初心者にオススメの400ccバイクは?購入の注意点から人気車種紹介まで徹底解説!
公開日:2025.11.17 / 最終更新日:2025.11.17
普通自動二輪免許を取得した場合、乗ることができる最大排気量のバイクが400ccクラスです。
日本のメーカーは昔から400ccのバイクにとても力を入れてきたので、新車と中古車を含めると魅力的なバイクが数多くラインナップされています。
ですが、そのすべてが初心者向けというわけではありません。
特性が過激だったりして、初心者では持て余してしまうようなモデルもあります。
そこで今回は初心者向け400ccバイクの購入ガイドとして注意するポイントやオススメのモデルなどを紹介していくことにしましょう。
バイク初心者がバイクを選ぶ際の注意ポイント
400ccクラスのバイクは車検があるので維持費が高くなり、車体も重くなる傾向にありますが、250ccクラスのバイクと比較して排気量が大きいのでパワーに余裕があり、回転を上げなくても楽に走ることができるバイクが多くなっています。
400ccクラスのバイクは少し前まで様々なモデルがラインナップされていましたが、最近はメーカーも新車のバリエーションを絞り気味です。
ですが、中古車まで含めれば、これまで生産されてきた様々なバイクも比較検討することができます。
個人売買はせずバイク販売店で購入する
中古車を購入する場合、オークションサイトやフリマアプリ等の個人売買でバイクを購入する方法があります。
バイク販売店と比較して安価に購入できるケースもあるのですが、出品されている状態と実際の状態が異なるケースも少なくありません。
その結果トラブルが多く、中古二輪自動車流通協会も注意喚起を行っている状態です。
また、400ccになると250cc以下のバイクに比較して名義変更の書類などが増えます。
車検を取得する必要がある場合もありますし、整備などをすべて自分で行わなくてはいけないので初心者がすべてを自分で行うのはハードルが高いことは間違いありません。
こういった点はバイク販売店で購入すればすべてクリアになります。
バイク初心者が安心・安全にバイクに乗るためには、バイク販売店で購入するのが最も確実と言っても過言ではないでしょう。
バイク本体以外にかかる費用も把握する
バイクを購入するときは車両本体価格以外にも納車整備費用や登録代行費用などの諸経費が発生します。
400ccクラスの場合は車検があるので、車検が切れている場合は車検の取得費用もかかります。
車検付きのバイクを購入する場合は、有効期間を確認することも重要。
もしも次回の車検までの期間が短かったら、すぐに車検の費用がかかることになります。
初めてバイクを購入するのであれば、教習所の料金やヘルメット、グローブなど装備の費用も発生します。
車両価格だけでなく、こういった費用なども考えておかなければなりません。
バイクを購入するときは一度必要な費用を計算し、予算の中からどれだけバイクに捻出することができるかを把握しておいたほうが良いでしょう。
可能であれば実車にまたがる
一口で400ccバイクといっても大きさや重さは車種によって異なります。
「インターネットで調べたイメージと現物が全然違った」なんてことも十分にあり得ることです。
そのため、可能であればバイク販売店に行って現物を確認し、実際に跨ってみるのが良いでしょう。
400ccの中には、見た目以上に重く感じる車両があるかもしれません。
サイドスタンドをかけている状態から車体を起こしたときに重さを実感することができるので、実車を見に行ったら確認するのがオススメです。
不安なことやわからないことは事前に解決する
初めてのバイク選びは期待と不安でいっぱいのはず。
ちょっと古めの400ccを考えているときなどは整備や維持など心配事がさらに大きく膨らむことでしょう。
不安要素は購入前に解決しておきたいもの。
ネットの検索やSNSを使って自力で情報収集したり、身近にいる先輩ライダーに聞くこともできますが、一番確実なのは経験豊富なバイク販売店のスタッフに相談することです。
バイク初心者におすすめの400ccネイキッドバイク

400ccクラスなら普通二輪免許で乗ることができるネイキッドバイクがたくさんあります。
スポーティーなものやまったりとツーリングが楽しめるものなど色々な車両を選ぶことができます。
ホンダ CB400SF

