ツーリングですれ違ったり、街中で走っているのを見かけると「なんだ今のバイク⁉」と思わず振り返ってしまうバイクってありますよね。今回はそんな、珍しくてちょっと目立つ、人と違うバイクに乗りたい方にピッタリな個性的な国産バイクを紹介!遭遇は激レアですが、中古市場では手に入るかも……?

ホンダ「X4」

Honda X4 1997

ホンダ「X4」は「パワードカスタム」をキーワードに開発され1997年に登場した、ビッグスポーツモデル。

ヤマハ「V-MAX」の牙城を崩すべく投入され、「CB1000SF」をベースに排気量を拡大した1284cc直4エンジンを搭載し、怒涛の加速力を誇った挑戦的な一台です。極太リアタイヤとロー&ロングの迫力あるフォルムは、既存のネイキッドとは一線を画すマッシブな存在感を放っていました。

販売期間は短く、現存する個体数も多くはありません。ヘビーな車体とお世辞にも良いとは言えない燃費、航続距離といった問題はありますが、それに目をつぶれば、ビッグバイクらしい堂々としたスタイリングと圧倒的パワーを味わえる魅力的なバイクですね!

ホンダ「VT1300CX」

Honda VT1300CX 2009

2009年に登場した「VT1300CX」は、国内メーカー純正とは思えないほど突き抜けたデザインのクルーザー。信号待ちで並んだら、間違いなく二度見してしまうインパクトですね!

独創的なハイネック・スタイリングが特長で、長く突き出したフロントフォークと、フレームとエンジンの間にあえて設けた「隙間」が、まるでカスタムショップが作ったチョッパーのような美しいシルエットを生み出しています。リアサスペンションが見えない「ハードテイル」風の処理もこだわりポイント。

挑戦的なモデルだけに生産台数も多くはなく、中古市場でもレアな一台です。

ホンダ「NM4」

Honda NM4 2014(写真は2016年モデルのタイプ02)

2014年、「近未来」と「COOL」をテーマに登場したのが「NM4」です。

スタイリングは、まさにSF映画に出てくるバイクそのもので、他のどのバイクにも似ていない強烈な個性を放っています。中身はDCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)搭載で、クラッチ操作いらずの快適仕様。マニュアルモードも備え、スポーティなライディングも楽しめます。

可動式のバックレストなど装備もユニークで、「NM4-02」には一体感のあるサイドパニアも装備。カラーはなんと11色のオーダープランが用意されていました。街中で見かけたら「え、未来から来た?」と思ってしまうほど、非日常感を味わえるバイクですね!

ヤマハ「MT-01」

YAMAHA MT-01 2005

「MT」と聞けば、現行シリーズを思い浮かべる方が多いでしょう。ですが、ここで紹介する「MT-01」は、「ソウルビートVツインスポーツ」をコンセプトに、ヤマハが2005年に放った異色のスポーツモデルです。

クルーザーである「XV1700」譲りの、1670cc空冷OHV・Vツインエンジンを、スポーツバイクの車体に搭載。最高出力よりも、エンジンの爆発一発一発が地面を蹴る「トルク感」と「振動」を味わうことに特化しています。シート下から突き出す極太マフラーも迫力満点!

発売から4年ほどで生産終了しており、現在では見かけることも少ないですが、個性的なネイキッドスポーツをお探しならピッタリ、かも……?

ヤマハ「SCR950」

YAMAHA SCR950 2017

「SCR950」はクルーザーモデル「ボルト」をベースとして、2017年に発売された「ネオ・スクランブラー」モデル。

60年代のスクランブラーをイメージし、フラットなシートや幅広のハンドル、ゼッケンプレート風のサイドカバーを装備。空冷Vツインエンジン特有の鼓動感を楽しみながら、ちょっとした未舗装路も走れてしまう自由なスタイルが魅力でした。

しかし、国内販売開始から生産終了まで僅か2年と短命だったため、年式は比較的新しいものの、街中で見かけることは稀なレア車。ですが、気負わず乗れるお洒落な相棒を探している人には、隠れた名車と言えるかもしれませんね!

