バイク初心者が必要に思うこと、疑問に思うことに「練習したいけど方法がわからない」「練習場所がない!」という問題があります。「運転がうまくなりたい」「もっと練習したい」という方はぜひ読んでみて下さい。

1.バイクは、想像以上に「独学では上達しにくい」!?

ババイク初心者が「うまくなりたい」と思うことはとても自然なことです。クルマの運転と比べても、バイクの運転では乗り手の感覚や操作といったものに、より正確性が求められるからです。ハンドルやシートの位置まで変更できるクルマに比べ、バイクの場合は、乗り手が車体に合わせる必要があるという点も、運転を難しくしている要因のひとつです。

さて、よく「うまくなりたいんだけど…」という質問を頂きますが、まずは「どううまくなりたいのか?」を聞く必要があります。目指すべき姿ですね。

「思ったように止まれない」「右カーブが苦手」「低速走行時にふらつく」など、バイク初心者は、運転に関して多くの課題を抱えているものです。さらには、「モトGPのレーサーのように走ってみたい」という願望が発端の場合もあります。

一概に「うまくなりたい」にもいろいろあるわけです。しかし、どんな練習にも共通することですが「独学では上達しにくい」し、練習法によっては「とても危ない」ということを知っておいてほしいと思います。

2.人がいないからって、駐車場や峠での練習はNG!


「練習方法がわからない」、わかっていたとしても「練習する場所がない」というのはとても大きな問題です。SNSの投稿の中には「夜中の駐車場や埠頭の隅っこでコッソリ練習」「山道や峠で朝練」なんてことが書かれていますが、もちろんNGです。

仮に練習場所が完全なる私有地であっても、バイクで練習していれば、どこからともなく「音がうるさい」などの苦情が入る可能性があります。練習時間や頻度、内容などに配慮が必要です。

また、クルマや人が少ないからと言って、公道であるワインディングや峠を練習場所にしていては、道路交通法違反で検挙されてしまったり、転倒や事故により第三者にも被害を及ぼす恐れがあるため絶対に推奨できません。公道で練習する場合というのは、しかるべき指導員やインストラクターの管理のもと公道走行の実践編として教えてもらうといった程度で留めておくべきです。

公道はサーキットや練習コースではありません。他の車や自転車が走り、歩行者が歩いている公共の空間です。サーキットや練習コースで高めた運転技術、特に「メリハリをつけて走る」という技術を身に付けてしまえば、峠道を制限速度で走っていても、運転の楽しさ、爽快さは十分に実感できますよ。

3.ライディングスクールや練習会に参加するのがベスト!

バイクの運転の基本である「走る」「曲がる」「止まる」。バイク初心者の方でも「そんなことはできるよ」と言う方が多いのですが、レーサーや白バイ隊員の超絶テクニックでさえも、その基本技術の延長線上にあります。つまり、奥が深いのです。

例えば、教習所でも必ず行う「8の字走行」という練習方法は、オンロードやオフロードを問わず運転操作の基本中の基本です。この練習に必要なものは、10~15mの間隔を開けて立てた2つのパイロンだけです。

今すぐにでも練習できそうですが、現実的には、このわずかな場所ですら確保するのが難しいのです。では、どのような場所で練習すればよいのでしょうか? 一般的には以下となります。

1. 所有者の許可を取った私有地で、排気音などが近隣住民の迷惑にならない場所
2. サーキットの関連施設
3. 自動車教習所や運転免許試験場のコース

こうした場所において、独学ではなく、インストラクターや指導員といった方に教えてもらえれば、安全に、より早く上達できます。一人で練習していても、出来ているようで出来ていないところや悪いクセのようなものは自分自身では気づけないものです。ライディングスクールや講習会は一年中、全国各地で開催されています。積極的に検索して、ぜひ参加してみてください。

4.おすすめのライディングスクール・練習会


最後に、事例として、練習場所ごとに分類した気軽に参加できるスクールや講習会を紹介しましょう。

1. 私有地や公道

道の駅や遊園地などの駐車場を借りて行われています。所有者への許可はもちろんのこと、練習時にはインストラクターや指導員を配置する、胸部・肩・肘・膝などにプロテクターを装着する、パイロンを使う、ビブスを着用するといった「安全に配慮して練習している」ことのアピールも必要です。バイクメーカーや販売店主催のライディングスクールもこうした場所で行われることが増えています。

●ライディング東京アカデミー
https://www.r-academy.com/

モーターサイクルジャーナリストの佐川健太郎さんを校長とし、サーキットや川崎大師の駐車場などで、バイクの取扱いから膝すりまで様々なレベルの運転技術を教わることができます。

●柏秀樹のライディングスクール(K.R.S)
https://kashiwars.com/

モータージャーナリストの柏秀樹さんを校長とし、駐車場やサーキットでの講習、さらには「ライテク・ツーリング」という公道(一般道・高速道路)をツーリング形式でレッスンする実践的なカリキュラムもあります。

2. サーキット関連施設

サーキットの駐車場や空き地などを借りて行われています。サーキットによっては、練習メニュー(場所・時間・インストラクター)が用意されていることもあります。サーキットの敷地内であれば、何かあった場合でも対応に不安がなく安心です。最近では、カートコースでもバイクの走行や練習が可能になるなど、練習場所としての活用事例は増えています。

●「特P バイク練習場」袖ヶ浦フォレスト・レースウェイ
https://media.toku-p.earth-car.com/bike-practice/

「特P バイク練習場」とは、株式会社アース・カーによる、サーキットの駐車場や空き地などを練習場として提供するシェアサービス。サイトでの予約制で、自由に練習できるスペースとして人気。サーキットは運営には携わっていないので、問い合わせはアース・カーまで。

●クイック羽生「バイク走行体験」
https://ameblo.jp/919ms/entry-12264687973.html

カートコースであるクイック羽生はゴーカート営業の空き時間に、バイクのサーキット走行体験を実施しています。バイク初心者向けに、ナンバー付き・自走での来場を促しており、初心者・低速走行車両優先の安心度の高いサーキット体験、練習ができます。

3.自動車教習所や試験場のコース

(一般向けではありませんが)教習所の定休日に教習コースを借りて行います。たいていは教習所やバイクショップ、ツーリングクラブなどの主催であることが多く、個人で借りるというより、ライディングスクールに参加するという感じです。

運転免許試験場の場合は、管轄が各都道府県公安委員会、運営は各都道府県警本部になりますので、場所を借りるのではなく、警察主催の「グッドライダーミーティング(初心者向け二輪車安全運転講習会)」などに参加することになります。

●グッドライダーミーティング
https://www.jmpsa.or.jp/safety/gm/gm.html

原付を含めたバイク初心者を対象とした実技講習会です。白バイ隊員や二推(二輪車安全運転推進委員会)の二輪車安全運転指導員といった方々に参加費無料(別途、傷害保険料100円ほどが必要)で教えてもらえるため、とても気軽に参加できます。

いかがでしたか? 免許を取得しバイクに乗り出したとしても、「乗りこなす」のはまだまだ先の話です。初めから上手な人なんてまずいませんから、焦らず練習したいものですね。

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■筆者プロフィール

田中 淳磨
46歳・男性・北海道札幌市出身
二輪専門誌編集長、二輪大手販売店、官公庁系コンサルティング事務所等に勤務ののち二輪業界で活動するコンサルタント。二輪車の利用環境改善や市場創造、若年層向け施策が専門で寄稿誌も多数。