既にメーカー販売を終えた「絶版車」を主に扱うバイク王の絶版車館。

絶版車の販売や買取りはもちろんですが、中には絶版車に試乗できる「プレミアムレンタルバイク」というサービスも展開しています。

今回は実際にプレミアムレンタルバイクで乗れる車両や、レンタルの流れ、気になる条件や保険について紹介します。

つくば絶版車館で乗れるプレミアム絶版車を紹介!

Kawasaki 900 Super Four(Z1A)

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カワサキを代表する絶版車「900 Super Four」は、1972年に北米市場向けに投入された903ccの大排気量モデル。

「Z1」の愛称でも親しまれ、当時としては画期的な空冷4ストロークDOHC2バルブ並列4気筒エンジンを搭載していました。

82馬力を発生するそのエンジンは当時圧倒的な加速力と最高速度を誇り、流麗なティアドロップ型タンクや美しいクロームメッキの4本出しマフラー、そして砲弾型メーターが特徴的なスタイリングが瞬く間にライダーたちの心を掴みました。

ホンダ「CB750FOUR」への対抗馬として開発されたZ1の成功は、カワサキのイメージを大きく向上させました。

当時の日本車としては異例の大型排気量と高性能を両立させたZ1は、その後の高性能バイクのスタンダードを築いた1台として現在でも多くの絶版車ファンに愛されています。

プレミアムレンタルバイクで用意される車両はZ1A型とも呼ばれる1974年モデル。

セブンスターホイールを除いた大部分が当時の姿を残し、しっかりとメンテナンスされているためZ本来のスタイルや走りを味わうことができるでしょう。

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YAMAHA RZ350

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ヤマハ RZ350は、1981年に登場した2ストロークエンジンを搭載するスポーツバイク。

「RZ250」の兄貴分として共通の車体に排気量アップしたエンジンを搭載し、「ナナハンキラー」の異名で呼ばれるほど当時は圧倒的な運動性能を誇りました。

エンジンは水冷2ストローク並列2気筒で、排気量347ccから最高出力45馬力を記録。

この時点ではヤマハ独自の排気デバイス「YPVS(ヤマハ・パワー・バルブ・システム)」は搭載されていませんでしたが、軽量な車体と相まって、当時の4ストローク750ccクラスに匹敵する動力性能を実現しました。

特徴的なスタイルはRZ250とほぼ共通で、シンプルな丸目ヘッドライトに集合チャンバーのような2本出しマフラーやキャストホイールなど硬派なデザインが人気を博しました。

その刺激的な走りは、2ストローク全盛期を象徴する一台であり、現在でも高い人気を誇る伝説的なモデルです。

プレミアムレンタルバイクで用意される車両は、こちらもほぼ時の状態を残しながらしっかりと整備がされています。

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Honda NSR250R SE

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1996年式のNSR250R SEは、ホンダが開発した2ストロークレーサーレプリカの最終進化形(MC28型)として知られています。

このモデルは、NSR250Rシリーズの生産が終了した記念すべき年式で、その中でもSE(Special Edition)は、スタンダードモデルとSPモデルの中間に位置づけられた特別な仕様でした。

MC28型最大の特徴は、PGM-IVを採用したカードキーシステムと、レーサーマシンを彷彿とさせる片持ち式リアスイングアーム「プロアーム」です。
また、SEには乾式クラッチや、前後サスペンションに減衰力調整機構が搭載されており、よりスポーティな走行を可能にしています。

40馬力という自主規制値ながら、V型2気筒エンジンの鋭い吹け上がりと、洗練された車体が生み出す高い旋回性能は、当時のライバルたちを圧倒しました。

このモデルをもってNSR250Rは生産を終了し、2ストロークレプリカ全盛期の終焉を告げました。

もちろん、こちらのレンタルバイクも当時に近い状態を残しながらしっかりと整備がされており、カードキーシステムをはじめとしとした各部機能を楽しむことができます。

レーサーレプリカブームが作り上げた最高傑作を是非ご自身で体感してみてください!

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プレミアムレンタルバイクには井上ボーリングの「ICBM」が施工!

プレミアムレンタルバイクのエンジンには、井上ボーリングの「ICBM」という加工が施されています。

「Integrated Cylinder Boring Method」の略で、井上ボーリングが独自に開発したシリンダーボーリング技術です。

エンジンをオーバーホールする際、シリンダーに特殊な合金を鋳造・圧入することで、耐熱性・潤滑性・強度を飛躍的に向上させています。

従来のボーリング作業では対応しきれないような傷や摩耗が激しいシリンダーも修復可能で、ピストンとのクリアランスを最適化して新車時を上回る性能を引き出すことも可能とされています。

熱伝導率が高いため冷却効率が向上し、エンジンにやさしいという利点もあります。

経年劣化する旧車や絶版車などのエンジンの延命や高性能化に貢献する、優れた内燃機加工技術です。

もし「ICBM」が気になっている方は、この技術が施されているつくば絶版車館のプレミアムレンタルバイクを利用してみてくださいね!

レンタルまでの流れは?

プレミアムレンタルバイクサービスはインターネットで予約することが可能です。

あとは予約した日時に現地へ赴き、手続きと車両の解説が済めば憧れのバイクでレンタルツーリングに出発!

レンタル可能な年齢制限は18歳以上で、レンタルしたいバイクに対応した運転免許を持っていれば誰でも利用することが可能です。

各種ヘルメットやグローブ、そのほかライダーズギアのレンタルも行っているので少ない荷物で来店してレンタルバイクツーリングを楽しむことも可能です。

また、高価なプレミアム絶版車に試乗するにあたり心配なものが万が一の事故ですが、基本設定に含まれる任意保険に加え、自損事故補償オプションが用意されているので万が一立ちゴケなどをしてしまっても負担を減らすことができます。

他にも事故による車両使用ができない場合の損害補填を免除してくれる「休車補償免除オプション」も用意されているので、これらに加入しておくことでより安心して絶版車レンタルを利用できますよ!

プレミアムレンタルバイクサービスは日帰り利用の場合、通常料金2万9900円となっています。

ちょっと高めのホテルや旅館に泊まれる値段にも思えますが、今ではなかなか入手できず、ましてや乗ることのできる機会のない絶版車に1日乗れるというのは試乗としても思い出作りとしてもかなり貴重な体験ができるはず!

バイク王のプレミアムレンタルバイクで憧れの絶版車に!

今回ご紹介したプレミアムレンタルバイクで試乗できる3台は、現存する個体も少なくなっている貴重なモデル。

是非、つくば絶版車館でレジェンド絶版車の乗り味やサウンドを楽しんでみてください!

また、予約などの詳細はこちらのプレミアムレンタルバイク特設ページからご覧ください!

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筆者プロフィール

webオートバイ×BikeLifeLab

webオートバイは現存する日本の二輪雑誌の中で最も古い歴史を持つ月刊「オートバイ」の公式ウェブサイトとして、2010年よりバイクに関する幅広い最新情報を日々更新しています。
新型モデルの速報はもちろん、用品、パーツ、ツーリング、カスタム、レースなどバラエティ豊かなコンテンツを多数用意。
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