本記事は女性向けバイク雑誌『Lady’s Bike』とのコラボ記事です!

本記事の内容はLady’s Bike No.93 の内容の一部を再編集したものです。
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バイクの免許を取ったら、すぐに自由気ままにツーリング♪ …なーんて考えていたのに! 現実は“こんなハズじゃなかった…”と思う時ってありませんか?
愛車がなかなか購入できず、運転技術はまだまだ未熟。そしていざ公道を走り出そうと思ったら、教習所と勝手が違う現実に戸惑って…。
どれか1つでも当てはまるアナタ、必読です!

ライディングスクール、略して“ライスク”とひと口に言っても、その種類は多種多様。
教習所に通っているさなかの“バイク歴0”のレッスンをうたうモノもあれば、教習所卒業直後をアフターケアするスクール、上位免許へのステップアップのためのスクール、指導者とマンツーマンのスクール、対して大勢の生徒と一緒に学ぶスクールもあれば、イベントの中で開催されるプチレッスン、はたまたまったく違う“バイク遊び”の世界を広げてくれるマニアックなスクール…、なんてのもある。

ライディングスクール参加に必要なものは?

免許証

教習所での免許取得前レッスンをのぞき、世の中のライディングスクールのほとんどは要二輪免許。
原付免許から参加できるモノもあれば、普通二輪免許所有が条件となっていることもあるので参加資格のところもチェックしよう。

車両

“免許取り立てで、まだ自分の愛車は購入してない…”というライダーも、”バイクは持っているけど、練習するのに転んだりぶつけたりするのはイヤだなぁ”と思うライダーも大丈夫。
現地でバイクを貸してもらえるスクールもたくさんあるよ。
また、愛車との練習をしたいなら、持ち込みバイク可のスクールを選ぼう。

バイク用品

スクールの開催場所まで自分のバイクで走ることが難しい場合は、公共交通機関に頼る場合もあるでしょう。
そんな時、ヘルメットからウエアから一式持って運ぶのはひと苦労…。
現地で丸ごと貸してくれるスクールもあるので、身軽に参加したい人はレンタル内容までチェックしてみて!

ライディングスクールにもレベルがある!?

少しでも上手くなりたい! 誰かに指導を仰ぎたい!と素直に思えたらスクールへ。
そこで重要なのは、自分の能力を過信せず、レベルに合ったスクールを選ぶこと。

上級者

ただひたすらに、己の技術向上のために走る“極め”のスクール。
世界を目指すようなレーシングライダー育成のサーキットスクールや、FMX(フリースタイルモトクロス)指導など。入校に条件がある場合もある。

中級者

腕に自信がついてきたら、バイクの楽しみ方はもっと広がる!
山の中を駆け回るエンデューロレッスンや、有名レーサー、人気ライディング講師の個人レッスン、トライアルやジムカーナのスクールで車体コントロール術を磨くのもオススメ。

初心者

バイクの操作に慣れたら、土の上を走るモトクロスコースで練習したり、クローズドの練習場所をソロで予約して個人練習するのもいいね。
さまざまな主催者が開催する、あらゆるスクールに挑戦してみて!
“スクールからバイクとの新しい遊び方を発見した!”という人も少なくないんだって。定期的に通うと上達も早い!

超初心者

“バイクの免許は取れたけど、公道が怖くて走れない”というレベルから、リターンライダー、年に数回~月一回程度ししか乗らないエンジョイ勢まで、みっちり丁寧に教えてくれるスクールもある。
十数年前はメーカー主催の“超初心者向け”スクールは少は少なかったけれど、最近その数もじわじわ増加中。聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥!

