バイクを購入しようと考えている方は、どのメーカーのバイクにするか迷うことも多いかと思います。

バイク歴の長い先輩ライダーには自分の推しメーカーに乗り続ける方もたくさんいることからも分かるように、例え同じ排気量の同じジャンルのバイクでもメーカーが違うとバイクの特徴が大きく異なることもあります。

ヤマハの場合は個性を大事にしており、昔からデザインに関してとても力を入れてきた結果、美しいスタイリングや他のメーカーには無いようなヤマハならではのカラーリングのバイクが多いことも特徴です。

今回はヤマハの250ccバイクの中から、今でも現実的に購入や維持が可能でバイク初心者にもおすすめのモデルを厳選して紹介することにしましょう。

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ヤマハの250ccネイキッドバイクの人気モデル


ヤマハの250ccネイキッドの中には、他のメーカーにない個性的なマシンがあります。
それは新しいカテゴリーを切り開こうとしてきたからです。

MT-25


ヤマハのスポーツバイクYZF-R25をネイキッドバージョンにしたのがMT-25です。
エンジンはYZF-R25系統の2気筒エンジンは高いパワーを発揮し、鋭いハンドリングでワインディングも楽しむことができます。
性能と扱いやすさが両立しているので、ビギナーにもオススメできるバイクです。

MT-25は2016年に登場して以来、デザインの変更や装備を充実させるなどのアップデートを続けてきました。
2025年現在でも新車で発売されているモデルですが、年式によってヘッドライト周りの印象が大きく異なり、この他にもデザインやカラーリングが異なるので中古車も含めればバイク選びの幅が広がります。

トリッカー



「BMXやスノーボードのようにバイクを楽しむ」というコンセプトで生まれたのがトリッカーです。
エンジンはヤマハの人気オフロードモデルのセロー250と共通の単気筒エンジン。
低中速から力強く、車体が軽くてハンドリングも軽快。
本格的なオフロードバイクと違ってシート高が低く、オンロードでの走行性能も高いのでビギナーからベテランまで幅広い層から愛されている人気モデルです。

トリッカーは2004年に誕生したときはキャブレター仕様でしたが、2008年からのモデルはインジェクションになり、同時に燃料タンクの容量がアップ。
シートの快適性が向上し、サスペンションのセッテイング変更で安定性が高くなりました。

X系スポーツ的な要素が強い前期モデルに対し、インジェクションになってからのモデルではツーリングなどの普段使いをより意識した性格になっています。
現在は生産が終了されているモデルですので、気になった方は中古バイク情報をチェックしてみてください!

TW225



TW225の前身であるTW200は、1980年代に登場したバイクで、現代でいうアドベンチャースタイルに近いバイクでした。
太いブロックパターンのタイヤは柔らかい土の上でも高い走破性を発揮。
軽い車体と低いシートもスタックしたバイクを押すことを考えたものです。

ところが90年代にドラマで人気俳優がTW200のカスタムマシンに乗っていたことからTW200のカスタムが大人気となり、部品を外したスカチューンという言葉も生まれストリート系のバイクとして認知されるようになりました。
2002年からはモデルチェンジによって排気量が225ccになったTW225にバトンタッチします。

TW225は太いタイヤによる個性的なスタイルだけが魅力ではありません。
コンパクトな車体と扱いやすいエンジン特性によってストリートでとても乗りやすいバイクです。

中古車を探すとスカチューンされたバイクも目にしますが、初心者であればノーマルに近い状態のほうが扱いやすいため、なるべくノーマルに近い個体を選ぶのがオススメです。

また、TW200と225はすべてキャブレター仕様となっています。

XSR155



ヤマハで人気の高いネイキッドモデルXSR900やXSR700と同じヘリテイジスタイルを身にまとっているのがXSR155です。
XSR155の魅力は何と言っても125の車体サイズ感で155ccエンジンを搭載していること。
この単気筒エンジンは可変バルブタイミングシステムを採用しているので低速から高速まで力強く、乗りやすい特性を実現し、高速道路も走ることができます。