ヤマハ「NIKEN」

YAMAHA NIKEN 2018

2018年に世界を驚愕させた、フロントタイヤが2つある3輪バイク「NIKEN(ナイケン)」。

「LMW(リーニング・マルチ・ホイール)」というヤマハ独自の技術により、バイクのように車体を傾けて曲がれるのが特徴でした。フロント2輪による圧倒的な接地感は、雨の日や荒れた路面でも絶大な安心感をもたらします。

バイクなのか疑わしくなるようなメカニカルで大柄なスタイリングは、一度見たら忘れられないインパクトがあります。「人と違う」バイクを探しているなら持ってこいのモデルですが、「バイクとも違う」なんてことにもなりそうですね……!

スズキ「B-KING」

SUZUKI B-KING(GSX1300BK)2007

2007年に登場した「B-KING」は、あの世界最速を目指し開発された「ハヤブサ」のエンジンを積んだ、規格外のネイキッドスポーツです。

1340ccの圧倒的な排気量もさることながら、車体からはみ出すほど巨大な左右2本出しマフラーと、ボリューミーなボディラインからなる堂々としたスタイリングは、まさにネイキッドスポーツのキング!

話題を呼んだバイクなら、もう少したくさん走っていても良いのでは……とも思いますが、「B-KING」が発売されたのは2001年のコンセプト発表から7年もあとのこと。市販化が少々遅かったためか、「隼」ほどの人気は得られなかったようです。

しかしそんな“伝説的”バイクも、この現代で乗っていればちょっとしたステータスになるかもしれませんね!

スズキ「アクロス」

SUZUKI ACROSS 1990

1990年に登場した「アクロス」は、一見すると普通の250ccフルカウルモデルですが、実はとんでもない機能を備えています。

なんと、燃料タンクに見える場所がパカッと開き、フルフェイスヘルメットが丸ごと入るトランクになっているのです! 加えて、エンジンはレーサーレプリカ譲りの水冷4ストローク直列4気筒を搭載し、45馬力と非常にパワフル。スポーツツアラーとしての走りも本格的なものでした。

1990年代後半に終売して以降、このコンセプトが次世代モデルに引き継がれることはありませんでしたが、この個性は強烈! 現在中古市場での流通台数は激減しており、街中で見かけることはほぼ無いレアなモデルとなっています。

スズキ「SW-1」

SUZUKI SW-1 1992

「SW-1」は1992年にスズキがリリースした、ちょっと風変わりなモデルです。

「レトロフューチャー」をテーマに、クリーム色のフルカバードボディでメカ部分を隠し、まるで古いスクーターのような可愛らしいデザインに仕上げられています。シーソーペダルやレッグシールド、カウル内部の収納スペースなど、実用性も重視された設計となっていました。

当時は奇抜すぎたのかヒットモデルにはならず、生産も短命に終わってしまいましたが、今見ると一周回って斬新さがありますね。中古市場では個体数も減り、値段も上昇中ですが、こちらも他にない個性を持った魅力的なモデルです。

カワサキ「ザンザス」

Kawasaki XANTHUS 1992

1992年登場の「ザンザス」は、「次世代のネイキッド」を模索して生まれた意欲作です。

現在のストリートファイターの先駆けとも言える攻撃的デザインは、今でこそ受け入れやすいスタイリング。しかし、発売当時は90年代初頭に巻き起こったネイキッドブームの真っただ中。「ゼファー」をはじめとしたオーソドックスなネイキッドモデルに注目が集まる中、その尖りすぎたデザイン・設計が理解されず、短命に終わってしまったようです。

しかし、その「早すぎたセンス」は、今こそ再評価されるべき一台かもしれません。中古市場においてもレアな1台となっているため、程度の良い個体を見つけられたらラッキーかも……?

歴史を覗くと面白いバイクがたくさん!

いかがでしたか? 今回紹介したバイクたちは、指折りの名車、人気車種、といったモデルではなかったかもしれませんが、どれも現代の街中で走っていればつい振り返ってしまうような強烈なインパクトを残したバイクです。

中には現実的に入手が可能なモデルもあるので、他の人と被らない個性的なバイクに乗りたいライダーさんには、ちょっぴりおすすめのバイクかもしれません。

そして、どのモデルも中古市場での流通数がどんどん減っているので、購入を検討するなら早い方がいいかも……?

この他、歴史の中では個性的なバイクがたくさん登場しているので、今回紹介したバイクに惹かれた方は、是非いろいろと調べてみると、より自分好みの面白いバイクに出会えるかもしれませんよ!

筆者プロフィール

webオートバイ×BikeLifeLab

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