近年のバイクには、リヤカウルが小さくシートバッグやサイドバッグを載せづらいものが増えています。通勤通学やツーリングでも荷物の積めないバイクは使い勝手が悪いもの。そこでお勧めなのがデイパックの活用です。

荷物の積みにくいバイクにこそデイパックの出番!

さて、近年のバイクデザインの傾向と言えば、リヤ周りはとにかくコンパクト、ガソリンタンクには樹脂カバーが施され、全体的にプラスチック感が増すと共に軽快でシャープな印象といったところではないでしょうか。これはこれで格好いいのですが、困ったことにこういったデザインの車両だと実に荷物が載せにくいのです。リヤシートに載せようとしてもシートバッグやサイドバッグ(振り分けバッグ)が安定せず、タンクバッグを載せようとしてもマグネット式が使えずにいちいち装着が面倒。

そこで、お勧めしたいのがデイパック(リュックサック)の活用です。背中に重いものを背負うなんてと敬遠される方もいるとは思いますが、重いものを車体の中心から遠いところに固定するよりもバイク自体の運動性はスポイルされません。また、荷物を背負ったまま行動できるという利点により、盗難や荷崩れ、落下の心配もないのです。

なお、肩が痛くなるほど重い荷物を背負う場合は少し肩ひもをゆるめてやりデイパックの底をシートに載せてやれば疲労も抑えられます。もちろんその場合は激しいスポーツ走行や林道走行は控えめにしましょう。

このように、デイパックとはそもそもライダーに適したバッグなのです。では、星の数ほどあるデイパックの中から何を選んだら良いのか? デザインの良いものやブランド品など格好いいものやかわいいものなど多種多様ですが、今回は、バイク用品メーカーの老舗が作るノウハウ満点のデイパックを紹介しましょう。

使い勝手で選ぶならバイク用品メーカーのデイパックを!

デイパックというものは、どんなものでも基本的な構造は同じです。荷室に荷物を入れて肩ひもで背負うことができればいいわけです。それでもあえてバイク用品メーカーのものをお勧めするのには理由があります。今回は、バイクブーム真っ盛りの1990年に初代モデルが発売され、以来25年以上も進化を続けているラフ&ロード「アタックザック」を紹介します。
「アタックザック」はオフロードバイクで林道ツーリングを駆け抜けるような少々ハードな使用状況を想定して設計されたデイパックです。林道というデコボコした道を走るため、ウエストベルトで体への密着感を高めると共に強靭な素材で破れない、質実剛健な作りで壊れないデイパックとして認知されているモデルです。ちなみに現在のモデルは8代目となり、2006年に発売以来、9年間のロングセラーとなっています。

それでは経験とノウハウに裏付けられた主な機能を見てみましょう。

①シートやキャリアに装着できる

シートバッグやサイドバッグが着けられないようなシートカウルやキャリアにも付属の「アジャスタブルバンジーコード」を側面のループ(赤色部分)に通すことでしっかりと装着できます。こういった機能は一般的なアウトドア系あるいはミリタリー系デイパックには無いもので、バイク用品メーカーならではの配慮と言えます。

②余分なベルトテープを巻き取れる

シートカウルへの積載時、走行中に余分なショルダーベルトテープやウエストベルトテープがバタついたりタイヤ等に巻き込まれたりしないように「クルクルホールドシステム」によって余分なテープを巻き取ることができます。これなら高速道路の走行中でも安心です。

③用途に合わせてカスタムできる

ラフ&ロードのラインナップには「P.A.S.(ポーチアタッチメントシステム)」という便利な機能を持つ製品があり、「アタックザック」にも備わっています。標準ではコインホルダー付きのウォレットとなっていますが、ドリンクホルダーなど様々なポーチが別売りされ、自分好みにカスタムできます。

④フィット感を高め走行風で快適に

背面には独立した7カ所の立体パッドがあり、走行風を導くことで背中のムレをやわらげる「エアーラインシステム」を装備しています。真夏の炎天下でも快適性を向上すると共に装着時のフィット感も高めているのです。

⑤容量以上の収納力を持っている

|カタログスペックでは各部ポケットも加えて容量30Lとなっていますが、フロントパネルを広げればレインウェア程度は余裕で収納することができます。一泊二日程度の荷物なら全く問題がない上にお土産まで積んで帰れます

⑥レインカバーが標準で付属

高機能かつ強靭な作りの「アタックザック」は少々の雨なら問題ありませんが完全防水ではなく、雨天時には付属のレインカバーを使用します。近年は完全防水型のデイパック(ロールトップタイプ)が増えましたが、その多くは収納や使い勝手を犠牲にしています。

「アタックザック」には、この他にも多くの機能が備わっていますが、その全てが愛用を続けたライダーの声、経験豊富な開発スタッフによって進化を遂げてきたものです。ただデザインが良い、ただ軽いだけのデイパックとは開発思想が違うのです。

走行中のライダーが身に着けるものは、強い日差しや雨、寒暖の差、強烈な走行風など、想像以上に過酷な環境にさらされます。ゆえに、バイク用品メーカーの作るものは信頼できるのです。みなさんもぜひ一度使ってみてください。その意味がわかるはずですよ。

■DATA:

品名:

ラフ&ロード「RR6052 アタックザック」

価格:

17,400円(税別)

サイズ:

最大で 幅62 ×奥行24 ×高さ54(各cm)

容量:

30L(ポケット容量込み)

付属品(税別):

・レインカバー×1枚(RR6052-1/2,500円)
・コインホルダー×1個(RR6097)
・アジャスタブルバンジーコードM×2 本(RR0007/1本1,100円)
・カラビナ×1個 (RR0016/500円)

問合せ先:

株式会社ラフアンドロードスポーツ

電話:

045-840-6633

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筆者プロフィール

田中淳磨

二輪専門誌編集長、二輪大手販売店、官公庁系コンサルティング事務所等に勤務ののち二輪業界で活動するコンサルタント。二輪車の利用環境改善や市場創造、若年層向け施策が専門で寄稿誌も多数。