「教習所は卒業したけど、ちゃんと運転できるか不安。」
「車体を支えられるか心配。」
「自分に合うサイズ感がよくわからない。」

これらはバイク王の店頭で、初めてのバイク選びに悩んでいる女性のお客様がよく口にされる言葉です。

バイクは体格差が取り回しや操作性に直結しやすい乗り物なので、女性が男性よりも大きな不安を感じるのはごく自然なこと。
悩みすぎて迷子になってまい、どうすればよいのか分からなくなってしまうことも珍しくありません。

そこで今回は、数多くの女性ライダーの初めてのバイク選びををサポートしてきたバイク王の知見を交えながら、安心感・扱いやすさ・経済性のバランスに優れた125ccクラスにスポットを当て、女性ライダーの後悔しない最初の1台選びについて解説していきます。

125ccが女性におすすめの理由

125ccクラスのバイクには、250ccや400ccクラスのバイクと比較してメリットがたくさんあります。
ここでは見逃されやすい125ccの魅力に関して説明していくことにします。

ちょうどよい大きさ

一番の魅力は250ccクラスに比べて車体が小さくコンパクトなモデルが多いこと。
取り回しや扱いが比較的簡単なため、初めてバイクに乗る女性ライダーにとっては大きな安心材料になります。

足つき性に優れたモデルが多い

250ccクラスと比較して足つき性に優れたモデルが多いのも嬉しい点。
車体の軽さも相まって、バイクを支えるときの安心感につながります。

扱いやすい重さ

車重が軽いバイクが多いので、女性ライダーや小柄な方でも取り回しなどがしやすい点も見逃せません。
125ccの中には250ccクラスと同じくらい大きなバイクもありますが、そんなバイクでも車重は250ccより軽くなっていることが多いのです。

ちょうどよいパワー

125ccはストリートで交通の流れに乗って走るのに十分なパワーがあります。
排気量の大きなバイクのように「パワーが出すぎて扱いきれない」と怖い思いをすることはほとんどありません。

経済性に優れている

費用をおさえてバイクを楽しみたいのであれば125ccがおすすめです。
車体本体価格が250ccクラスより安価な傾向にあり、自賠責保険や軽自動車税なども250ccクラスより安く設定されています。
任意保険もファミリーバイク特約を使えば、保険料を大幅に抑えることができます。
燃費も良いモデルが多いなど、さまざまな点でコスパに優れているのです。

125ccバイクの注意点

魅力の多い125ccですが、気になる点もあります。
具体的に解説していきますので、自分の使い方にマッチしているかどうかを考えてみてください。

ツーリングに影響が出ることもある

125ccのバイクは高速道路を走行することができません。
250ccクラス以上のバイクに乗る友達とツーリングに行く時も、事前に高速道路を使わないルート設定をしておかないと、自分だけが別の道を走らなければならないことになります。

また、250ccクラスと比較すると同じ速度で走っていても高回転域を多用することになるため、バイクによっては振動で疲れやすくなることもあります。
週末に下道で日帰りツーリングをするのがメインの使い方であればそこまで気にすることは無いですが、長距離ツーリングでは250ccや400ccと比較してエンジンの力に余裕がない分だけ快適性も劣るということは理解しておきましょう。

ラインナップが限られる

近年では125ccクラスの人気が高まってきてモデル数が増えてきていますが、それでも250ccクラスと比較するとラインナップは少ないのが実情です。
中古車も視野に入れるとバイク選びの幅は広がりますが、250ccクラスよりもバイク選びの幅が狭くなってしまうのです。

例えば、国内メーカーの現行モデルにアメリカンタイプの125ccはラインナップされていません。
過去には125ccのアメリカンモデルが存在しましたが、生産終了から年数が経過したモデルが多いので初心者にはあまりおすすめできません。

ここからはバイク初心者の女性におすすめのバイクで現実的に購入・維持が可能なモデルを紹介しますので参考にしてみてください。

女性におすすめの125ccネイキッドバイク

カウルのないネイキッドタイプのバイクは風を感じながら軽快に走ることができます。
125ccのネイキッドバイクには個性的なデザインの車両がある点にも注目です。

スーパーカブ110

女性やバイク初心者でも乗りやすいバイク、というのがスーパーカブの基本コンセプトの一つでした。
1958年に登場してからそのコンセプトは変わらずに最新技術で進化し続けています。
軽量コンパクトで扱いやすく、クラッチ操作が不要。
荷物も積みやすいから日常での使い勝手も良く、通勤や通学でも大活躍。
75年以上変わらない基本デザインも魅力。
アニメや御当地キャラなどとのコラボモデルも作られています。