「250ccも必要ないけれど125ccではちょっと物足りない」
「コンパクトなバイクが欲しいけれど、いざというときは高速道路も使いたい」
そんな思いでヤマハの250ccクラスのバイクを探しているのであれば、このバイクは有力候補になることでしょう。
2025年現在も新車が販売されているので、中古車と新車の両方から選ぶことが可能です。

ヤマハの250ccスポーツバイクの人気モデル


250ccクラスのヤマハスポーツモデルは、他のメーカーに負けないポテンシャルを持っています。
速さだけでなく乗りやすさも重視されているモデルが多いので、ベテランから初心者まで経験を問わずオススメすることができます。

YZF-R25



YZF-R25は2014年12月から現在まで10年以上販売され続けているロングセラーモデルです。
DOHC4バルブ2気筒エンジンは高回転高出力型ですが、「毎日使えるスーパースポーツ」というコンセプトどおり、ストリートでも扱いやすい特性。
2019年モデル以降のマシンでは外装がMotoGPレーサーのYZR-M1風のデザインになり、倒立フォークとLEDヘッドライトが新たに採用されました。
発売当初はABSなし、ありの2タイプが併売されていましたが2021年モデル以降はABS搭載モデルのみのラインナップとなっています。

ライバルであるカワサキNinja250とは人気・実力共に拮抗していて、ホンダCBR250RRにはパワーや装備などでわずかに負けていますが、それでもYZF-R25の人気が衰える気配はありません。
ヤマハらしいデザイン性に優れた色使いも人気のポイントです。
2025年現在も新車が販売されていることに加えて中古車市場でも人気があるため、多くの車両の中から自分に最適な1台を選ぶことができるはずです。

YZF-R15



コンパクトな車体にYZF-R25同様のスーパースポーツスタイルを身にまとっているのがYZF-R15。
アジア圏で進化を遂げてきたこのバイクですが、日本でも発売されることになりました。
YZF-R125と同じ車格なので車両車重はYZF-R25よりも30kg近く軽くて取り回しがとても楽。

ですが、ポジションは前傾がキツめなので、長距離を走りたいのであればYZF-R25の方が楽かもしれません。
スタイルは似ていますがYZF-R25とYZF-R15は性格が異なりますので、どちらかの購入を考えている場合は両方のマシンを店舗でジックリと比較してみると良いでしょう。

ヤマハの250ccアメリカンバイクの人気モデル

ヤマハの250ccクラスのアメリカンバイクは、どのモデルも美しいデザインと質感などで高い人気を誇っていました。

XV250ビラーゴも有名で今でも人気が高いものの、国内での生産終了から25年以上年数が経過しており程度の良い個体も減少傾向にあることからバイク初心者の初めての1台にはあまり向いていないと言えるでしょう。

バイク初心者であればヤマハの250ccアメリカンの代名詞とも言えるこのバイクがオススメです。

ドラッグスター250



250ccクラスのアメリカンで絶大な人気を誇っていたのがドラッグスター250です。
その特徴はVツインエンジンを搭載していることと、車体が低くて長いロー&ロングのデザインです。
シートが低いので足つき性は抜群。車体が長いので安定性にも優れていて、大排気量のバイクと比べても見劣りしない車格でした。
2000年の初代モデルから2016年の最終モデルまで、どれも燃料供給方式はキャブレターを採用しています。
滑らかなエンジンのフィーリングとVツインの鼓動感を楽しみながらのんびり走ることができるドラッグスター250は、現在の目で見ても魅力的なバイクです。

メッキパーツが多く採用されており、外観印象にも直結する重要な要素のひとつなので、外観の状態にも注目しながら選ぶのがオススメです。

ヤマハの250ccオフロードバイクの人気モデル


ヤマハは60年代に国産初の本格的オフロードDT-1を発売して以降、250ccクラスのオフロードバイクにとても力を注いできました。
中古車も含めると初心者からベテランまで満足できるモデルがそろっています。

