教習所に通って免許を取得したライダーなら一度は乗ったことがあるCB400SF。
CB400SFは400ccクラスのネイキッドバイクですが、このクラスにはCB400SF意外にも様々なモデルがあり、ベーシックなクラスとして多くのライダーに愛されています。

今回はそんな400ccクラスのネイキッドバイクの魅力とおすすめ車種をご紹介します!

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400ccネイキッドバイクの魅力

400ccネイキッドバイクは全てにおいてちょうど良い


バイクは排気量によってはできること、できないことがありますが、400クラスは普通自動二輪免許で乗ることができ、高速道路にも乗れてタンデムも可能です。

車体の大きさや重さも重すぎず軽すぎず、エンジンも馬力や加速などバランスの良い排気量なので、日本の公道においてあらゆるシュチュエーションで扱いやすいクラスです。

250cc以上の排気量のため2年に一度車検が必要になりますが、最低でも車検が問題ないレベルで整備された状態で乗り続けられると思えばこちらもある意味メリットとも考えられます。

ネイキッドはバイクの中で最もオーソドックスなスタイルな形なので、ちょうど良い排気量とちょうど良いスタイルが合わさった万人におすすめできるバイクです。

400ccネイキッドバイクの選び方

豊富な種類から自分に合った一台を選ぶ


400ccのネイキッドタイプのバイクは2023年現在新車で販売されているモデルはかなり少なくなっていますが、中古車市場には多くのモデル、多くの台数が流通しています。
それぞれのモデルの特徴を知り、自分に合った1台を見つけるというのもやりやすいクラスだと思います。

旧車、絶版車の400ネイキッドを入れれば更に選択肢は広がりますが、年式の新しい車種よりも年数が経って劣化しているため、メンテナンスが大変だったり、部品の入手が難しいケースもあるので、整備に自信がない方、旧車の知識がない方は購入店舗をはじめ愛車を安心して見てもらえるショップを探しておくと安心して乗り続けられると思います。

旧車は特に車種によって当時の新車価格よりも高いプレミア価格で取引される車種もあるため、古いバイクでもしっかり価値があるモデルも多くあります。

400ccネイキッドバイクのおすすめ人気車種20選

ここからはオーソドックスなスタイルのスポーツネイキッド、オシャレでクラシックな外観のクラシックネイキッド、現行モデルには無い魅力のある旧車・絶版車ネイキッドの3種類に分けておすすめ車種を合計20台を紹介していきます。

400ccスポーツネイキッド おすすめバイク

CB400SF


CB400SFはバイク教習時の教習車にも採用されており、多くのライダーが乗ったことがあるバイクだと思います。
教習車と公道を走れるCB400SFは大きく違い、エンジンガードや教習時に使用するランプ類が付いておらず軽量です。
また、NC39の型式以降は可変バルブ機構のVTECを搭載しています。
エンジンもとても頑丈なため、しっかりメンテナンスを行っていれば総走行距離10万キロに達することも珍しくありません。
4気筒エンジンのため車両の重量こそあるものの、不足している点がほぼなく誰が乗っても乗りやすい優等生なバイクです。

CB400 SUPER FOUR HYPER VTEC Revo スペック (2020年モデル)
全長 2080 mm 全幅 745 mm
全高 1080 mm シート高 755 mm
車両重量 201 kg 燃料供給方式 インジェクション
エンジン 4スト水冷並列4気筒
最高出力 41kW(56PS) / 11000RPM
最高トルク 39N・m(4kgf・m) / 9500RPM

CB400スーパーボルドール


CB400SBはCB400SFのハーフカウル付きモデルです。
ハーフカウルが付くことにより防風性能が高まり長時間・長距離のツーリングの快適性が向上します。
高速道路を使用したロングツーリングを視野に入れているのであればオススメのモデルです。

CB400 SUPER BOL D’OR スペック (2018年モデル)
全長 2080 mm 全幅 745 mm
全高 1160 mm シート高 755 mm
車両重量 206 kg 燃料供給方式 インジェクション
エンジン 4スト水冷並列4気筒
最高出力 41kW(56PS) / 11000RPM
最高トルク 39N・m(4kgf・m) / 9500RPM

Z400


Z400は水冷2気筒エンジンを搭載したスポーツネイキッド。
兄弟車のNinjaとベースは同じとなっており、フルカウルスポーツバイクをベースとしているため、スポーツ性能もしっかり味付けされています。

