最後まで大型か、小排気量へ乗り換えか。“上がり”のバイク、どっちにする?
公開日:2026.01.10 / 最終更新日:2026.01.10
長年バイクを愛してきたライダーにとって、避けて通れないのが「いつまで、どんなバイクに乗り続けるか」という、いわゆる“上がり”のバイクへの向き合い方です。
年齢を重ねるにつれ、かつては気にならなかった車重の重さや、取り回しの苦労が少しずつ負担に感じられるようになるのは自然なことです。
しかし、それは決してバイクライフの終わりを意味するものではありません。

「意地でも最後まで大型に乗り続ける」のか、「軽快な小排気量に乗り換えて新しい楽しみを見つける」のか。
結論から言えば、どちらを選んでも正解です。
大切なのは、自分が納得できる形で理想のバイクライフを完結させること。
今回は、それぞれの選択肢が持つメリットと、後悔しないためのポイントを整理して解説します。
大型バイクに乗り続けるメリット・デメリット
「やはり大型でなければ」というこだわりは、長年培ってきたライダーとしてのアイデンティティでもあります。
大型バイクに乗り続けることにはどんなメリットがあって、維持するためには何が必要なのでしょうか?
メリット:唯一無二の充実感と快適性

大型バイクに乗り続ける最大のメリットは、長年愛してきたスタイルやブランド、パワー感を維持できることにあります。
長年連れ添った愛車、あるいは憧れ続けたフラッグシップモデルをガレージに収め、磨き、走らせる。
この行為そのものが、何物にも代えがたい精神的な充足感をもたらしてくれます。
また、小排気量車にはない余裕のあるトルク、高速道路での安定性、そして豪華な装備。
ロングツーリングにおける疲労の少なさは、大型バイクならではの強みです。
デメリット:体力的な負担とコストの兼ね合い

代えがたいメリットがある一方で、現実的な課題も浮上します。
まず直面するのが、体力・筋力面での不安。
立ちゴケのリスクや、押し歩きの重さがストレスになると、次第に「乗るのが億劫」になってしまうことも。
また、体力的・環境的な理由で乗る機会が減ったとしても、車検代や税金、高価なタイヤ代などの維持費は等しく発生するため、それらが生活の負担になってしまう場合もあります。
大型バイクに乗り続けるために
「重いから」と諦める前に、現代の技術や自分自身のメンテナンスで解決できる道を探る方法もあります。
大型バイクに乗り続けるために何が必要か、改めて考えてみましょう。
身体のコンディションを整える

▲バイクは全身を使って乗る乗り物。降車時の取り回しを含めて、身体のメンテナンスは重要です。
ヘビーな大型バイクを操るには、相応の筋力や身体の柔軟性が必要です。
定期的なウォーキングや体幹トレーニングは、バイクのためだけでなく健康寿命を延ばすことにも繋がります。
また、ツーリング前後の入念な準備運動は、怪我の予防に直結します。
日々の生活の中で身体のメンテナンスを欠かさず、ツーリングの際に万全の体調で乗れるよう心掛けることが長くバイクに乗る上では重要なポイントです。
最新のモデルへのシフトを検討する

▲スズキ「GSX-8S」はミドルクラスの大型バイク。新設計のパラレルツインエンジンで軽さとパワフルさを両立しています。
実は「大型=重い」という図式は、近年の技術革新で変わりつつあります。
例えば、並列2気筒(パラツイン)エンジンを搭載した最新のミドルクラスは、驚くほど軽量でスリムです。
大排気量の4ストローク・マルチエンジンにこだわらなければ、リッタークラスに近いパワーを持ちつつ、250ccクラスに近い取り回しを実現したモデルも多く存在します。
また、最近の大型バイクは、トラクションコントロールやクイックシフターなど、ライダーを助ける電子制御が満載です。
これにより、体力的な不安を技術がカバーしてくれる側面もあります。
特定のモデルにこだわらないのであれば、最新のモデルに乗り換えることで大型バイクでも身体への負担を軽減できます。加えて、バイクを乗り換えることで、新しい世界が広がるかもしれません。
小排気量に乗り換えてリフレッシュ!

