まだ乗れる、空冷エンジンのバイク~400cc以下紹介!乗るなら今が最後のチャンスかも?!
公開日:2022.01.13 / 最終更新日:2022.02.03

バイクのエンジンには色んな種類がありますが、排気量や気筒数以外にも冷却方式にフォーカスして見てみるのも面白いかもしれません。
ちょっとマニアックに聞こえますが、それだけでも形や特徴、性格などが変わるもの。
今回は徐々に減り続けている空冷エンジン400cc以下のおすすめ車種を紹介します!
空冷って何?
そもそも空冷とは文字通り空気で冷却するタイプのエンジンのこと。
エンジンを動かすと内部でガソリンが燃焼するので当然発熱しますが、冷却しなければ上がり続けてしまいます。
一定の温度以上に上がらないようにするために、水を循環させて冷やしたり(水冷)するわけですが、空冷は走行風の空気でエンジンを冷やしているシステムです。
なのでより効率よく空気で温度を下げるために、空冷エンジンには「フィン」と呼ばれる羽がついてます。
この無数のフィンが空気にあたって冷えるため、エンジン全体を冷却してくれます。
ですが、この空冷というシステムはかなり昔に生まれたシステムのため、現在では水冷エンジンのほうが圧倒的に多くなっています。
それだけで考えれば時代遅れなものとも言えてしまいますが、空冷エンジンは設計がシンプルな上、形も美しく、排気音やフィーリングも空冷でしか出せない味わいがあります。
新車で買える空冷バイクはグンと減っていますが、まだギリ中古や新車で乗れる空冷バイクはあるので今回はおすすめ車種を紹介していきます!
単気筒
Honda GB350
最近登場したばかりのニューモデルで空冷エンジンと言えばGB350。
クラシカルな雰囲気の車体に、味わいのある空冷エンジンが搭載されていて、レトロな雰囲気が好きだけど、本当の旧車はマニアックで乗れない!という方にもおすすめできるバイクです。
まだ登場してから日が浅いので、長い目で見て乗りやすい空冷バイクと言えるでしょう。
YAMAHA SR400
1978年に初期型が発売されてから現在のファイナルモデルまでエンジンの基本構成を変えずに残り続けた空冷エンジン定番のバイクがSR400。
空冷ならではの粘り強いトルクと、ドコドコと心地の良い振動を楽しませてくれるバイクです。
キックスタートのみなので最初は慣れが必要ですが、空冷に乗りたいならこれに乗っておけばまず間違いないバイクでしょう。
Honda FTR223
2000年代のストリートバイクブーム時に登場したダートトラッカースタイルのFTRも空冷エンジンを搭載しています。
大元になっているのは86年に発売されたFTR250ですが、FTR223はそのスタイルはそのまま、誰でも乗りやすくストリートで使いやすいように仕上げられたバイクです。
中古もまだ安価でパーツも豊富なので、ある程度洗練され始めた安定感ある空冷エンジンのバイクです。
Kawasaki 250TR
FTRと同様にストリートバイクブーム時に登場した空冷エンジンを搭載したバイク。
250TRはビンテージオフロードスタイルで、同じエンジンを積んだエストレア250はクラシックネイキッドスタイルのバイクです。
クラシカルに見せるためにエンジンの形もこだわって作られているので、レトロなスタイルのバイクに乗りたい方にもおすすめです。
SUZUKI ST250
ストリートバイクブーム時にスズキからはST250が登場しました。
こちらも空冷エンジンを搭載しており、車格も若干小柄なので女性にも人気なバイクです。
中古価格も安価なので免許取り立ての1台目で空冷に乗ってみたい!という初心者の方にもおすすめです。
SUZUKI テンプター
400ccの空冷単気筒というと国産ではSRがメジャーですが、実はスズキからも空冷400ccが登場しています。
97年に発売されたバイクなので新しいとは言えませんが、SRとはまた違ったスタイルで空冷好きにはたまらなく魅力的なバイクです。
当時はそこまで売れなかったため、台数が少なく中古価格は少し高めですが、今ならまだ現実的に乗れる空冷バイクだと思います。
2気筒
YAMAHA SRV250/ルネッサ
単気筒のSR400から派生し、空冷Vツインバージョンとして登場したSRV250。
その後名前を変えてルネッサへと派生しました。
アメリカンクルーザー譲りのVツインエンジンなので、トルクフルな性格で乗りやすさ、扱いやすさは抜群。
新しいバイクではありませんが、クラシックなスタイルでアメリカンじゃなく、ネイキッドで空冷Vツインというバイクは他を探しても中々見つかりません。
YAMAHA ドラックスター250/400
言わずとしれた400cc以下のアメリカンとして有名なドラックスターシリーズ。
特に400は大型と同クラスくらい車格が大きいので迫力満点です。
中古相場は徐々に上がり続けていますが、台数が多いバイクなのでまだ探せば乗れるバイクだと思います。
Ducati モンスター400
イタリアのバイクメーカー、ドゥカティからも実は空冷の400cc以下のバイクが登場しています。
モンスターは900など大排気量がメインのシリーズですが、一時期400も生産されて日本でも人気なバイクとなりました。
アメリカンのVツインとは違い、90°で配置された空冷Lツインエンジンが400cc以下で味わえるのはドゥカティだけ!(カスタム車除く)
見た目通り、性格も結構スポーツライディングが楽しめるバイクなので、大型と一緒にツーリングに出かけても見劣りしません。
Ducati SCRAMBLER SIXTY2
スクランブラーブームの火付け役となったドゥカティのスクランブラーには実は400cc以下のモデルがあります。
モンスター以来久々に登場したSCRAMBLER SIXTY2にも空冷エンジンが搭載。
オンロードはもちろん、多少のオフロードなら走れてしまうスクランブラースタイルの400ccというだけでも珍しいですが、登場した2020年から現在でも販売されているバイクなので、今からでも長く乗り続けられるバイクです。
4気筒
Kawasaki ゼファー400
空冷の4気筒エンジンは70年代バイクを入れればたくさんありますが、その当時のバイクは価格が高騰しすぎているのと、パーツが少ないため現実的に乗れる車種は多くありません。
80年代に入ってライバルが次々と水冷化していく中、ゼファー400は89年に発売された空冷4気筒エンジンを搭載したバイク。
ゼファーシリーズは400,750,1100と多く展開しているバイクなので、古いバイクとはいえファンが多く、パーツもまだ作られています。
価格は高騰していますが、空冷4気筒にどうしても乗りたいならおすすめできるバイクです。
次回、空冷大型編!
少なくなっているとはいえ400cc以下でも空冷のバイクはまだまだあります。
どうしても昔のバイクになってしまいますが、特に小排気量は2000年代くらいまではたくさんあったので、今ならまで乗ることができるモデルが多く存在しています。
お気に入りの空冷を見つけてみてください!
次回は空冷の大型クラスのおすすめ車種をご紹介します!