セロー250



セロー250は2005年の発売以来、オフロードバイクの中で非常に高い評価を受けてきたモデル。
その理由は様々なライダーの使い方に対応できることでしょう。
エンジンの最高出力はそれほど高くありませんが、低中速から粘り強くてオフロードやストリートを走るのに適した特性。
サスペンションも極端に長くないのでオンロードのツーリングでも使いやすく、ビギナーがオフロードにトライするときのハードルを下げてくれます。
ロングツーリングに使う人も少なくありません。

セローは登場当初からキャブレターが使われていましたが、2008年モデルからはインジェクションが採用されてトルクがアップしています。
バイク初心者の方はインジェクションモデルを選ぶと安心でしょう。

2020年のファイナルエディションで生産が中止となりましたが、現在でも人気が高いモデルなので興味があるようなら、早めに動くことをオススメします。

WR250R



4スト250ccオフロード最強と言われているのがWR250Rです。
このバイクは、最高性能の250オフロードバイクを目指して開発され、コンセプトは「オフロードのYZF-R1」です。
超ショートストローク高回転型のエンジンを搭載していて車体や足回りも本格的。
市販車でレースにも出場できる高性能なマシンとして、一部のオフロードマニアたちから熱狂的に支持されました。
普段の使い勝手の良さを求めるのであればセローの方が優れていますが「とにかく高性能なオフロードバイクに乗ってみたい」というのであればこのマシンはオススメです。

ただし、2017年で生産が終了しており中古バイク市場での流通台数も多いとは言えません。
オフロードで酷使された個体も多く流通しているので、購入する場合は状態や納車整備内容などを良く確認することをオススメします。

ランツァ



ランツァは2ストで長年活躍してきたヤマハが作った最後の2ストオフロードバイクです。
それまでの技術を注ぎ込んだ2スト単気筒エンジンは40馬力を発揮。
4ストしか知らない人が乗ったら、驚くほど鋭い加速をするでしょう。

しかしランツァは決してエキスパート向けのバイクではありません。
エンジン特性は低回転からトルクフルで乗りやすく、車体に関しては2スト版セローといった感じで、オフロードバイクとしては足つきも悪くありません。

オンロードでのハンドリングも素晴らしく、オイルの消費もおさえられていることなどもあり、ツーリングでも十分に使うことができます。
セル付きで始動も簡単なので、2ストにトライしてみたいというビギナーには最適なバイクです。

ランツァに限らず2ストは個体数が減ってきていることから年々入手が難しくなることは確実。
もし興味があるようでしたら、その点は考慮しておく必要があるでしょう。

ヤマハの250ccモタードの人気モデル


モタードのバイクにはベースとなっているオフロードバイクの性格がそのまま反映される傾向にあります。
ヤマハからは方向性の違う2台のモタードモデルがラインナップされていました。

WR250X



4スト250ccオフロード最強といわれているWR250Rをベースにモタード化したのがWR250Xです。
高回転型ハイパワーな4ストロークエンジンはオンロードがメインのモタードでも高いパフォーマンスを発揮します。
クロスしたミッションと高回転型エンジンの組み合わせはオンロードをキビキビ走るのにピッタリ。
足回りはタイヤを17インチ化しただけでなく専用のセッティングがほどこされていました。
国産最強の250cc4ストロークモタードというべきマシンですが、すでに生産は終了。
ツーリングなどでのんびり走ろうとすると、せわしなく感じてしまうこともある特性なので、ご自身の使い方とマッチするかどうかを考え、他のマシンと比較しながら購入を検討するのがおすすめです。

XT250X



セロー250をモタード化したのがXT250Xです。
WR250XがスポーティなモタードだとしたらXT250Xはマッタリ系。
エンジンは低中速が力強くて扱いやすく、のんびり走っていても疲れません。
モタードではカワサキのDトラッカーが有名ですが、XT250Xはさらにツーリング向きの性格になっています。

日々の通勤や買い物などの普段使い、オンロードメインのツーリングであればXT250Xという選択肢もアリでしょう。
セロー同様に2008年以降のモデルはインジェクションになっていますが、中古車の数はセローほど多くないため気になる個体を見つけたら早めに動くことがおすすめです。