低回転からトルクがあって街乗りは楽々ですが、高回転まで回すときれいに伸びていくのでワインディングなども十分に楽しめるバイクです。

カスタムパーツが多いというのも魅力の一つで、国内はもちろん、海外でもZ用のパーツが販売されているため、より自分好みにカスタムしながら乗ることもできます。

Z400 スペック (2023年モデル)
全長 1990 mm 全幅 800 mm
全高 1055 mm シート高 785 mm
車両重量 166 kg 燃料供給方式 インジェクション
エンジン 4スト水冷並列2気筒
最高出力 35kW(48PS) / 10000RPM
最高トルク 37N・m(3.8kgf・m) / 8000RPM

グラディウス400


グラディウスはSVシリーズから続く水冷V型2気筒エンジンを搭載したネイキッドバイク。
タワーのようにクロスしている鋼管トラスフレームはスタイリング面でも目立つことはもちろん、適度なしなりと剛性を両立させているため、ハンドリング面にもしっかり貢献しています。

低回転では粘り強く、Vツインのドコドコと言った鼓動感が適度に感じられ、スポーツネイキッドでこういった感覚が味わえるのもグラディウスの魅力です。

車体は650と共用のため、400の中では平均より少しだけ大きい感覚がありますが、4気筒より車重が軽く横はコンパクトなので慣れるとコントロールしやすいバイクだと思います。

GLADIUS 400 ABS スペック (2014年モデル)
全長 2130 mm 全幅 760 mm
全高 1090 mm シート高 785 mm
車両重量 206 kg 燃料供給方式 インジェクション
エンジン 4スト水冷V型2気筒
最高出力 41kW(55PS) / 11000RPM
最高トルク 41N・m(4.1kgf・m) / 8500RPM

GSR400


GSR400は水冷4気筒エンジンを搭載したネイキッドで、迫力ある4気筒サウンドを響かせます。
マフラーが両方とも再度アップとなっており、後ろから見るとテールランプのデザインも合わさって他では見ないGSR400ならではのテールビューとなっています。

400クラスのバイクですが質感は大型に近く、細部までしっかり作り込まれているため乗っていて満足感を感じれるバイクですが、サイズと車重は少し大きめ。
ゆくゆくは大型バイクに乗りたいと思っている方の入門としてや、400以下の排気量で大型バイクと一緒に走っても見劣りしないバイクが欲しい方などにもおすすめです。

GSR400 ABS スペック (2014年モデル)
全長 2090 mm 全幅 795 mm
全高 1075 mm シート高 785 mm
車両重量 215 kg 燃料供給方式 インジェクション
エンジン 4スト水冷並列4気筒
最高出力 45kW(61PS) / 12000RPM
最高トルク 39N・m(4kgf・m) / 10000RPM

390DUKE


オーストリアのバイクメーカーのKTMから発売されているデュークシリーズは原付2種から大型バイクまで様々な排気量のモデルがラインナップされているストリートファイターモデルです。
搭載している単気筒エンジンはスポーツ性能がかなり高く、ワインディング等のスポーツライディングに特化しています。
国産バイクではあまり見ないような斬新で特徴のあるスタイルも人気を得ています。

400ccクラシックネイキッド おすすめバイク

SR400


1978年の登場から約40年もの間基本構成を大きく変えずに残り続けてきたクラシックスタイルのバイクです。
セルスターターを採用せずキックスタートのみであることや、空冷の単気筒エンジンならではの鼓動感から現在でも非常に高い人気を得ているバイクです。
メーカーオリジナルの状態で既に美しさが完成されていますが、整備性の良さからカスタムベースとしても人気が高く、自分好みにカスタムして仕上げる楽しさも兼ね備えています。

SR400 スペック (2021年モデル)
全長 2085 mm 全幅 750 mm
全高 1110 mm シート高 790 mm
車両重量 175 kg 燃料供給方式 インジェクション
エンジン 4スト空冷単気筒
最高出力 18kW(24PS) / 6500RPM
最高トルク 28N・m(2.9kgf・m) / 3000RPM

GB350


GB350は2021年から発売が開始されており、レトロ感やクラシック感のある雰囲気が特徴的ですが、中身は最新となっているネオクラシックジャンルのネイキッドバイクです。
エンジンは空冷単気筒エンジンを採用しており、独特な鼓動感のある力強い走りをします。
ノーマルマフラーはサウンドチューニングが施されているため、社外性のマフラーに交換せずとも良い音がします。

GB350 スペック (2023年モデル)
全長 2180 mm 全幅 790 mm
全高 1105 mm シート高 800 mm
車両重量 179 kg 燃料供給方式 インジェクション
エンジン 4スト空冷単気筒
最高出力 15kW(20PS) / 5500RPM
最高トルク 29N・m(3kgf・m) / 3000RPM