クロスカブ110

スーパーカブ110をベースにしてカバー類を取り外し、アウトドアテイストを取り入れたバイクがクロスカブ110です。
スーパーカブの乗りやすさや頑丈さは変わらず、遊び心のあるデザインに仕上げられていて人気上昇中。
長距離でも快適で信頼性が高く、燃費が良いので長距離ツーリングに使う人も少なくありません。
オフロード走行を考慮したタイヤが装着されているのでキャンプ場の未舗装路やライトな林道なら問題なし。
色々な使い方に対応できるバイクです。

ハンターカブ125

ハンターが荷物を積んで山の中を走るために開発されたのがハンターカブ125。
本格的なオフロードスタイルとタフな作りが特徴です。
スーパーカブやクロスカブは110ccエンジンですがハンターカブ125に搭載しているエンジンは125ccクラス。
力強い走りを楽しむことができます。
アウトドア派な方にはぴったりのマシンなのですが、カブシリーズの中では車体が大きめ。
シート高も800mmと高めなので、もしもクロスカブ110と迷っているようであれば、実際に跨って比べてみた方が良いでしょう。

CB125R

250ccのような立派な車体のバイクに乗りたいというのであればCB125Rがおすすめです。
ホンダのCB250Rとほとんど変わらない車体は仕上げも美しく、排気量が大きなバイクと並べても見劣りしません。
エンジンは高回転まで気持ちよく回るので、人によっては250ccよりも楽しいという声が出ているほど。
車体が大柄なので長距離を走っても疲れが少ないなどバランスが良い仕上がり。
ゴージャスな作りとスポーティーな走りが楽しめるマシンです。

グロム

12インチという小さなタイヤを履いているので125ccクラスの中でもコンパクトなのがグロム。
小さくても走行性能は十分。
他の125ccといっしょに走っても引けを取りません。
タイヤが小さいので走りもキビキビとした走りが得意。
小回りが利くので狭い道や混雑した場所でも扱いやすいという特徴があります。
スポーティーな走りもできるので、カートコースやミニサーキットなどでスポーツ走行する人も少なくありません。

オプションパーツや改造パーツもたくさん発売されているので、使い方に合わせてカスタムをする楽しみもあります。
小さいけれど大きく遊べるバイクがグロムです。

ダックス125

1970年代から1980年代にかけてレジャーバイクとして大人気だったダックスを現在の技術でリメイクしたのがダックス125です。
最大の特徴はレトロモダンで愛らしいスタイル。
メッキ部品が多いので質感も高くなっています。

12インチタイヤなので車体はコンパクト。
取り回しも容易なのですが、シートが大きいのでポジションにもゆとりがあって乗り心地は快適。
二人乗りをしても窮屈な感じにはなりません。

モンキー125

1960年代に登場したモンキーはカワイイデザインで人気のモデルでした。
現行のモンキー125は、伝統のデザインを取り入れながら現代の道路事情にマッチした性能を確保しています。
12インチタイヤで、このクラスとしてはコンパクトな車体になっていますが、ストリートライディングやツーリングで使っても不足のない走りを見せてくれます。

グロムやダックス125と同じエンジンを搭載していますが、モンキー125は一人乗り専用設計なので二人乗りをすることはできません。

XSR125

ヤマハのビッグバイクXSRシリーズと共通したヘリテイジデザインを採用したネイキッドがXSR125です。
昔ながらのバイクらしいスタイルになっていますがエンジンは最新の設計。
低回転で力強く、高回転でも気持ちよく回る特性です。

シート高は810mmと125ccとしては高めなのですが、新車でXSR125 Lowというアクセサリーパッケージが販売されていて、ローシートとローダウンリンクを使うことでシート高が30mm低くなっています。

GSX-S125

スズキのスーパースポーツGSX-R125のネイキッドバージョンがGSX-S125です。
高回転まで気持ちよく回るエンジンを搭載。
他のネイキッドに比べてタイヤが細いので、ハンドリングは軽快。
軽量マシンらしいシャープな走りを楽しむことができます。