ライディングスクールはこんな場所でやってる

イベント会場

イベント会場のスペースを使って、短時間のスクールが開催されることもある。
バイクのイベントは大体広い敷地の駐車場などで行なわれることが多いので、路面はアスファルトであることが多い。比較的安価で受けられる。

サーキット

オンロードならミニバイク用の小ぶりなサーキット~国際レースが行なわれるような大規模会場の一角を使ったもの、オフロードなら同様に河川敷のミニコースから全日本用のテクニカルコースで行なわれるモノまである。

公道

最近、初心者の公道デビューに力を入れるスクールが増加! インストラクターが一緒に公道を走ってくれると安心感が違うよね。
教習所とは違い、他車との距離感や歩行者、自転車への気づかいなど、学ぶことはたくさん。

クローズド

私有地の練習場や、各都道府県の運転免許センターのコース、都道府県警や公安委員会が管理する交通安全センター、そして教習所など、意外と練習させてくれる施設は多い。
“練習する場所は貴重”とライダーの先輩方が、長年守ってきてくれた隠れ家的場所もある。バイクの練習は騒音問題も起こしやすいので、住宅街から離れた場所にあることが多いよ。

どんな主催者がスクールを開催しているの?

ホンダ

長年にわたりHMS(ホンダモーターサイクリストスクール)を開催し、初心者から上級ライダーまで幅広く指導してきたホンダ。
交通安全に対する意識は高く、全国に5つの交通教育センターを持つ。
2019年に本格始動した“HondaGO”の中では、走行経験の少ない超初心者・リターンライダーに向けたライディングレッスンのほか、レンタルバイク、ツーリングツアー企画、ミーティングイベントなどのバイクライフに関する多彩なサービスが受けられる。また、ホンダドリーム主催のスクールも開催中。

関連リンク

https://global.honda/jp/safetyinfo/HMS/on-road.html

ヤマハ

ヤマハのバイクスクール・YRA(ヤマハライディングアカデミー)には、大きく“ヤマハバイクレッスン”と“親子バイク教室”の2つがあり、さらにバイクレッスンは、免許取得後運転に自信がない初心者やリターンライダーの指導を得意とし、基礎からじっくり教えるスタンダードなコースのほか、若者限定のコースも設定。
自車両参加とレンタルバイクが選べるのも◎。
ちなみに、早い時期から初心者の公道デビューを応援するカリキュラムを取り入れていたのもヤマハなのだ。

関連リンク

https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/yra/

スズキ

2年連続世界耐久選手権チャンピオンなどの実績を持つ北川圭一さんをトップインストラクターに迎える“スズキ北川ライディングスクール”、30歳以下のバイク初心者を対象とした“U30 スズキセイフティスクール”という2大スクールを運営するスズキ。
誰でも参加ウエルカムでありながら、全国規模で大量に指導する方針ではなく、的を絞ってピンポイントでスズキファンを狙い撃ってくれるところが逆にうれしい。
スズキ好きも、これからスズキ好きになる人も一度は参加を。

関連リンク

https://www1.suzuki.co.jp/motor/kitagawa/
https://www.suzuki-cp.jp/usafety/

カワサキ

“カワサキに関わる人、 すべてのよろこびと幸せのために Let the Good Times Roll”をコーポレートミッションに掲げるカワサキ。
楽しく長くバイクに乗り続けるための安全運転普及活動にも余念がない。
明石市川崎町にある二輪車専用のトレーニングコースのほか、大分県のオートポリス、SPA直入サーキットを使用した活発なサーキット指導も行なっている。
全国各地のカワサキプラザが主催するライディングスクールでは、身近なお店のスタッフが一緒に走ってくれるので安心!

関連リンク

https://www3.kawasaki-motors.com/mc-safety/school/index.html

(一社)日本二輪車普及安全協会(日本二普協)

初心者ライダーや運転技量や安全走行に不安があるライダー、今よりもっと安全に楽しくバイクに乗りたいと思うすべてのライダーに向けて日本二輪車普及安全協会が主催しているのが Basic Riding Lesson(BRL)。
全国を北海道/東北/関東/中部/近畿/中四国/九州の7つのブロックに分け、春~秋にかけてさまざまな会場で年複数回開催されている。
各都道府県警や公安委員会と協力して開催しているのが特徴で、交通機動隊が指導してくれることも!
安全運転の基礎知識~安定したブレーキング、コーナリング、スラローム走行などを教えてくれるよ。
レディースクラスも多数開催。