W400


カワサキのWシリーズは650や800など大型クラスのバイクですが、そのスタイルをそのままに400クラスで実現させたのがW400です。
大型のWと同じく空冷バーチカルツインエンジンを搭載しており、力強いサウンドを響かせます。

W400のいいところは大型免許がなくてもWに乗れるという部分もありますが、650以上に軽く取り回しがしやすいため女性ライダーにも人気なバイクです。

W400 スペック (2009年モデル)
全長 2175 mm 全幅 855 mm
全高 1115 mm シート高 765 mm
乾燥重量 193 kg 燃料供給方式 キャブレター
エンジン 4スト空冷並列2気筒
最高出力 21kW(29PS) / 7500RPM
最高トルク 29N・m(3kgf・m) / 6000RPM

CB400SS


空冷単気筒エンジンを搭載したCB400SSはレトロなスタイルですがセル付きで4バルブエンジンを採用するなど中身は見た目以上に近代的なバイクです。
エンジンは単気筒ならではの低速から力強く、高回転までしっかり伸びて扱いやすい特性。

ファンからは「400ccのスーパーカブ」と言われることもあるほど信頼性が高く、少し前のバイクですがパーツもまだまだ手に入ります。
中古市場でも人気が高くカラーバリエーションも豊富なので、自分の好みの仕様を探してみましょう。

CB400SS Special Edition スペック (2007年モデル)
全長 2165 mm 全幅 780 mm
全高 1125 mm シート高 790 mm
車両重量 159 kg 燃料供給方式 キャブレター
エンジン 4スト空冷単気筒
最高出力 21kW(29PS) / 7000RPM
最高トルク 31N・m(3.2kgf・m) / 5500RPM

400cc旧車・絶版車ネイキッド おすすめバイク

ゼファー400χ


ゼファー400はネイキッドバイクを語る上で外すことができない有名なバイクです。
ゼファー400χの前身となるゼファー400が発売されたのは1989年で、当時はレーサーレプリカ全盛期で各メーカーがいかに速いバイクを出すかでしのぎを削り合っていた真っ只中でした。
そんなレーサーレプリカ全盛期に突然登場したのはゼファー400です。

エンジンは空冷2バルブでネイキッドのスタイルで、性能で勝負をしていない事は明らかでした。
ですが、そこが注目されてゼファー400は大ヒットします。
ゼファー400の「速く走る事だけがバイクの楽しさではない」といった提案に対し、
「早く走ることに疲れた」「飛ばさなくてもバイクは楽しい」「もう革ツナギを着なくても良いんだ」といったライダーから絶大な支持を得たからです。

ゼファーの登場により、レーサーレプリカブームは終焉を迎え、1990年代にはネイキッドバイクブームが到来します。

各メーカーが400ccのネイキッドバイクを続々と登場させる中、ゼファー400は1996年にモデルチェンジを行い、ゼファーχとして4バルブ化に踏み切ります。

現在中古でゼファー探すのであれば、2009年まで発売されていたゼファー400χが入手しやすいです。
中でも火の玉カラーは人気の高いカラーリングで、所有欲を満たしてくれることでしょう。

ZEPHYR400χ スペック (2009年モデル)
全長 2085 mm 全幅 745 mm
全高 1100 mm シート高 775 mm
乾燥重量 186 kg 燃料供給方式 キャブレター
エンジン 4スト空冷並列4気筒
最高出力 39kW(53PS) / 11500RPM
最高トルク 35N・m(3.6kgf・m) / 9000RPM

Z400FX


Z400FXは400ccとは思えない立派な車格と、Z750FX等の角Zと同じイメージの角張ったデザインが特徴です。
発売当時唯一DOHCの4気筒エンジンを搭載し、クラス最高の43馬力を発揮。
Z400FXのヒットにより4気筒ブームが始まることとなりました。
1980年代に日本がバイク黄金期を迎えたのは魅力的な中型バイクが数多く登場するようになったからであり、そのきっかけを作ったのはZ400FXと言っても過言ではありません。

Z400FX スペック (1981年モデル)
全長 2100 mm 全幅 795 mm
全高 1155 mm シート高 805 mm
車両重量 208 kg 燃料供給方式 キャブレター
エンジン 4スト空冷並列4気筒
最高出力 43PS / 9500RPM
最高トルク 3.5kgf・m / 7500RPM

