バイクのメンテナンスってちょっと知識がないと手を出すのが怖い、と思う方もいるかも知れませんが、バイクの一部パーツではメンテナンス以前に調整という範囲で簡単に弄れるものがあります。

今回はそんな中でも一番メジャーなクラッチの遊び調子をご紹介します。
(記事中のバイクは撮影の為左側ミラーを取り外しています)

ネジを回すだけで調整可能

クラッチの遊び調整とは、クラッチの握り幅、クラッチが切れるまでの距離を調整する作業です。

普通に考えればレバーの最初から終わりまで使い切れるような調整が一番細かくクラッチを使える調整ですが、1cm~2cmほど遊びをもたせます。
ライダーの手の大きさやクセなどに合わせて一番使いやすいところに調整してみましょう。

調整で弄るのはクラッチの付け根部分にあるネジ。
グローブ側の手で持っている円盤型のネジを回し、素手側のネジが回るようにします。

円盤型のネジを回して緩めないと素手側のネジは回りません。
長期間弄っていない車両の場合素手では難しいくらい固着しているパターンもあるのでその場合は軽くフライヤーを使うなどして回してください。

写真の状態はすでに何度か調整しており、素手側のネジが少し出すぎています。

普通のバイクだったらもう少し締まった状態のことが多いと思います。

素手側のネジを回せるようになったら左手でクラッチレバーを握りながら右手でネジを緩める方向に回し、遊び幅を調整していきます。
ほとんど力を入れずに握れるところまでが遊び幅です。

1cm~2cmほどの適度な遊びがあって、人差し指の第一関節がレバーにかかるくらいが理想です。

調整ができたら円盤型のネジを締め込んで調整ネジが動かないようにロックします。

無意識な操作でも問題なく手が届く範囲に調整してみてください。

レバーまでの距離を調整できる

これはブレーキ側の写真ですが、レバーの付け根に番号が書いた丸いダイヤルが付いているクラッチレバーはレバーまでの距離のみ調整することができます。

遊びの調整場所は上で紹介した方法と同じです。

旧車は調整必須

これはクラッチ板と呼ばれる動力を切ったり繋げたりしている重要なパーツ。
コルク素材が入った板と鉄の板が交互に入っていてこれを押し付けている状態でクラッチが繋がり、それぞれの板の間に隙間が開いてコルクと鉄板が別々に回っている状態が切れている状態です。

最近のバイクはそこまで心配はありませんが、旧車は今ほどハイテクではないためエンジンの熱によって鉄板が膨張し、クラッチの繋がるタイミングや遊びが走行中に変わってしまうことがあります。

そのため工具なしですぐに調整できる機構になっているんです。

これは現代のバイクにも付いていることがありますが、クラッチハブと呼ばれる先程の板をまとめているパーツの中心にボルトで止まったプラスネジがあります。

ボルトを緩め、プラスネジを回すとクラッチレバーを握っていない、繋いだ状態でクラッチ板同士の隙間を調整することができます。

しかしこれは調整を間違えると滑る原因になったり、クラッチが上手くつながらない状態になることも。

あくまでレバー側で調整範囲を超えてしまった場合に調整する部分です。

まとめ

クラッチの遊び調整は慣れれば30秒程でできる作業です。
サーキットなどでは人によって走りながら調整していることもあるくらい。

適正なクラッチ幅にすることで半クラッチの範囲も広がるので、バイクは格段に乗りやすくなります。

ツーリング前の30秒で調整してみてください。

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