関連リンク

https://www.jmpsa.or.jp/safety/event/event.html

都道府県警

警視庁をはじめ都道府県警の交通課では、二輪安全教室を開催しているところが多くある。
場所は都道府県の運転免許試験場(免許センター)の二輪コースなどを使用することが多い。
警視庁の場合だと、土日を使って講習がある。どこも現役の交通機動隊(女性隊員がいることも!)が直接講習してくれたり、経験豊かな交通指導員が交通安全指導してくれるよ。
価格も保険込みで非常にリーズナブルなことも多いので、まずは本部のHPをチェックして。

交通安全協会

全国に交通安全協会はあるけれど、ここでは独自のバイク講習を開催している3協会をご紹介。
ペーパーライダーのために講習カリキュラムを自由に設定でき、さらに貸し出しバイクも用意してくれている富山県の交通安全協会をはじめ、門真運転免許試験場で開催される大阪府、年10回の開催数を誇る千葉県の交通安全協会など安全技術向上のために指導してくれる公的な機関の存在はとってもありがたい!

Lady’s限定スクールもる

“女性限定って、分けられるのがイヤ”という人も少なくないことも理解したうえで、ここではあえて女性限定スクールのメリットを挙げていきたい。
特別扱い? ハンデキャップを感じる? いやいや、安全運転のためなら目をつむろう。
ズバリ、日本人女性の平均的な体格で一般的なバイクに乗るとちょっと車体は大きめに感じられて転倒しやすい。
だから“女性”とくくったうえで、車体のコントロールのコツを効率的に学ぶ必要がある。
当然、小柄な男性にもいえることだけど、小さいからってバイクをあきらめる必要は全然ない。
プロのレーサーは小柄な人も多いし、走ってしまえばぶっちゃけ関係ない。

その前提で、同性と一緒に学べる場は何にも代えがたい共感の空間になる。
男性が多いバイク界で、一緒に闘う同志のような…。
正直にいって、“女性ライダー”という色眼鏡で話しかけてくる男性は多い。
それらを相手にしなくていい分、気楽に参加できるというのは大きなメリット。
そして一緒に学んだ後は、一生のツーリング仲間になれるかもしれない。
実際にスクールで知り合って友情が続くなんて話はある。

体の大きさを考慮したアドバイス

男性とはやっぱり身体的なサイズが違うので、バイクの操作にはひと工夫が必要となる。
乗車姿勢はもちろん、小さな手で効果的にアクセルを操作する方法や、ブレーキ、クラッチワークなど、基本的な部分に“女性視点”が加えられると、“ああ、悩んでいたことの答えはこれだったんだ!”と目からウロコが。

女性に甘い!?+αなおもてなし

女性向けスクールの会場には、特別な出展やおもてなしがあることも。
たとえばアパレルメーカーがウエアの展示に来ていたり、スイーツが配られたり、座談会があったり…。
また、昼食付のスクールで、女子向けはおしゃれなカフェめしだったことも♡
走っても憩いの時間も楽しくて2倍お得。

も~っと丁寧に指導

ガチガチに緊張している超初心者女性参加者を、やさし~く応対してくれるベテランスタッフさん。
ただでさえ慣れないバイクの練習に来ているのに、初めて会う人ばかりに囲まれてパニックになると危ないからね。
勇気を振り絞って参加している人も少なくないので、何よりコミュニケーションをとても大切にするスクールが多いよ。