CBX400F


1979年のZ400FXの登場から4気筒ブームが始まり、1981年にホンダが満を持して発売したのがCBX400Fです。
4ストDOHC16バルブのエンジンはクラス最高の48馬力を発揮し、当時最速の2ストバイクRZ350の45馬力を上回りました。
サーキットのテストでもRZ350に匹敵する速さを発揮し、当時の4スト勢で最速を誇りました。

エンジン性能のみならず、ライバルたちが2本ショックであったことに対しリアにプロリンクサスペンションを装備したり、ブレーキタッチの優れた鋳鉄ローターを使ったインボードディスクや、アンチノーズダイブフォークを採用するなどハンドリングもそれまでのマシンを大きく上回っていました。

ハイパワーなエンジンと当時最新の足回りが合わさり、常識破りな程の高性能を発揮したCBX400Fはライバルに差をつける憧れのバイクとして名を馳せ、現在でも旧車の王様的な存在として人気の高いバイクです。

CBX400F スペック (1984年モデル)
全長 2060 mm 全幅 720 mm
全高 1080 mm シート高 775 mm
車両重量 189 kg 燃料供給方式 キャブレター
エンジン 4スト空冷並列4気筒
最高出力 48PS / 11000RPM
最高トルク 3.4kgf・m / 9000RPM

GSX400インパルス


GSX400インパルスを一言で表すと、「SUZUKIが追及した理想のミドルネイキッドバイク」です。
インパルスの初登場は1982年で、その後一度姿を消したこともありましたが最終的には2008年まで発売されていました。
画像は3代目の型式:GK79Aのインパルスで、エンジンは水冷4気筒DOHS、クラス最高の53馬力を発揮していました。

ゼファーやCBX等は族車としても有名ですが、インパルスは族車に限定せず幅広い層から人気を得ているバイクです。
バンディット400をベースとしたエンジンは低中速からトルクがあり、パワーだけではなくストリートでの乗りやすさを重視していたためです。

長い期間製造されていたので中古車市場でも流通台数は多いため、「SUZUKIが提案したオートバイらしいオートバイ」の楽しさを味わってみるのも良いかもしれません。

GSX400 IMPULSE  スペック (2008年モデル)
全長 2080 mm 全幅 745 mm
全高 1105 mm シート高 760 mm
車両重量 197 kg 燃料供給方式 キャブレター
エンジン 4スト水冷並列4気筒
最高出力 39kW(53PS) / 11000RPM
最高トルク 37N・m(3.8kgf・m) / 9500RPM

CB400FOUR(NC36)


バイク漫画や映画などにもよく登場するCB400Four、通称4フォアは人気が高くレアなバイクですが、NC36はそんな名車をモチーフにCB750Fourの要素も取り込み、当時のバイクで再現して1997年に発売されたモデル。
Zとゼファーの関係にも少し似ています。

見た目は4フォアにかなり似ていますが、ベースとなっているのは当時のCB400SFなのでド旧車というわけではありません。
なので70年代に登場した4フォアよりも乗り始めて維持するのは楽だと思います。

レプリカモデルとは言え、400クラスのネイキッドで水冷4気筒エンジン、スポークホイールなど昔のバイクのスタイルを再現しているバイクは珍しいのでこれから更に注目されるかもしれません。

CB400FOUR スペック (1998年モデル)
全長 2130 mm 全幅 780 mm
全高 1090 mm シート高 790 mm
車両重量 210 kg 燃料供給方式 キャブレター
エンジン 4スト水冷並列4気筒
最高出力 53PS / 10000RPM
最高トルク 4.1kgf・m / 7500RPM

XJR400R


80年代に発売されていたXJシリーズの後継モデルとして1993年に登場したのがXJR400R。
当時はネイキッドブームでゼファーなどノスタルジックなネイキッドやCB400SFなどスポーツネイキッドが人気でしたが、XJRはCBと同様にスポーツネイキッドに振った特性となっており、今でもしっかり整備されていれば質の高いスポーツライディングが楽しめます。

エンジンは空冷4気筒エンジンを搭載。
他のスポーツネイキッドは水冷化が進んでいた中で当時新開発の空冷エンジンを搭載したことで多くのライダーを熱狂させます。
現代でも根強いファンが多く、これから名車として語り継がれる存在になっていくかもしれません。

XJR400R スペック (2007年モデル)
全長 2085 mm 全幅 735 mm
全高 1085 mm シート高 780 mm
車両重量 199 kg 燃料供給方式 キャブレター
エンジン 4スト空冷並列4気筒
最高出力 39kW(53PS) / 11000RPM
最高トルク 35N・m(3.6kgf・m) / 9500RPM

