地平線に向かって一直線!これぞ憧れの道
北海道を全身で感じる、大地の絶景ロード

北海道ロードの魅力の筆頭格と言えば、果てしなく続く直線道路だろう。
本州では、高速道路でさえ長大な直線区間は殆ど無い。
北海道を目指すライダー達の、メインディッシュの一つと言っても過言ではないシチュエーションだろう。

本州とスケールの全く違う北海道には、ライダー憧れの直線道路が沢山ある。
“直線的…”ではない。そう、地平線まで定規で引いたかの様に、文字通り真っすぐなのだ。

この道路は、見どころ満載の道東に位置する、北海道ツーリングでは定番の絶景ロード。
数々のガイドブックにも掲載されており、知名度も比較的高いルートだ。

しかし、メジャーにはメジャーの理由がある。
“インスタ映え”なる言葉が生まれる数十年前より、この道は多くのライダー達を魅了してきたのだ。

通称“ミルクロード”。
牧歌的な雰囲気に相反し、周囲に点在する牧場よりミルクを出荷する大型タンクローリーが頻繁に走行する事により称されている愛称だ。

定規で引いたような直線区間は5.1kmと、北海道にしては比較的小規模だ。
しかし、この区間の信号はゼロ!見晴らしの良いゆるやかな丘陵地帯を、アップダウンを繰り返しながら貫くその様相はまるで東ヨーロッパの丘陵地帯。
本州では絶対にお目にかかれない北海道ならでは雰囲気は、数多くのリピーターを生んできた屈指の絶景だ。

絶景とは主に自然風景を指して呼ばれる事が多いが、道路そのものが絶景となる光景にただ感激するに違いない。
初めて北海道を目指すライダーなら、絶対に行くべきスポットの筆頭格だ。
360°地平線を見渡せる絶景展望スポット“開陽台”へのアクセスルートでもあり、比較的迷いにくいのも魅力の一つだろう。

旬はやはり夏。
緑と青の交差する先まで伸びる直線道路を心ゆくまで堪能しに行こう。

ただし、慣れとは怖いモノ。
北海道では“直線道路は3日で飽きる…”などといった格言もあるとか無いとか…(笑)。

北海道の道路で気を付けておきたいポイントが1点。
北海道は舗装が柔らかい為、大型車の走行によって路面に轍状の凹凸ができている場合が多い。

直線だからと言って気を抜いていると、思わぬ方向にハンドルを取られる事も!
また、雨天時には雨水が溜まり、ハイドロプレーニング現象の危険もある。
ミルクロードに限らず、走行には十分注意して頂きたい。

丘陵地帯に沿って緩やかなアップダウンを繰り返す。
青と緑の接する場所まで、果てし無く直線が続く。

本州では絶対にお目にかかれない光景だ。
気分はヨーロッパツーリング!

周囲360°の地平線が見渡せる開陽台は、北海道定番の絶景スポット。
地球が丸い事を自身の目で確かめられる光景だ。
何と現地ではキャンプも可能。しかも無料だ。

北海道の道は冬を考慮した設計の為、本州より幅が広い。
自然とアクセル開度も大きくなりがちだが、ここは抑えて景色を楽しんで走ろう。
旅人同士、すれ違い&追い越し時はピースサインを!

果てし無く続く丘陵地帯を一望!
この日本離れした風景が、北海道最大の魅力の一つだろう。
ライダー達にとって、道東の人気が最も高いのも、この景色が理由だ。

ナイタイ高原。
開陽台やミルクロードからは大きく離れているものの、果てしなく見渡す地平線が人気のスポット。
道東と言っても大変広いが、このような景色は大変多い。ぜひ地平線を見に行ってみよう!

“ミルクロード”と言うだけあり周辺は牧畜が盛ん。
本州では殆ど見られない牧草ロールが点在する光景も、北海道を代表する風景の一つ。

全てのスケールが違う北海道。いつかは走っておきたい。

筆者プロフィール

神田 英俊

内外出版社発行、隔月刊ツーリング雑誌“MOTOツーリング”誌のコンセプター兼編集長。“旅人による旅人の為の雑誌”を基本コンセプトに、全国のDEEPな旅ネタを更に深く掘り下げて取材・掲載している。個人的なバイク趣向はオフロード。季節を問わず、主にキャンプを基軸とした旅が中心。冬季北海道ツーリングの常連でもある。バイクと共に温泉もこよなく愛しており、温泉ソムリエの資格を持つ秘湯巡礼ライダーでもある。