バイクの逆輸入車とは? メリット・デメリット、購入する際の注意点を解説!
公開日:2025.11.17 / 最終更新日:2025.11.17
バイクの購入を検討する中で「逆輸入車」という言葉を目にすることがありますよね。もしかすると「逆輸入」ってなに? 「日本のバイクなのに輸入車?」など、不思議に思っている方がいるかもしれません。
特に、少し前の年式の中古バイクを探していると、この「逆輸入車」に出会う機会が増えます。この記事では、逆輸入バイクが一体どういうものなのか、そのメリットやデメリット、そして安心して購入するためのポイントを解説します。
バイクの逆輸入車とは?

逆輸入車とは、日本のバイクメーカーが海外市場向けに生産・販売しているバイクを、日本国内に輸入して販売する車両のことです。
通常、日本のメーカーが日本国内で販売するバイクは、日本の道路交通法や騒音規制などに合わせて仕様が調整されています。しかし、逆輸入車は元々海外の規格に合わせて作られているため、国内仕様とは異なる特徴を持つことがあります。
日本のメーカーがヨーロッパや北米市場向けに製造・輸出したバイクを、日本の業者が独自に輸入して販売するケースがこれにあたります。

逆輸入車で有名なモデルといえば、1999年発売のスズキ「Hayabusa(GSX1300R)」です。
量産車で初めて最高速度300km/hを記録した伝説的な名車ですが、当時は輸出専用モデルで、2014年まで国内での正規販売はされませんでした。
そんなことから、国内では業者が独自に日本に取り寄せた「逆輸入」モデルが流通することとなりました。
逆輸入車と並行輸入車の違い
「逆輸入車」と「並行輸入車」は、ほぼ同じ意味で使われることが多いですが、厳密には少し違いがあります。
逆輸入車: 日本のメーカーが海外向けに日本国内で製造した車両を、再び日本に輸入したもの。
並行輸入車: 国内、国外メーカーモデルを問わず、メーカーの正規ルートを通さずに、輸入業者が独自に輸入した車両全般のこと。
逆輸入車は並行輸入車の一種に含まれます。つまり、逆輸入車は全て並行輸入車ですが、並行輸入車が全て逆輸入車というわけではありません。例えば、海外のメーカーが日本で正規に販売していない車両を、日本の輸入業者が独自に輸入した場合も並行輸入車と呼びます。
逆輸入車のメリット

逆輸入車には、国内モデルにはない独自の魅力があります。
逆輸入車の魅力「フルパワー」モデル
逆輸入車を語る上で欠かせないのが「フルパワー」という言葉です。
日本のバイクメーカーは、国内の法規制に合わせて、エンジンの出力や最高速度を制限した国内仕様のバイクを販売することがあります。
これに対し、海外の規制に合わせて出力に制限を設けず本来の性能を最大限に発揮できるように作られた車両を「フルパワー」モデル、などと呼びます。
国内の出力制限が目立つようになったのは1980年代後半。レーサーレプリカブームによるバイクの高性能化に合わせ、国内メーカーは安全性に配慮し馬力の自主規制を導入しました。
これにより、「750ccバイクは上限77PS」など、本来は100PSに届く性能のバイクが、国内仕様では意図的にパワーを抑制されて販売されました。
しかし、国内でもよりパワフルな性能を求めるユーザーは、あえて国内の正規ディーラーではなく、一度馬力規制のない海外へ輸出されたフルパワーモデルを、再び輸入して購入する、といったケースがありました。
▲Honda「CBR1000RR SP」(2014年モデル)例えば、ホンダが2014年に発売したスーパースポーツモデル「CBR1000RR」の国内仕様は123PSでしたが、輸出仕様の海外モデルは178PSを発揮。
国内モデルとは出力に大きな差があったため、海外仕様の逆輸入車を求めるユーザーも一定数いたようです。
このモデルは当時輸入された逆輸入モデルが、現在でも中古市場で流通しています。
日本未発売のモデルやカラーリング、仕様のバイクに乗れる
上記で紹介した「フルパワー」など海外仕様のバイクに乗れることも魅力ですが、逆輸入車の最大のメリットは日本で発売されていないモデルが手に入る点です。
人とは違う個性的なバイクに乗りたい方には大きな魅力でしょう。
また、国内で販売されているモデルでも、逆輸入車には特別なカラーリングや、国内モデルとは異なる仕様のものが存在します。デザインの一部が異なるモデルや、よりスポーティーな仕様のモデルなどがあり、そうしたバイクを手に入れることができます。
逆輸入車のデメリット

魅力的な逆輸入車ですが、購入前に知っておくべきデメリットも存在します。
故障時の修理や部品の入手が困難な場合がある
逆輸入車は海外モデルのため、国内の正規販売店では修理を受け付けてもらえないことがあります。また、いざ故障した場合に交換用のパーツが国内に流通しておらず、海外から取り寄せなければならないなど、修理に時間がかかったり、費用が高くついたりする可能性があります。
メーカー保証が適用されない場合がある
国内の正規販売店で購入したバイクにはメーカー保証が付いていますが、逆輸入車はメーカー保証の対象外となるのが一般的です。購入後の保証は、販売店独自の保証に頼ることになります。
逆輸入バイクを購入する際の注意点

逆輸入車は、金額が安いからという理由だけで安易に選んでしまうと、後々後悔する可能性があります。購入を検討する際は、車両本体の価格だけでなく、購入後のアフターサポートや保証体制がどうなっているかを必ず確認しましょう。
信頼できる販売店を選ぶ:逆輸入車を専門に扱っている実績のある販売店か、修理体制は整っているかなどを確認しましょう。
保証内容をしっかり確認する:販売店独自の保証がどれくらいの期間、どの範囲で適用されるのか、必ず契約前に確認しましょう。
特に、中古の逆輸入車を購入する場合は、購入後のトラブルのリスクが新車よりも高まります。いざという時のためにも、充実した保証内容が提供されているかどうかが非常に重要になります。
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