ハーレーダビッドソン「XL1200Xフォーティーエイト」の歴史を解説!バイク王の運営する「Beat&C」で購入するメリットは?
公開日:2025.11.09 / 最終更新日:2025.11.09
2020年モデルで生産を終了したハーレーダビッドソンの人気モデル「XL1200Xフォーティーエイト」。
新車でのラインナップが無い以上、中古での購入を検討している方も少なくないだろう。
今回はそんな「XL1200Xフォーティーエイト」について、ハーレーダビッドソンのスポーツスターシリーズにも触れながら解説。
大型バイクデビューするライダーや女性ライダーにおける扱いやすさや、バイク王が運営するHarley-Davidsonのコンセプトショップ「Beat&C」で購入するメリットなどについても紹介するので、フォーティーエイトの購入を検討している方はぜひ最後まで読んでほしい。
ハーレーダビッドソン「XL1200X フォーティーエイト」の系譜
XL1200Xフォーティーエイト/2011創業1903年、120年以上もの長い歴史を持つハーレーダビッドソンには、指名買いするほどの人気を持つレジェンドモデルといえる名車たちが存在する。たとえば、ローライダー、ファットボーイ、ワイドグライド、数え出したらキリがない。
2010年の夏に発表され、2011年式として初代がデビューしたXL1200X フォーティーエイトもまた、間違いなくそのうちのひとつになるだろう。
ファットタイヤを履く逞しいフロントエンドに、小ぶりなヘッドライトを組み合わせ、低いシルエットを妨げないようミラーはアンダーマウント。
フォーティーエイトタンクと呼ばれる小ぶりな燃料タンクは、1948年のモデルS(125cc単気筒)に初採用された伝統のあるフォルムで、車名の由来にもなっている。
ルーツは諸説あるが、第二次世界大戦前あるいは戦後のアメリカでトレンドとなった「ボバースタイル」にあり、余計な装飾をそぎ落とし、シンプルで軽量な車体を追求している。
ボバーと呼ばれるのは、「Bob=短く切り落とす」あるいは走行中に「Bobbing=揺れる」という言葉から生まれたもので、フラットトラックで勝つこと、つまりスピードを追い求めた。
フォーティーエイトもまた前後フェンダーが大胆にまで短くカットされ、シートはソロ仕様としている。若干の前傾気味となるハンドルバーが採用され、穴を開けて軽量化を図ったベルトカバーもまたスピードを追い求めたボバースタイルを感じさせる。
ウインカーとテールライトを一体化しているのも、シンプルな装いを追求した結果であり、現代版ボバーカスタムの傑作のひとつと言っていいだろう。
フォーティーエイトは感度の鋭い若年層からも高く支持され、発売以来、好調なセールスを続け、スポーツスターファミリーに欠かせないモデルとなっていく。
XLスポーツスターは1957年にファーストモデルが誕生し、グランドツアラーを主軸とするハーレーダビッドソンの中において、運動性能を持ち味とする系譜として差別化されてきた。
当時、トライアンフやBSAといった英国車勢がレースシーンを席巻し、その対抗馬として高回転・高出力化に有利な4カムが、最新式であったOHVエンジンに組み込まれ、XLスポーツスターとしてリリースされた。
以来、ハーレーダビッドソンのスポーツモデルとして君臨し続けてきたが、XL1200X フォーティーエイトはデビュー当時から異彩を放っていた。
足つき性を重視し、前後サスペンションをロープロファイル化。航続距離を伸ばすために容量を増やしたストレッチタンクを採用するモデルがある中に、原点回帰とも言える小ぶりなタンクを装備する。
従来のハーレー愛好家、さらにはスポーツスター乗りたちとも一線を画す独自のファンを獲得していく。
メーカーも早くからそれを牽引するかのように、タンクロゴを初代の「Sportster」から、翌12年式では「FORTY-EIGHT」にチェンジしている。


既存のハーレーファンからだけでなく、ファッションにも敏感なストリートバイカーたちからも熱視線を浴びるフォーティーエイトでは、次々に新たな提案がされていく。2013年にはメタルフレークを吹きつける手の込んだペイントワーク「ハードキャンディーカラー」を新車時から設定。カスタムショーから抜け出してきたかのようなド派手さと、クオリティの高さに魅了されるファンは今なお後を絶たない。
もちろん、ハード面でのアップデートもされている。2014年はスポーツスター全モデルでCANBUSが導入され、メーターディスプレイにシフトポジションやエンジン回転数が表示されるなど飛躍的な進化を果たしている。
XL1200Xフォーティーエイト/2017初代から採用されてきたクロススポーク仕様のホイールは2015年式がラストイヤーとなり、翌16年からキャストホイールを履き、フロントフォークのインナーチューブ径を39→49mmに太くした。
フロントエンドの迫力が増しただけでなく、スポーツスター全車でABSブレーキを採用。オーバル(楕円)形状だったエアクリーナーケースは、トラディショナルなラウンド型に刷新される。
リヤショックは上級仕様となるプレミアムライドエマルジョンサスペンションにグレードアップされ、クロームメッキのマフラーヒートガードにはスリットが入り、ブラックマフラーとのレイヤー構造としているのも2016年式からとなる。
ベルトドライブのリアスプロケット(プーリー)が、2017年式からスポーツスター全車でダンパーのないUS仕様に共通され、ダイレクトな駆動フィールが強調された。
2018年式ではハーレーダビッドソンの創業115周年を記念したレジェンドブルーのアニバーサリーモデルを発売。18年式レイトモデルとして、XL1200XS フォーティーエイトスペシャルもバリエーションモデルとして加わった。
トールボーイハンドルと名付けられたグリップを迫り上げたハンドルに、70年代のレインボーカラーをあしらった燃料タンクを装備したフォーティーエイトスペシャルは2020年式で絶版となっている。
XL1200X フォーティーエイト/2020フォーティーエイトのキャンディフレークカラーは2019年でカタログから姿を消し、2021年にはキーレス化されている。
そしてXLスポーツスター、つまり空冷4カムエンジン搭載車の生産終了が決定後。2022年12月に日本限定1300台で発売されたファイナルエディションは、発表するや否や完売という超人気になった。
「XL883Nアイアン」との違いは?
