兵庫県のおすすめツーリングロード

但馬漁火ライン

紹介ルートは余部鉄橋~城崎温泉間の40km。
荒々しい日本海の波が刻んだ名勝奇岩を望みつつ走る絶景ルート。旧国道178号と一部重複。旧時代の“酷道”の趣も楽しめる。
全線概ね2車線。酷道レベルはライト級ながら、連続タイトコーナーの多い断崖上ルートのため、要注意。

但馬漁火ライン デジタルツーリングガイド

https://www.google.com/maps/d/edit?mid=1exZEGnF9NZIvA7EZh6gs_OhVgXG2JMU&usp=sharing

兵庫県北部の特選ツーリングスポット10選

海岸のみならず、内陸部にも穴場的スポットが満載。好みのツーリングプランに合わせて選んでみよう。
全て巡っても十分日帰りツーリングレベルながら、遺構や展示物によっては一日溶かしてしまう程のファンもいるだろう。
海岸で迎える夕陽は、この地域の特選絶景。夕方には海岸にスタンバイ可能な周遊プランがお勧めだ。

青井浜



兵庫県豊岡市竹野町 
国道178号佐津ICより15km/20分
但馬漁火ライン沿線に広がる白砂の絶景ポイント。蒼く透き通った海の色が大変印象的。
日本海特有の濃いマリンブルーの海風景を存分に堪能できる。

はさかり岩



兵庫県豊岡市竹野町
国道178号佐津ICより12km/15分
地球創成期の岩礫が岩礁に挟まった大変珍しい光景。
直近へ近づく事は困難ながら漁火ライン沿線から見る事が可能。地域を代表する奇岩の一つだ。

今子浦のかえる岩



兵庫県美方郡香美町香住
国道178号香住ICより4.4km/7分
まさにカエル。カエル以上にカエルの形をした奇岩だ。
干潮時なら直近まで歩いていく事も可能。一度は行っておきたい写真映えするポイントだ。

神子畑選鉱場跡



兵庫県朝来市佐嚢
播但連絡道路朝来ICより8km/11分
戦国時代より採掘されてきた歴史深い明延鉱山の選鉱施設跡。
昭和62年に閉山となったが、当時は東洋一と呼ばれた巨大な施設だった。
現在その施設跡は資料館と共に一般公開されており、近代産業の栄華と共に異世界感抜群の写真スポットとして人気だ。

余部鉄橋 空の駅



兵庫県美方郡香美町
国道178号余部ICより1km/2分
東洋屈指の規模を誇った山陰本線の鋼製トレッスル橋遺構を展示した施設。近代土木遺産にも認定、現役当時の威容のファンも多い。
昭和61年に強風による列車転落事故が発生。老朽化もあり2010年には新橋が開通。旧橋梁は道の駅併設の“空の駅”より見学可能だ。

和池の大カツラ



兵庫県美方郡香美町
北近畿豊岡自動車道八鹿氷ノ山ICより24km/30分
たじま高原植物園内にある巨木。樹高38m、幹回り16m、樹齢千年を超す神樹は神聖かつ圧倒的な威容だ。
付近一帯は一日に5千Lもの水が湧く湧水地帯。清涼感も抜群だ。
この水は“かつらの千年水”としても有名。訪れた際にはぜひ味わってみよう。

コウノトリ但馬空港 YS11



兵庫県豊岡市岩井
北近畿豊岡自動車道但馬空港ICより2.5km/5分
平成6年に開港された日本初のコミューター専用空港。目玉は展示機のYS11型機。
大戦後初の国産旅客機で平成18年に旅客型の運用は終了したが、ここではその実物を見る事ができる。
NHKの連続テレビ小説「舞いあがれ!」の撮影現場でもある。

切浜海岸



兵庫県豊岡市竹野町
国道178号佐津ICより13km/20分
山陰屈指の海水浴場でもあるが、マリンブルーの海が展望できる絶景ポイントの一つ。
岬や岩礁の風景も美しく、ツーリングでのお勧め休憩ポイントと言えるだろう。
ハイライトは夕陽。黄昏時の黄金色に輝く海とバイクのシルエットは旅ムード抜群だ。

津居山漁港



兵庫県豊岡市津居山
北近畿豊岡自動車道但馬空港ICより18.6km/30分
日本海の味覚の一つがカニ。日本海沿い一帯はカニ漁が大変盛んな地域だが、トップブランドの「津居山カニ」が揚がる港がココ。
他地域のズワイガニと比較しても足の長い個体が多く、極めて鮮度に優れたカニとして知られている。長閑な漁港風景も楽しめる。

出石蕎麦(正覚田中屋)



兵庫県豊岡市出石町
北近畿豊岡自動車道但馬空港ICより10km/20分
但馬を代表する名物が出石蕎麦だ。皿蕎麦様式の独特の形式が人気で名店も多く、食べ比べも良いだろう。
この出石蕎麦、発祥は何と信州上田なのだ。
江戸期に長野県上田市より転封された仙石政明が上田スタイルの蕎麦を但馬に伝えたのが発祥と言われている。

筆者プロフィール

英俊神田

内外出版社発行、隔月刊ツーリング雑誌“MOTOツーリング”誌のコンセプター兼編集長。“旅人による旅人の為の雑誌”を基本コンセプトに、全国のDEEPな旅ネタを更に深く掘り下げて取材・掲載している。個人的なバイク趣向はオフロード。季節を問わず、主にキャンプを基軸とした旅が中心。冬季北海道ツーリングの常連でもある。バイクと共に温泉もこよなく愛しており、温泉ソムリエの資格を持つ秘湯巡礼ライダーでもある。