本格的なツーリングシーズンが幕を開ける4月。

厳しい冬の寒さが和らぎ、愛車のメンテナンスを終えて走り出すのがいっそう楽しみになる季節ですね。

4月のツーリングの醍醐味は、エリアや標高によって刻々と表情を変える春の風景にあります。都心からのアクセスが良く、日帰りや1泊で無理なく楽しめる東京近郊には、この時期ならではの桜や菜の花、新緑といった絶景を楽しめるルートが数多く点在しています。

今回は、走り応えのあるワインディングから、ゆったりと景色を楽しめる海岸線まで、4月ならではのビュースポットを楽しめる東京近郊のおすすめツーリングスポットをまとめてご紹介します。

【千葉】房総フラワーライン

出典:Photo AC

房総半島の南端に位置する館山市の「房総フラワーライン」は、4月上旬の菜の花のピークが過ぎると主役はポピーに切り替わります。

伊戸から相浜までの約23kmの区間は、海沿いの平坦な道が続いており、視界が開けているのが特徴です。近隣の「安房神社」も参道のソメイヨシノ約100本が花を咲かせる名所として知られており、この時期は複数の花を同時に楽しむことができます。

【山梨】笛吹市・桃源郷

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山梨県笛吹市周辺では、4月上旬から中旬にかけて桃の花が開花します。桃の作付面積が日本一を誇るエリアのため、盆地がピンク色に染まる景観を見ることができます。

このエリアを通る「広域農道フルーツライン」は、信号が少なく高低差があるため、周辺の景色を見渡しながら走行するのに適したルートです。

【静岡】伊豆スカイライン

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静岡県にある「伊豆スカイライン」は、熱海峠から天城高原を結ぶ全線約40kmの有料道路です。3月下旬から4月中旬頃までは道沿いに桜も見られます。

道路沿いからは富士山や相模湾、駿河湾を望むことができ、視界を遮るものが少ない快走路です。冷川IC付近など、桜と富士山を同時に視認できるポイントが点在しています。

【群馬】赤城南面千本桜

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群馬県前橋市にある「赤城南面千本桜」は、約1.3kmの市道沿いに桜のトンネルが続くスポット。桜の開花に合わせて周辺ではイベントも開催されます。

ここを起点として県道4号線を北上すると赤城山頂へアクセスできるため、平地の桜と山間部の風景をあわせてルート設定ができるのもポイントです。

【神奈川】箱根ターンパイク

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小田原と箱根を結ぶ「アネスト岩田 ターンパイク箱根」は、標高差があるため桜の開花時期がふもとから山頂にかけて順次ズレていくのが特徴です。

4月中旬頃までは、沿道に植えられた桜の中を走行することができます。終点の大観山には展望スペースがあり、天候が良ければ富士山と芦ノ湖を一望できます。

【埼玉】幸手権現堂桜堤

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埼玉県幸手市の「権現堂桜堤」は、約1kmにわたる桜並木と、その隣接地に広がる菜の花畑が特徴です。ピンク色と黄色のコントラストが明瞭で、視覚的な情報量が多い場所です。

国道4号線からのアクセスが良く、立ち寄りやすい立地ですが、シーズン中は周辺道路が混雑するため早めの時間帯の訪問がおすすめです。

【群馬】榛名山・榛名湖

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群馬県の榛名山周辺は、4月下旬以降にだんだんと新緑の時期を迎えます。渋川側から榛名湖へ至るルートは道路が整備されており、ワインディングロードを楽しむことができます。

湖畔周辺は平地より気温が低いため、4月下旬でも涼しく、ツーリングの休憩スポットとしても良いでしょう。

【埼玉】秩父・長瀞

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埼玉県北部の長瀞エリアでは、4月上旬に長瀞駅周辺の「北桜通り」などが桜のトンネルになります。国道140号線沿いは交通量が多いですが、長瀞周辺は「長瀞石畳」をはじめとした景勝地が多く、散策を含めたツーリングに適しています。

皆野寄居有料道路などを利用することで、都心方面からのアクセス時間を短縮することも可能ですよ。

【埼玉】羊山公園・芝桜の丘

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秩父市街地を見下ろす高台にある羊山公園では、4月中旬から芝桜が見頃となります。斜面に広がる芝桜は多色にわたり、ソメイヨシノとは異なる景観を形成しています。

周辺には定峰峠などの峠道も多く、秩父エリアのワインディングロードを走行する際の中継地点として設定しやすいポイントです。

【山梨】湖北ビューライン

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河口湖の北岸を通る「湖北ビューライン」は、4月中旬に湖畔の桜が満開となります。対岸に富士山を望む構図で走行でき、河口湖から西湖へと抜けるルートは比較的落ち着いた走行が可能ですが、富士河口湖桜祭り開催期間中は非常に混雑する恐れがあるため、注意が必要です。

特に精進湖方面まで足を伸ばすと、交通量が減り、より静かな環境で風景を楽しむことができます。

注意ポイントを押さえて楽しい春ツーリングを!

4月は季節の変わり目であり、標高や天候によって気温が大きく変動します。平地では暖かくても、山間部や峠の頂上付近では冬に近い気温になることもあるため、着脱が容易な防風インナーなどの準備が推奨されます。

また、標高の高い場所では路面に冬季の凍結防止剤(融雪剤)が砂状に残っている場合があるため、走行時は路面状況に注意を払う必要があります。

ですが、これらを頭に入れて対策すれば、ライダーにとってこの上なく心地良く楽しいツーリングができる季節に違いありません!

天気が良い休日には、ぜひバイクで春の景色を探しに出かけてみてくださいね!

筆者プロフィール

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