ストリートやツーリングだけでなく、スポーツライディングまで楽しむことができるマシンですが、少し前に生産中止になったので、購入する場合は中古車から探すことになります。

GN125H

SR400のようなクラシック感のある125ccネイキッドがGN125Hです。
空冷単気筒エンジンなど装備や性能は最低限ですが十分な性能が確保されているミニマルなバイク。
海外モデルであることに加え、現地での生産も終了しているので現在入手できるのは新古車か中古車のみ。
並行輸入車両なので、部品の手配や修理などは国内販売されている車両のようにはいきません。
クラシックな外観で人気の高い車両ですが、もし購入を検討されている場合は国産バイクと比較して維持していくうえでのリスクがあることを念頭に置くようにしてください。

女性におすすめの125ccスポーツバイク

125ccクラスにはスポーツバイクも存在します。
軽い車体はコーナーリング性能も高く、ビッグバイクとは違った楽しさがあります。

YZF-R125

ヤマハのスーパースポーツYZF-Rシリーズの最小排気量がYZF-R125です。
車体やブレーキ、エンジンの性能もクラストップレベル。
ポジションもゆとりがあるのでスポーツ走行からツーリングまでこなすことができます。
上位モデルのイメージを取り入れたデザインや各部の仕上げ、ゴージャスなパーツなどはビッグバイクにも引けを取らないほど。
125ccでも、本格的なスポーツバイクに乗りたいというのであればYZF-R125が有力な候補になるでしょう。

GSX-R125

スズキのスーパースポーツGSX-R125は一言で言うと身より実を取ったマシン。
装飾や無駄な贅肉を削ぎ落とした仕様になっています。
車体もスリムでタイヤやフロントフォークも細くなっているので、ビッグバイク的ゴージャス感はありませんが、その代わりに走りの鋭さが際立っています。

125ccで走りを求めたい人には最適なマシンですが、前傾姿勢がキツめなので購入する場合は実際に跨ってみることをおすすめします。
生産中止が発表されたモデルなので、新車を購入するのであれば早めのタイミングが良いかもしれません。

女性におすすめの125ccスクーター

スクーターは町中での使い勝手が良いマシンですが、特に125ccクラスは動力性能と使い勝手のバランスが取れています。
車体が250ccのスクーターほど大きくなくて、高い動力性能を持っているからです。

ジョグ125

125ccスクーターには色々なモデルがありますが、その中でもジョグ125の魅力は車体が軽くてシート高が低いところ。
前後10インチという小さなタイヤを装着しているので小回りが利きます。

スクーターは基本的にシンプルなカラーリングのモデルが多いのですが、ジョグ125はスタンダードなホワイト、ブラックに加えて写真のライトブルーや鮮やかなレッドの全4色のカラーバリエーションになっています。

PCX125

125ccクラスのスクーターの中でも人気が高いのがホンダのPCX125です。
その人気の高さは、125ccクラスの新車販売台数でナンバーワンになった実績からもお分かりいただけるでしょう。

人気の理由はスタイリッシュなデザインとビッグスクーターに匹敵する快適性に加え、エンジンが静かで高い動力性能を持っていること。
最新モデルでは装備も豪華で、スマートキーシステムやタイヤの滑りを感知してパワーを調整するトラクションコントロールシステムなどを装備しています。

アドレス125

レトロな雰囲気を漂わせたデザインの車体に元気の良いエンジンを搭載してキビキビと走ることができるスクーターがアドレス125です。
快適性や動力性能などのトータルバランスが高く、シートを開けることなく給油が可能。

足元が広いフラットなフロアになっていることに加え、リアキャリアを標準装備しているので大きな荷物を搭載することもできます。
使い勝手が良く、コスパに優れたスクーターです。

女性に優しい125ccという選択

「125ccクラスはハードルが低いだけではなく、女性ライダーが感じやすい不安要素を自然にカバーしてくれるクラスでもあります。
最初の1台を125ccでスタートし、走りや操作に慣れてきたタイミングで250ccや400ccへステップアップするという選び方も、無理がないプランでしょう。
250ccや400ccにはない軽快さや経済的なメリット、日常での扱いやすさも含め、125ccはバイクライフを長く楽しむための安心なクラスとしてもおすすめできます。

もしバイク選びに迷ってしまった時には、一度125ccクラスでもバイクを探してみるとあなたにピッタリな一台が見つかるかもしれません。

筆者プロフィール

Bike Life Lab supported by バイク王

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