漫画のヒットをきっかけに現在ではアニメ化、実写映画化されるなど衰えることのない人気の東京リベンジャーズ。

不良漫画のため登場するキャラが乗っているバイクにも注目が集まっています。

今回は元黒龍(ブラックドラゴン)八代目総長、そして天竺初代総長である黒川イザナの愛車、HondaのCBR400Fについて詳しく解説していきます!

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黒龍仕様のCBR400F

作中に登場する黒川イザナのCBRは黒龍仕様となっていて、ブラックの車体をベースにBEET系のパーツでカスタムされています。

現在でもレプリカパーツはありますが、当時物のBEETパーツは今となっては高級品となっています。

CBXやゴキなどヤンチャ系のバイクカスタムパーツとしても超定番だったBEETですが、これを中学生が乗るCBRに付けているというのは凄い!

今から乗り始めても、この辺のバイクにBEETパーツを入れたくなる方は多いと思います。

ここからはCBR400Fがどうやって生まれて、どんなバイクなのか解説していきます。

ライバルの追従に対抗して作られたCBX400Fの後継機

ホンダは81年にクラス最高の48psを発揮するCBX400Fを発売し、これが大人気になっていました。

しかし、他のメーカーがこれを黙って見ているはずがありません。

カワサキは翌82年に48psエンジンを搭載し、リアにユニトラックサスペンションを装備したZ400GPを投入。

スズキもGSX400Fを軽量化してエンジンの出力を48psにアップし、ヨシムラと共同開発した集合マフラーを採用したGSX400SFインパルスを登場させます。

ライバルが追従してきたことに対してホンダはCBX400Fのポテンシャルを大幅に向上させたCBR400Fを83年に発表することになるのです。

バルブ可変機構REVを採用したエンジン

CBR400F最大の特徴は新しく採用されたREV(Revolution modulated valve control)。

低回転域では2バルブ、高回転になると4バルブになる可変バルブシステムです。

カムタイミングを高回転型にしていくと低回転でのトルクが不足しがちになります。
高回転型でバルブの開いている時間が長くなると、低回転ではせっかく吸い込んだ混合気が逃げてしまうからです。

REVは低回転で2バルブにすることにより混合気の充填効率を高め、全域でのパワーアップに成功しました。

この結果、最高出力はCBX400Fの48psから一気に58psへ引き上げられたのです。

しかし、ライダー達を驚かせたのは速さよりも、バルブが切り替わるエキサイティングなフィーリングでした。

回転が上がっていくと、突然排気音が変わり、58psのパワーで猛然とダッシュしていくのですからたまりません。

ちなみにCB400SFなどにもバルブ可変機構のV-TECが採用されていますが、切り替わった時のドラマチックさはCBR400Fの方が断然激しいものでした。

当時は市販車を改造したTT-FⅢレースも盛んでしたがCBR400Fの場合は、コーナーで回転を落とすと立ち上がりでREVが切り替わってリアタイヤの滑りを誘発してしまうこともあり、常時4バルブ化する改造を加えていたライダーもいたほどだったのです。

個性的かつレーシーなデザイン


CBR400Fは外観も特徴的でした。
250に続いて400クラスにもレーサーレプリカ化の波が押し寄せてこようとしていたこともあり、CBX400Fからイメージを一新。

角型ヘッドライトの下にオイルクーラーが装着され、若干前傾気味になったポジション。

CBX400Fで特徴的だったインボードディスクは廃止され、当時のホンダレーサーと似たデザインの星型コムスターホイールとキャリパーを装着。

レプリカとは違った個性的かつ迫力のあるデザインになりました。

ただし、CBR400Fのすぐ後、84年にはスズキのGSX-RやヤマハのFZ400など59馬力の水冷マシンが誕生して苦戦を強いられることになります。

特にGSX-Rは、当時の耐久レーサーそのままのスタイルで159kgという超軽量な車体でそれまでにない高性能を発揮していたのです。

CBR400Fの進化とバリエーションモデル

CBR400Fもカウリングを装着し、耐久レーサーのイメージを高めたCBR400Fエンデュランスを84年に発表しましたが、当時は誰もがハイパフォーマンスと最新メカニズムに熱狂していたので、空冷エンジンを搭載したCBR400Fを選ぶ人の数は多くありませんでした。

85年、CBR400Fはポテンシャルを向上させる為に軽量化され、ステンレスの4into1マフラーを装備します。

この時に追加されたCBR400Fフォーミュラー3は1人乗り専用のシングルシートで、FⅢレースを強く意識したスパルタンなモデルでした。
空冷4気筒400としては最高の性能を追求したマシンといっても良い1台でしたが、水冷のライバル達の牙城を崩すことは出来なかったのです。

CBR400Fとはどんなバイクだったのか?

前述したようにCBR400Fは、CBX400Fのエンジンをベースとして、水冷エンジンが全盛となった時代に空冷エンジンのパフォーマンスを追求したスポーツバイクでした。

この時代の空冷4気筒400ccの中では最も完成されていたと言っても過言ではありません。

しかし、80年代のバイクブームはメーカー同士の競争が熾烈だったがゆえに、バイク本来の魅力だけではなく、開発時期や発表のタイミングも重要となり、ライバルの動向を見据えた戦略が必要でした。

CBR400Fは、そういう時代の流れに翻弄されることになりました。

最近CBR400Fの中古車人気が高くなっているのも、バイク自体の楽しさが見直されている証拠でしょう。

CBRの名前は、その後も生き続け、現在までホンダのスーパースポーツの代名詞になっています。

筆者プロフィール

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