今回は実習で車両故障の総合診断をしたお話をします。

実習車はロードスターで、あらかじめ故障は出るようにされています。
キーをオンにすると、エンジン・チェックランプが点灯したままです。

アイドリングも不調でした。

故障診断機を車に接続します。


機械によってはメーカーごとのカートリッジを診断機に差し込み、診断していくのですがこの診断機は
画面からメーカーを選べるようになっています。


全システムのダイアグコードを選択すると時間がとてもかかるの「個別のシステムを点検する。」を選びました。

車種の情報を選択していきます。





車種の情報の選択が終わったら、システムの選択をします。


「ダイアグコードの点検」を選択します。

現在故障が出ている状態なので、「現在のダイアグコードの点検」を選択します。

すると…

コードが出てきました。カム角の不調です。
エンジンルームをのぞいてみると、カプラが外れていたので付けて上げます。

そして消去の作業を行います。


消去できました。


再度読み込んで故障コードが出ないことを確認します。

チェックランプも無事消えてくれました!

ロードスターはカム角センサーが2つあったのですが、片方のセンサーを外すとダイアグコードがしっかり出てくれるのですが、もう片方は外しても本来出るはずのダイアグコードが出てくれず、エンジンもクランキングはするもののアイドリングはしませんでした…!
実習なのであらかじめ故障をだしており、エンジンルームを見ればカプラが外れてるなあとわかりますが、実際に故障で入庫してくる車でコードが出てくれないとなると、故障状態をみて良い燃料、良い点火、良い圧縮もとにある程度この辺の故障かなと推測しなければなりません。

今回の実習はダイアグコードの他に燃料ポンプの不具合の故障探求やルームランプのカーテス・スイッチの故障、ワイパーモーターの故障探求などを行いました。
どれも故障個所を推定し、電圧を測ったりして何が良くてどこからダメなのかなど絞っていきました。
故障も様々な種類があるので推定できる知識がとても必要だなと感じた実習でした。

筆者プロフィール

イギリスパン

バイク王で働きながら整備学校に通い、二級自動車整備士を目指しています!