XL883Nアイアンフォーティーエイトを購入するライダーたちが比較検討するモデルが、XL883N アイアン883だ。
アイアン883は車名の通り、排気量を883ccとするスポーツスターで、1200ccのフォーティーエイトとはまずエンジンが異なる。
ボア・ストロークは883が76.2×96.8mm、1200は88.9×96.8mmとなり、ロングストローク設計となるスポーツスター883はゆったりと回るエンジンフィーリングが味わい深い。
決して非力ではないが、トルクの差は1200に軍配があり、スロットルレスポンスもシャープ。だからと言って、883か1200かは優越付けられるものではなく、スポーツスターファンにとっては議論尽くせない、語り明かしたいほどに楽しみな永遠のテーマでもある。
また、前後16インチの足回りに130mm幅というワイドタイヤを前輪にセットするのがフォーティーエイトであるのに対し、アイアン883はフロント19インチに細身のタイヤを履くというオーソドックスな構成。フォーティーエイトは接地感のあるハンドリングである一方で、アイアン883はひらひらと軽快性があり、ステアリングフィールも好みが分かれる。
、アイアン883は12.5Lと航続距離に差が出る。もちろんタンクはバイクの顔であるから、シルエットで選ぶのもいい。フォーティーエイトに乗るなら給油回数が多いのも楽しむと、割り切るユーザーも少なくない。
いずれもファンが求める空冷Vツインならではの鼓動フィールや、シンプルさが人気の秘訣と言っていいだろう。
フォーティーエイトは低いシートでビギナーや女性でも敷居が低い
車体重量はフォーティーエイトが252kg、アイアン883は256kgでしかなく、ハーレーの中では軽量であり、取り回しのしやすさから女性やビギナーも躊躇わずに乗れる。
それを決定づけるのは低いシート高で、フォーティーエイトは710mm、アイアン883は760mmと圧倒的に低い。
両足がしっかりと路面に届き踏ん張れるという安心と都会に映えるスタイル、さらにゆったりとツーリングを楽しめるトルクフルなVツインエンジンを併せ持つから、発売が終了しても人気に陰りは見えない。
Beat&Cでハーレーを購入するメリット

ハーレーダビッドソンの豊富な中古車在庫を誇るのが、バイク王運営するハーレーのコンセプトショップ「Beat&C」だ。
ハーレーが欲しい人は、他のブランドのものは目に入らない人も多いため、ハーレーだけに特化した「Beat&C」は、愛車選びの際にとてもありがたい。
また、オーナーになったら自分だけの個性をアピールできるカスタムを思う存分に満喫できるのがハーレーだ。
純正だけでなく、社外品を含めてパーツはじつに豊富に揃っている。
「Beat&C」をはじめ、バイク王で選ぶ中古車には高価なカスタムパーツが装着されていることも珍しくない。
エアクリーナーやマフラーなど、やりたかった定番カスタムがあらかじめされていたから得したというケースもあり、中古車選びの醍醐味とも言える。
もちろんノーマルに近い車両の在庫もあるので、よりどりみどりだ。
アイアン883など、フォーティーエイトと実際に比較したいとなれば、「Beat&C」のような在庫が揃っているプロショップへ足を運ぶのが賢明だろう。
バイク王で納車整備をおこなって販売する車両は、全車に最長7年の長期保証と返品保証がついている。
「中古は心配」「外国車は故障しそうで怖い」というイメージ持っている人にも安心できる。
ただし、年式の兼ね合いでフォーティーエイトの場合は最長5年となることもあり、詳細は店頭で確かめていただきたい。
そして、カスタム車でも車検の心配がないのも大きなメリットだ。
バイク王では納車時に必ず車検に通る状態にしてくれる。
車検に適合しないパーツに関しては、保安基準に適合したパーツに換装して付属品として別途渡してもらえるのが嬉しい限り。
人気のフォーティーエイト、「Beat&C」なら安心して選べるぞ!
文:青木タカオ