Lady’s限定スクールリスト

チームマリ

80年代の爆発的なバイクブームの中、ロードレーサーとして活躍した井形マリさんが唱えた、女性に特化したビューティライディングを35年以上指導する“チームマリ”。
現代表で、世界選手権フル参戦経験を持つ井形ともさんから安全で軽やかなライディングが学べる。
定番CB400SFに加え、レブル250やGB350のレンタルもあり。
みんなでワイワイ集団レッスンの“チームマリモーターサイクルレッスン(TMM)”は、とにかく不安なくバイクに乗れるようになりたい方にオススメ。
井形トモさん直伝の“ビューティサーキットレッスン(BCL)”は、サーキット走行の魅力に触れてみたい方向け。
どちらもバイクの楽しさを感じられるレッスン♪

関連リンク

https://t-mari.net/index.html

メリリーモト

バイクを楽しむ“素”になるような女性少人数制のイベントを開催しているメリリーモト。
代表の柴田直美さんは、雑誌やイベントなどで活躍するかたわら指導員資格も持つ頼りになる姉御!
例年開催しているランチ会付きツーリングはグルメも◎。

関連リンク

https://merrilymoto.com/

フロイデライディングレッスン

モーターサイクルジャーナリストの川崎由美子さんを中心に活動している、女性初心者ライダーのための“フロイデライディングレッスン”。
取りまわしやカラーコーンを使ったスラロームなどを実施。
ちなみに“フロイデ”はドイツ語で楽しむの意味。みんなで楽しく練習して不安や悩みを解消しよう。

関連リンク

川崎由美子さんInstagram
https://www.instagram.com/yumikogermany/

金魚塾

“ライテクもない・自信もない・バイクもない”。
八方塞がりの悩める超初心者ライダーに、根気よく熱意を持って手を差し伸べてくれる金魚塾。
バイクがなければレンタルバイクで!
自信がなければ持てるまで練習すればいい。
どこにも相談できないような初歩的な質問でも真摯に対応してもらえる安心感。
関東バイクレディの駆け込み寺!?

関連リンク

https://kingyojuku.blogspot.com/

警視庁レディースオートバイ教室

レディースオートバイ教室では、ライディングテクニックの指導のほか、乗車姿勢、日々の車両点検の仕方なども丁寧に教えてくれる。
最初は緊張でスラロームコースもうまく走れなかった人が、指導を受けた後白バイについていくさまは感動モノ。
警視庁は一般ライダー向けにさまざまな二輪車安全教室を開講しているので、そちらも要チェック。

関連リンク

https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/about_mpd/welcome/event_koshu/koshu/kotsu_anzen/anzen/index.html

HondaGO BIKE LESSON 女性限定レッスン

2025年度のHondaGO BIKE LESSONは全国5つの会場で計43回開催予定で、そのうち“女性限定LESSON”は14回開催される。
レブル250やGB350など初心者が扱いやすいホンダ車が貸し出され、“バイクに慣れる”を第一にしたやさしい指導内容が特徴。
各地のホンダの交通教育センターで受講できるから、近いところに行こう!
実際に公道を一緒に走ってくれる会場もあるよ♪

関連リンク

https://hondago.jp/bike-lesson/

まとめ

ホント、女性ライダーって大切にされてるんです。
“せっかくバイクに乗ってくれているんだから、楽しく安全に乗ってほしい”
と、数多くの団体や企業が応援してくれている。
1人で悩んで、解決できなくて、最終的にバイクから降りてしまったら…、悲しすぎる。

とくにライディングスキルに関して悩んでいる人は多くて、そんな人に限ってスクールに行ったことがなかったりする。
そこで女性が参加しやすく、さらに女性のためのスクールを厳選したので、これまで食わず嫌いだった人はぜひ参加してみてね。

筆者プロフィール

Lady's Bike×BikeLifeLab

女性ライダーのためのコンテンツが詰まった媒体です。
女性だからこその悩みや疑問、また共感できることってありますよね。
そんな悩みや疑問を解決する企画を展開するとともに、コミニュケーションの場としても活用してもらえるさまざまなコンテンツを用意しています。
女性として輝き続けられる楽しいバイクライフを一緒に作っていきましょう!
プラスバイクで日々の疲れやストレスを払拭して輝く自分を見つけましょう!