バイクが2台、3台と増えてくると乗らないバイクも出てくるものです。でも、乗らないバイクにも税金はかかります。そんな時にやっておきたいのが廃車の手続き。揃えるべき書類など排気量別に簡潔に紹介します!

1.バイクの廃車手続きって何? どんな時に必要なの?

廃車とは、簡単に言えば、ナンバープレートを返却して公道を走れなくすることです。バイクは持っているだけで、税金(軽自動車税)がかかります。毎年、4月1日が賦課期日となっていて、4月1日時点で所有しているバイクはすべて軽自動車税の対象となります。そして、5月頃に納税通知書が郵送されてきます。

4月1日(賦課期日)にバイクを所有していれば、4月2日に廃車したとしても、その年度分の軽自動車税を全額納めることになるので注意が必要です。ですから、3月31日までに廃車手続きをしておけば、次年度の軽自動車税を払わなくて済むのです。

ちなみに、4月2日以降にバイクを取得した場合は、その年度は課税されず、次年度以降に課税対象となります。

では、一般的にどういう時に廃車手続きをするのかと言えば、こんな時です。

<廃車手続きをしたほうがよい場合>
●複数台所有していて、長い期間、乗らなくなったバイクがある
●バイクを売る、または譲渡することになった
●バイクをサーキット走行専用車にした(公道を走らない=ナンバープレートをつけない)
●バイクを盗難されてしまい、見つからない ※まずは盗難届を警察に出す

上記のような場合、廃車手続きを済ませないと、損をしたり、売却相手または自分自身に迷惑がかかったりするので注意しましょう。なお、買取業者やバイク販売店にバイクを売る場合は、たいてい業者やバイク販売店が手続きをしてくれます。

注意すべきはバイクが盗まれてしまった場合です。手元にバイクがない状態でも廃車手続きをしない限り税金の対象となります。速やかに警察署に盗難届けを出し、年度内に見つからない場合は、廃車にすることも検討しましょう。

 

<軽自動車税一覧>
車種区分 税額(年額) ナンバープレートの色
原付(50cc以下、または定格出力0.6kW以下でミニカー以外のもの) 2,000円 白色
原付(50cc超~90cc以下、または定格出力0.6kW超~0.8kW以下) 2,000円 黄色
原付(90cc超~125cc以下、または定格出力0.8kW超~1.0kW以下)  2,400円 桃色
原付(ミニカー登録車両 ※20cc超~50cc以下、または定格出力0.25kW超~0.6kW以下)  3,700円 水色
軽二輪(125cc超~250cc以下、または定格出力1.0kW超) 3,600円 白色
小型二輪(250cc超) 6,000円 白色

 

2.廃車手続きはどうやるの? 何が必要?


廃車手続きは、バイクの排気量によって、行う場所、必要な書類などが異なります。簡単にまとめましたので参考にしてください。なお、陸運局(正式には地方運輸局)とは、居住地によって管轄が決まっていて、クルマやバイクのナンバー登録や車検などの手続きを行っている行政機関です。

●原付(125cc以下)の廃車に必要なもの

◎市区町村の役所窓口で手続き

①標識交付証明書 ※紛失の場合は書類③の備考欄に記載
②ナンバープレート ※外して持参。紛失・盗難の場合は警察で届け出を行い、受理番号をもらう
③軽自動車税廃車申告書兼標識返納書 ※窓口にあるので記入
④印鑑 ※認印で大丈夫

手続き完了後に原動機付自転車廃車申告受付書が発行されます。その後のバイクの譲渡や再登録で使うことがあるので保管しておきます(紛失しても再発行可能)。

●軽二輪(126~250cc)の廃車に必要なもの

◎陸運局の窓口で手続き

①軽自動車届出済証 ※紛失の場合は再発行するか理由書を書いて持参
②ナンバープレート ※外して持参。紛失・盗難の場合は警察で届け出を行い、受理番号をもらう
③軽自動車届出済証返納証明書交付申請書(軽二輪第5号様式) ※窓口にあるので記入
④手数料納付書 ※窓口にあるので記入
⑤軽自動車税申告書(報告書) ※窓口にあるので記入
⑥印鑑 ※認印で大丈夫
手続き完了後に軽自動車届出済証返納証明書が発行されるので保管しておきます。

●小型二輪(251cc~)の廃車に必要なもの

◎陸運局の窓口で手続き

①自動車検査証〈車検証〉 ※紛失の場合は再発行するか理由書を書いて持参
②ナンバープレート ※外して持参。紛失・盗難の場合は警察で届け出を行い、受理番号をもらう
③申請書(第3号様式の2) ※窓口にあるので記入
④手数料納付書 ※窓口にあるので記入。⑥の印紙を貼って提出する
⑤軽自動車税申告書 ※窓口にあるので記入
⑥350円印紙 ※窓口で購入
⑦印鑑 ※認印で大丈夫

手続き完了後に自動車検査証返納証明書が発行されるので保管しておきます。再登録や譲渡時に必要となりますが、紛失の場合は再発行できないので注意してください。

なお、バイク販売店や他者に売却・譲渡する際に廃車手続きをお願いするなら「委任状」も必要になります。また、必要な書類やナンバープレートを紛失している場合(盗難も含む)は、警察署に行って盗難届または紛失届を提出して受理番号を取得し、返納できない理由と受理番号等を記入した「理由書」も持参します。軽自動車届出済証や自動車検査証などを紛失している場合も理由書が必要です。

3. 廃車時には忘れずに! 自賠責保険の返金と引き継ぎ


廃車の際に、自賠責保険が残っている場合は還付(返金)してもらうことができます。解約手続きに5,000円ほどの手数料がかかりますが、複数年分加入していたなんて人は、数万円も返ってくることがありますから、忘れずに保険会社に連絡してください。また、その際は、自賠責保険証の原本と廃車の際に発行された書類が必要になります。

一方、まだ期間が残っている自賠責保険を他の車両に引き継ぐこともできます。同じ車両区分でないと引き継げませんが、その場合も保険会社に連絡してください。この場合は、バイクの登録証(車検証など)と自賠責保険証が必要になります。

いかがでしたか。バイクの廃車にまつわるあれこれをご紹介しました。いざという時のために頭の片隅に入れておいてくださいね。

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筆者プロフィール

田中淳磨

二輪専門誌編集長、二輪大手販売店、官公庁系コンサルティング事務所等に勤務ののち二輪業界で活動するコンサルタント。二輪車の利用環境改善や市場創造、若年層向け施策が専門で寄稿誌も多数。