊の観光ロードと比べると少な目。ただし、GWの雪壁時期・紅葉時期は、マイカーや観光バスも多くかなりの混雑が見られる。

路面

かつての有料観光道路だけに全体的に良好。道幅も広く大変走りやすいが、春先は雪により、小落石や路面の痛み・亀裂がある場合もある。注意して走れば全く問題はないだろう。

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筆者プロフィール

英俊神田

内外出版社発行、隔月刊ツーリング雑誌“MOTOツーリング”誌のコンセプター兼編集長。“旅人による旅人の為の雑誌”を基本コンセプトに、全国のDEEPな旅ネタを更に深く掘り下げて取材・掲載している。個人的なバイク趣向はオフロード。季節を問わず、主にキャンプを基軸とした旅が中心。冬季北海道ツーリングの常連でもある。バイクと共に温泉もこよなく愛しており、温泉ソムリエの資格を持つ秘湯巡礼ライダーでもある。