CB400SFは、その完成度の高さから多くのライダーに絶賛され続けてきました。
癖がなくて乗りやすいことから教習車でもおなじみですが、スポーティーな走行も得意。
4気筒エンジンは低回転からスムーズで力強く、高回転まで回せば4気筒らしい気持ちの良い加速。
ベーシックなマシンであることに加え、アフターマーケットパーツも多いのでカスタムを楽しむこともできます。
CB400SFは、90年代から数多くのモデルが作られてきました。
初期のモデルはキャブレターで2007年モデル以降からインジェクションを採用。
また、ホンダ独自の可変バルブ機構VTECが1999年のモデルから採用されています。
低回転と高回転でバルブの動きを変えて、どちらでも最適なパワーを出すことができるメカニズムですが、これも年々進化して名称が変わっています。
2007年以降に採用されたVTEC Revoのモデルが最も完成されているといっても過言ではないので、探すのであればこれ以降の年式が良いでしょう。
CB400SFは少し前に生産が中止されてしまいましたが、中古車の数は豊富。
様々な車両を見ながら検討することができます。
ホンダ GB350

単気筒の鼓動感と排気音を楽しめるように開発されたのがGB350です。
バイクらしい排気音に惚れて購入を決めたという人もいるほど心地よい音がします。
レトロな外観のイメージ通り、まったりと走るのがとても楽しくなるバイクです。
シートが高めなのですが、車体が軽いので400ccの重さがネックに感じる人や女性、小柄な人にも選ばれることが多いようです。
単気筒の楽しさで言えばヤマハのSR400も有名ですが始動がキックで大変だという人がいるのも事実。
GB350はセル付きなので、エンジンの始動も簡単です。
ヤマハ SR400

SR400はクラシックバイクの代名詞とも言うべきマシンで、シンプルで美しいスタイルが特徴。
1970年代に登場してからエンジンや車体などの基本的な設計を変えずに生産され続けてきました。
女性ライダーも含め、現在でも非常に高い人気があります。
空冷の単気筒エンジンはシングルの排気音と鼓動感が心地よいのですが、ポイントはセルがなくて始動がキックのみだということ。
最初はエンジンをかけるのに苦労する人もいますが、正しいやり方を覚えれば簡単。逆に儀式としてキックスタートを楽しむことができるでしょう。
もしもキックでの始動が不安ならセルのついているGB350を選んだほうが良いかもしれません。
SR400は生産終了となっているため中古車から選ぶことになります。
ロングセラーモデルなので年式によって仕様が変わっていますが、初心者であれば2010年以降のインジェクションモデルを選んだほうが良いでしょう。
カワサキ Z400

近代的なデザインで高性能な400ネイキッドに乗りたいと考えているのであればZ400がオススメです。
カワサキのビックバイクと同じSUGOMIデザインは質感が高くて個性的です。
搭載する2気筒エンジンは扱いやすい特性。
低回転から力があるので初心者にとっては250ccよりも乗りやすく感じるかもしれません。
400ccとしては車体も軽いので取り回しでも苦労することは少なくスポーティーな走りも楽しむことができるでしょう。
ヤマハMT-03

「重いバイクは嫌だけど250ccよりパワーのあるネイキッドバイクが欲しい」というのであればMT-03がおすすめです。
搭載する2気筒エンジンは320cc。
中途半端な排気量という感じがするかもしれませんが、つまり250ccと400ccのいいとこ取りの排気量ということ。
250ccクラスよりもパワーにも余裕があり、速いだけでなく町中やツーリングでも思い通りに走ることができます。
スポーツ性も高く、共通のエンジンを使ったスポーツバイクのYZF-R3に関は、国内外のレースで活躍しています。
バイク初心者におすすめの400ccスポーツバイク
400ccのスポーツバイクは2025年現在新車のラインナップがあまり多くありませんが、完成度が高く多くのライダーの求める性能を高いレベルで満足させてくれるモデルがラインナップされています。
カワサキ Ninja400

初心者が400ccスポーツバイクに乗るのであれば強くオススメしたいのがNinja400です。
2018年モデルからフレームやデザインが変わり、エンジンも大幅に進化。
Ninja250とほぼ変わらない軽くてコンパクトな車体に400ccの2気筒エンジンを搭載し、乗りやすさとパワーのバランスが考えられていて、ツーリングからスポーツライディングまでオールマイティにこなします。
250ccと400ccのどちらかで悩んでいるのであれば、Ninja400が良いかもしれません。
ホンダ CBR400R