大型バイクに乗り続けたいと思う一方、どうしても環境的、身体的理由で難しく、小排気量への乗り換えを検討することもあるでしょう。
ですが、小排気量へのダウンサイジングは、「引退へのステップ」ではなく、「バイクとの新しい付き合い方の始まり」とも言えます。
排気量を落とすことで、結果的にバイクライフの充実につながることがあるかもしれません。
メリット:軽さが生む「自由度」

小排気量バイクに乗り換える魅力は、なんといっても圧倒的な取り回しの良さ。
「あそこの細い路地に入ってみよう」「ここでUターンしよう」という気楽さは、小排気量ならではです。
心理的なハードルが下がることで、結果的にバイクに乗る頻度が増えるケースも多く、場合によってはバイクライフがより充実する可能性もあります。
また、ランニングコストの低減も見逃せないポイント。

排気量が下がれば燃料代、税金、保険料といった諸費用の負担が軽くなり、250cc以下なら車検の費用や手間がなくなります。
維持費が抑えられる分、ウエアやヘルメットを新調したり、旅先での食事を豪華にしたりといった楽しみ方も広がります。
また、125ccクラスの原付二種モデルであれば、保険を車のファミリーバイク特約に付帯させることができるので、さらに維持費の負担も軽減できます。
デメリット:パワー低下と装備の簡略化

魅力的なメリットがある一方で、小排気量への乗り換えには、パワー不足や装備の簡略化など、避けては通れない部分もあります。
高速道路での追い越しや急な登り坂では、どうしてもパワー不足を感じる場面があるかもしれません。
また、大型モデルと比較すると、サスペンションの質感やブレーキ性能、電子制御といった装備の充実度において、物足りなさを感じる場合もあるでしょう。
“上がり”のバイクにぴったりな小排気量モデルはどれ?
ホンダ「レブル250」
Honda Rebel250(2025年モデル)
大型クルーザーからの乗り換え先に最も選ばれていると言っても過言ではない一台です。
特筆すべきは圧倒的な足つきの良さ。
両足が地面にしっかり着く安心感は、体力的な不安を払拭してくれます。
軽快ながらもクルーザーらしい雰囲気があり、街乗りからゆったりとしたツーリングまで幅広く対応します。
ヤマハ「XSR125」
YAMAHA XSR125(2025年モデル)
ヤマハのヘリテイジスタイル「XSR125」は、原付二種モデルながらバイクらしい気品のあるスタイリングが魅力のネイキッドスポーツモデル。
ディテールまで作り込まれた外観は、ベテランライダーの所有欲を十分に満たしてくれます。
軽量コンパクトな車体は取り回しもしやすく、「乗って良し、眺めて良し」の1台です。
スズキ「GSX-R125」/「GSX-S125」
SUZUKI GSX-R125
「最後までスポーツライディングを楽しみたい」という方には、スズキの125ccコンビが最適です。
GSX-R125は、小排気量ながら本格的なスーパースポーツの姿勢を崩していません。
高回転まで回し切る楽しさは、大排気量車では味わえない特権です。
GSX-S125は、アップライトなポジションで視界が広く、長距離の散策ツーリングにも適しています。
カワサキ「W230」
Kawasaki W230(2026年モデル)
ヘリテイジモデルを選ぶなら、空冷4ストローク単気筒エンジンを搭載した「W230」もおすすめ。
同ジャンルのホンダ・GB350と比較しても車体がひとまわり軽量・コンパクトに設計されており、車検がないため維持の手間も最小限。
古き良きバイクの造形を愛するライダーにとって、これ以上ない選択肢かもしれません。
最後までバイクライフを楽しめる“自分らしい”選択を!

残りのバイクライフを考えたとき、大型バイクにしがみつく必要もなければ、無理に小排気量へ落とす必要もありません。
大型に乗り続けると決めたなら、それを維持するための体力作りや、今の自分に合った最新ミドルモデルへの乗り換えを検討する。
小排気量へ移行すると決めたなら、パワーに頼らない「操る楽しさ」や「出かける楽しみ」を再発見する。
どちらの道を選んでも、そこには新しい発見や景色が待っているはずです。
最も大切なのは、世間体や「こうあるべき」という固定観念にとらわれず、ライダー自身が一番笑顔になれる相棒を選ぶこと。
今の愛車で走り切るとしても、乗り換えるとしても、最高の“上がり”のバイクとともに、心ゆくまで充実したバイクライフを駆け抜けてください。
もし、今の自分に最適な一台に悩んでいるのなら、プロの知見を借りるのも一つの手です。
「バイク王」では、豊富な在庫ラインアップと信頼あるメカニックの確かな技術で、最後の愛車選びからメンテナンスまで、バイクライフを手厚くサポートしていますよ!