ヤマハの250ccアドベンチャーバイクの人気モデル

250ccクラスにはアドベンチャーモデルが少ないですが、ヤマハにはこのカテゴリーに当てはまるモデルがあります。

ツーリングセロー



ヤマハの250ccの中でアドベンチャーに相当するのがツーリングセローです。
セローをベースにスクリーンとライトガード、大型のキャリアが装着されています。
変更点は多くありませんが、スクリーンと大型キャリアはツーリングで大活躍。
重量増加がほとんどないのでオフロード性能もスポイルされていません。
オフロードとツーリングの両方を楽しみたいのだったらこのマシンはオススメです。

また、250ccでオンロード要素の強いアドベンチャーバイクが欲しい場合、スズキのVストローム250を選ぶという選択肢もあります。

ツーリングセローもセロー同様生産は終了しており、オフロード特性が強いモデルです。
対するVストローム250はオンロードを重視した設計になっているので、自信の想定する使い方を考えればどちらが良いか自然に答えが出るでしょう。

興味があったら両方の中古車を比較しながら探してみてください!

ヤマハの250ccクラスビッグスクーターの人気モデル

ヤマハはスクーターにも力を入れてきたメーカーです。
利便性、快適性を高い次元でバランスさせ、走りの楽しさにも注力しています。
なおここで紹介している3台のスクーターは、記事公開時点でどれも新車で購入することが可能です。

Xマックス



Xマックスは250ccのフルサイズスクーター。
剛性の高いフレームと高性能なサスペンションによって乗り心地の良さとスポーティーなハンドリングを実現。
急ブレーキでタイヤのロックを防止するABSや滑りを感知してパワーを調整するトラクションコントロール、スマートキーを採用するなど、走りの楽しさと充実した装備が魅力です。

2023年以降のモデルはデザインが変更されて、専用アプリY-コネクトをダウンロードしたスマートフォンと連携できるようになりました。
2025年モデルからは電動スクリーンやUSBタイプCのソケット、4.2インチTFT、3.2インチLCDを組み合わせたメーターなどが採用されています。

Xフォース



125cc並のコンパクトなボティに155ccエンジンを搭載したスクーターがXフォースです。
250ccクラスのスクーターに比べてとても軽いので取り回しが楽なのが嬉しいところ。
自宅や買い物先での出し入れにも苦労することは少ないはずです。
水冷単気筒の可変バルブタイミングエンジンは低回転から高回転までパワフル。
町中でもキビキビ走ることができます。
快適性は250ccに及びませんが、使い方によってはこちらの方がマッチしている方もいることでしょう。

ブレーキのロックを回避するABSやトラクションコントロール、USBタイプCの電源ソケットを装備し、シート下の収納スペースにはヘルメットを入れることもできます。
スマホの連携も可能で、ヤマハのスマートフォンアプリ、Yコネクトにも対応するなど機能も充実しています。

トリシティ155



フロント2輪、リア1輪という独特なレイアウトで、他のバイク、スクーターにはない安定感を実現しているのがトリシティ155です。
ヤマハ独自のLMWテクノロジーで、ハンドリングは通常のスクーター以上に自然。
初めて乗る人でも違和感はまったくありません。

2023年モデルからは専用アプリY-コネクに対応してスマホ接続が可能になり、アイドリングストップも追加されました。
ABSやスマートキーシステムステムなどの機能も充実しています。

ヤマハの250ccは中古車が面白い


今回の記事ではヤマハの250ccの人気モデルについて、新車で販売されている現行モデルから生産終了モデルまで紹介しました。

性能や完成度に関しては現行車が優れている傾向にはあるものの、生産終了モデルには最新モデルとは違って個性的かつ魅力的なモデルが多数あることがおわかりいただけたのではないでしょうか?

今回の記事で紹介したバイクは、バイク王で中古車の取り扱いがあるものばかり。
バイク王で納車整備を行ったバイクは最長7年の長期保証と返品保証もついているので、中古でも安心して乗ることができます。
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筆者プロフィール

Bike Life Lab supported by バイク王

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