Ninja400のライバル的な存在がCBR400Rです。
ストリートの乗りやすさとスポーツ性をバランスした完成度の高いマシンという点は同じで、性能も甲乙つけがたいレベル。
見た目の存在感もありますし、ポジションも若干ゆったりしたものになっています。
せっかく400ccに乗るのであれば、大きい車体が良いというのであればCBR400Rが良いかもしれません。
エンジンが扱いやすいだけでなくサスペンションも柔らかめで乗り心地が良く、ポジションも前傾がキツくないので長距離を走っても疲れが少ないバイクです。
バイク初心者におすすめの400ccアメリカンバイク
少し前、400ccのアメリカンはとても多くの車両がラインナップされていたのですが、現在は非常に少なくなってしまいました。
ここでは生産中止になってしまった車両も含めてオススメのアメリカンを紹介します。
カワサキ ELIMINATOR

現在新車が販売されている唯一の400ccアメリカンバイクがELIMINATOR。
シート高がや重心が低いので、初心者でも扱いやすいのが特徴です。
このバイクはスポーティーな走りが楽しめるという点も魅力。
ハンドリングも軽快でコーナーリング性能も高く、エンジンも高回転まで回すととても元気。
メーカーは違いますが、バイクの方向性としたらホンダのレブル250似ているところがあります。
レブル250のエンジンを400にして、もう少しスポーティーに走れる性能を与えたというようなバイクだと考えるとイメージしやすいでしょう。
様々な使い方に対応できる万能なマシンです。
ヤマハ ドラッグスター400

アメリカンバイクらしいスタイルとフィーリングを求めるならドラッグスター400がおすすめです。
ロー&ロングスタイルでシート高も低く安定感が抜群。
心地よい排気音を奏でるVツインエンジンとの組み合わせで、のんびりと走ることができます。
ライバルにホンダのスティード400やシャドウ400もありますが、早いタイミングで生産が中止されてしまったのでキャブレター仕様しかなく、程度の良い中古車を探すのも難しくなりつつあります。
その点ドラッグスター400は2010年モデルからインジェクションが登場していて、2016年モデルまで生産されました。
年式によってカラーリングやデザインが変わりますが、初心者であれば始動性が良いインジェクションモデルの中から選ぶのが良いでしょう。
バイク初心者におすすめの400ccアドベンチャーバイク
「アドベンチャーモデルで旅に出たい」なんて考えている人もいることでしょう。
普通二輪免許であれば250ccクラスか400ccクラスから選ぶことになりますが、疲れが少ないのは400ccクラス。
エンジンを回さなくても力があり、高速道路でもゆとりが持てるからです。
ホンダ NX400

現在国産400ccクラス唯一のアドベンチャーモデルがNX400です。
400Xの後継機種として登場したNX400は、後輪の滑りを防止するトラクションコントロールや倒立フォークなどを採用し、そのデザインに負けない装備を備えています。

ちなみにベースとなった400Xはオンロードモデルですが、オフロードのエッセンスを取り入れたクロスオーバーモデル。
アドベンチャーモデルは欲しいけれど、車両購入の費用を抑えたいというのであれば400Xもオススメのバイクです。
バイク初心者におすすめの400ccビッグスクーター
400ccスクーターの魅力は快適性と動力性能の高さ。
高速道路のクルージングでもパワー不足を感じるようなことはありません。
スズキ バーグマン400

現在、国内メーカーから唯一新車販売されている400ccスクーターがバーグマン400です。
分厚いシートやウインドスクリーンによって長距離の移動でも快適。
シート下の収納スペースを活用すれば通勤通学、仕事の足としても大活躍することでしょう。
250ccクラスのビッグスクーターとは比較にならないほどパワーがあるので走りを楽しむこともできます。
他のメーカーも400ccスクーターを作っていたので中古車を探すことはできますが、バーグマン400は現行モデルなので高年式の車両を探すことができるというのがメリットです。
初心者だからこそ400ccクラスも良いかも
400ccクラスのバイクは250ccクラスに比べて維持費などは若干高くなりますが、250ccクラスとは別の楽しさがありますし、パワーに余裕があればライディングも楽になります。
そういった意味では250ccクラスよりも400ccクラスの方が初心者には向いている点は多いかもしれません。
今回の記事では初心者向けに現行モデルや比較的年式の新しいバイクを中心に取り上げましたが、このほかにも初心者にオススメできるモデルはたくさんあるので、興味があれば他の記事もチェックしてみてください。
また、購入を検討しているのであればバイク王の公式HPで中古車在庫を見てみるのもオススメ。
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