ZRX400


ZRX400は水冷4気筒エンジンを搭載して1994年に発売されたスポーツネイキッド。
ゼファーと混同されてしまいがちですが、ゼファーは空冷、ZRXは水冷となっていて同時期に販売されていたZZR400のエンジンがベースとなっているため、フルカウルスポーツのエンジンを積んだネイキッドとなっています。

スタイリングはZ1000Rのローソンレプリカをイメージしたカラーとなっていて、スポーツネイキッドながらノスタルジックに感じる一面も。
2008年まで販売されていた人気車種のため中古市場でも多く取引されています。

ZRX400 スペック (2008年モデル)
全長 2075 mm 全幅 745 mm
全高 1135 mm シート高 770 mm
乾燥重量 187 kg 燃料供給方式 キャブレター
エンジン 4スト水冷並列4気筒
最高出力 39kW(53PS) / 11500RPM
最高トルク 37N・m(3.8kgf・m) / 9000RPM

イナズマ400


ネイキッドブームの真っ只中、水冷化でハイパワー化したモデルや空冷を貫くモデルもありましたが、そんな中油冷エンジンで登場したのがイナズマ400です。

油冷4気筒エンジンは水冷のように冷却水を必要とせずオイルで冷却するため、エンジンの特性も水冷空冷とは少し違って、アイドリングから油冷らしいサウンドを響かせます。

若干マイナーなバイクではありますが、油冷の4気筒400は珍しいので現在でも一部で人気の高いバイクです。

INAZUMA 400 スペック (2000年モデル)
全長 2140 mm 全幅 745 mm
全高 1090 mm シート高 760 mm
車両重量 210 kg 燃料供給方式 キャブレター
エンジン 4スト油冷並列4気筒
最高出力 38kW(52PS) / 11000RPM
最高トルク 36N・m(3.7kgf・m) / 9500RPM

GT380


1972年に発売されたGT380は空冷2ストローク3気筒エンジンを搭載した当時のロードスポーツモデル。
フルカウルなどが無かった当時、GT380は2ストらしい勢いのある加速と4スト4気筒に近いような迫力ある2スト3気筒サウンドを響かせ、スポーツモデルとして登場します。

生産終了からつい最近まで旧車好きの間ではKHと並んで人気な車種でしたが、近年の旧車ブームによってその人気に更に熱が加わり、今では伝説級の名車となっているため価格は高値ですが、今後空冷2ストロークマシンが新しく登場することは考えにくいため、乗るなら今かもしれません。

GT380 スペック (1978年モデル)
全長 2090 mm 全幅 815 mm
全高 1125 mm シート高
車両重量 183 kg 燃料供給方式 キャブレター
エンジン 2スト空冷並列3気筒
最高出力 38PS / 7500RPM
最高トルク 3.8kgf・m / 6500RPM

GS400


当時スズキ初となる4ストローク2気筒エンジンを搭載し、1976年に発売されたのがGS400。
2ストが主流だった当時、400ccという大排気量で4ストロークというエンジンは最新のものでしたが、その性能は現代でも色褪せること無く多くのライダーを楽しませています。

排気音が有名なバイクですが、実はハンドリングにも定評があるマシンで、旧車好きのライダーがワインディングを走った時の自由度の高さは他には変えられないものがあるとか。

人気旧車のため価格は高値ですが、まだまだ買えないバイクではないので憧れがあるなら一度探してみるべきかもしれません。

GS400 スペック (1978年モデル)
全長 2080 mm 全幅 835 mm
全高 1125 mm シート高
車両重量 185 kg 燃料供給方式 キャブレター
エンジン 4スト空冷並列2気筒
最高出力 37PS / 9000RPM
最高トルク 3.3kgf・m / 7500RPM

400ccネイキッドバイクは選択肢が広い

様々なタイプのネイキッドモデルをご紹介しましたが、ネイキッドは最もベーシックな作りとなっているため、フルカウルなどと比べると乗り続けていくという意味では楽な点が多いんです。

メンテするにもすぐにエンジンにアクセスでき、エンジンは別にして車体の構造がシンプルなものが多いためメンテ初心者でもチャレンジしやすいモデルが多くあります。

ネイキッドはすごく幅広いジャンルなので様々なネイキッドモデルがあります。
気になった方は今回の紹介車種、紹介車種以外でも自分好みのネイキッドを見つけてみてください!

筆者プロフィール

Bike Life Lab supported by バイク王

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