ディーゼルエンジンの実習

前回に引き続きディーゼルの実習を行いました!
今回はディーゼルエンジンについてお話していきます!

今回のエンジンはISUZUのディーゼルエンジン

今回の実習で用いたエンジンはISUZUのディーゼルエンジンです。

この時点でフロント側についているファンなどは外しました。

まず最初にグロープラグを外します!


外すのに工具が入りにくく、カバーが邪魔なので外しました。

グロープラグとは

グロープラグとは、冷間時の始動を助ける補助熱源です。別名、予熱プラグとも呼ばれます。
ディーゼルエンジンは圧縮熱で着火が行われますが、冷間時の短時間のクランキングでは燃焼室の壁面温度が上がらず、始動不良を起こし、始動直後も失火しやすいためグロープラグで補助をしてあげます。

点火時期を見ていきます!

次にメジャリング・デバイスと呼ばれる測定器を燃料ポンプに挿して点火時期を見ていきます。


そしてクランクプーリーを回して0点調節を行い、調節が終わり次第再度クランクプーリーを回して圧縮上死点に合わせて点火時期を見ます。

クランクプーリーを上から見た図です。
数値が基準よりも大きかったら進角、小さかったら近くをしています。
点火時期の調節は燃料ポンプをエンジン側に動かせば進角、エンジンから離すように動かすと遅角になります!
点火時期の調節が思ったより簡単でびっくりしました!!

インマニとエキマニを外します!

次にインマニとエキマニを外していきます。

インマニはパイプが通ってたりして少し外しにくかったです。

次はベルトを外します!

次にカバーを外してベルトを外しました。


カムなどが回ってしまわないように固定用のボルトで周り止めをしてから外しました!

ベルトが外れたらプッシュロッドを外します!

プッシュロッドはカムによって駆動され、吸・排気バルブを動かしています。
カム・バルブ駆動方式がOHV(オーバーヘッドバルブ)と呼ばれるタイプです。

プッシュロッドを外したらヘッドを外します!

ヘッドのネジの本数は結構あり、結構な硬さで留まっていたので大変でした;;;
ヘッドの写真は撮り忘れちゃいました…。

ヘッドが外れたらシリンダ・らいな突出量をダイヤルゲージで測定します!


シリンダ・ライナが突出している理由は、ヘッドガスケットを強く圧縮して漏れを防止する為です。
測定をして、最大値に合わせてガスケットの厚さを選んであげます。
ガスケットを薄くしてしまうとバルブにあたってしまい、破損の原因になります。

今回の実習のまとめ

今回はディーゼルエンジンの実習でした!
ピストンがバルブにつきそうなくらいの距離に来るとは思っておらず、こんなに飛び出てくるんだ!とびっくりしました笑
今まで座学や実習でやったポンプ、一体どこに付くんだろうずっと疑問だったのですが実際に装着しているところを見れて、カムの場所などの確認もできて今までの疑問が一気に解消された実習でした!

筆者プロフィール

イギリスパン

バイク王で働きながら整備学校に通い、二級自動車整備士を目指しています!