こんにちは! Bike Life Lab研究員のえぬこです。
やってまいりました 2018 FIM MotoGP™ 世界選手権シリーズ第16戦 MOTUL 日本グランプリinツインリンクもてぎ!
10/20㈯予選と、10/21㈰本選の2日間の様子をお届けしたいと思います。
(なぜFPの金曜日から行かなかったのかって? 仕事だよ(`Д´))

まだバイク(R25)歴は1年に毛が生えた程度のペーペーライダーですが、MotoGP™参戦はすでに3回目! 3年前の初参戦のときとは顔つきが違います。歴戦のベテラン観戦者です(?)

そんなわたくしえぬこの、独断と偏見、そして愛に満ちたレース観戦レポートを全力で展開しておりますので、ぜひお付き合いくださいませ。

おさらい!MotoGP™ 2018シーズン

MotoGP™とは、「オートバイレースの世界選手権シリーズ」のこと。2018シーズンは世界16か国を回って、全19戦が開催されます。 そんな世界最高峰のバイクレースが年に一度だけ、ここ日本のツインリンクもてぎ(栃木県)にて開催されます。世界最速を決めるこの熱きグランプリ、生で観なきゃ損ですよ!

さて、2018シーズン 第15戦までのMotoGP™ を振り返りましょう。

1位…M.マルケス(ホンダ)        得点271 勝利数7
2位…A.ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)  得点194勝利数3
3位…V.ロッシ(ヤマハ)         得点172 勝利数0
4位…M.ビニャーレス(ヤマハ)      得点146 勝利数0
5位…J.ロレンソ(ドゥカティ)      得点130 勝利数0
※勝利数…1位をとった回数のこと

今シーズン一度も勝利を飾ることができていない不調気味のヤマハ勢、ロッシとビニャーレスが粘り強く5位以内にランクイン。ロッシはとにかくファンが多いので活躍して欲しいところ。どれくらいファンが多いのかというと、すれ違う大半の人が黄色い(ロッシのカラー)! 日本だけではなく、どこの国のGP戦でも黄色一色!彼の人気っぷりが伺えます。ちなみにえぬこはどのライダーにも頑張ってほしいので、特定の誰かの応援グッズをあえて持参しないスタイルです。
さて、脱線しましたので話を戻しましょう。ドゥカティに入り2シーズン目のロレンソも上位陣に食い込んでいますし、載せてはいませんが9位と10位にはスズキ勢のイアンノーネとリンスがランクインしていますし、えぬこイチオシのダークホース、来季からKTMのファクトリーライダーとなるザルコ(ヤマハ)は9位、今季からGPライダーとなった中上貴晶と同チームのクラッチロー(ホンダ)も6位と、そうそうたる面々でどの選手も応援したい&目が離せないですね、たまりません。そしてなんといっても相変わらずの“マルドヴィ”チャンピオンシップ争奪戦が熱いですね…。

とはいったものの、やはり今季もマルケスが強すぎます…今季勝利数が7回に加え、2位のドヴィツィオーゾを80ptも離しているのは圧倒的ですよ、ほんと。すでに年間チャンピオンに王手をかけており、この日本GPでチャンピオン優勝を決める可能性が高いです。その記念すべき光景を生で見ることができたら最高ですよね。
しかし、そんな絶対強者マルケスが勝つとは限らないのがこのもてぎ。忘れてはいけません、赤い魔法使いの存在を。みなさんは覚えているでしょうか。昨年、大雨のツインリンクもてぎで繰り広げられた“マルドヴィ”の大接戦。抜きつ抜かれつのし烈な戦いを繰り広げたのち、最終ラップ最終コーナーでマルケスがドヴィツィオーゾのインを奪い、誰もがマルケスの勝ちを予感していたところ、ラストストレートでドヴィツィオーゾがマルケスを抜き優勝!しましたよね。

今年もどちらが勝つか最後までわからない…そんな白熱バトルが見られるかも!
そして、“小さな巨人”の愛称で慕われたライダー、ダニ・ペドロサ(ホンダ)が今季でMotoGP™を現役引退。彼のもてぎでのラストランを、目に焼き付けてきます(;_;)

レプソル・ホンダ・チームのペドロサ

そんな期待とたぎる思いを胸に、予選の20日㈯と本戦の21日㈰、参戦してきました!

10/20㈯ 予選


暑くもなく、寒くもなく、そして風もない絶好のコンディション。
昨日のフリープラクティスではドヴィツィオーゾがベストタイムをたたき出しましたが、今日はどうでしょうか。 予選は本選のようにいっせいにスタートして順位を決めるわけではなく、15分間という限られた時間の中でコースを周回し、ベストタイムが速かった選手順に本選のスタートポジションが決まります。そのため、予選とはいえ真剣勝負です。

残念ながら、根強いファンがいるドゥカティのロレンソは手首の微骨折で日本GPは棄権となってしまいました…。彼のナンバーである“99”の施されたファングッズを身につけている人もたくさんいたので心苦しいです。しかし怪我がつきものなのもMotoGP™引いてはスポーツやレースの特徴のひとつ。選手は常に怪我のリスクと戦っていますし、その緊張感があるからこそ、より応援にも力が入ります。

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さて、さっくり結果発表です!

★予選結果★
1位…A.ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)
2位…J.ザルコ(ヤマハ)
3位…J.ミラー(ドゥカティ)
4位…C.クラッチロー(ホンダ)
5位…A.イアンノーネ(スズキ)

強敵を抑えポールポジション(1位)を手にしたのはドヴィツィオーゾ!
年間チャンピオンのかかっているマルケスは6番、人気のロッシは9番グリッドからのスタートとなります。 注目のペドロサは11位、日本唯一の現役GPライダー中上貴昌は12位でした。

予選通過1位はドゥカティチームのドヴィツィオーゾ

5位以内のライダーについて面白いと感じるのは、1位のドビィツィオーゾと5位のイアンノーネを除くすべてのライダーがサテライトチームだという点。サテライトチームとはファクトリーチームのように自チームでマシン開発を行っているわけではなく、マシンをファクトリーから貸与されているチームです。当然ファクトリーチームは自らマシン開発を行っているのでマシンのことを熟知していますし、最新のパーツや最新の技術をいち早くマシンにとりいれることが可能です。そんなわけでサテライトチームはどうしてもファクトリーに遅れをとってしまいがちなのですが、今回の予選ではそんなサテライトチームがファクトリーを追いやり、2~4位を占拠しているんです! これは熱い展開ですよ。ぜひサテライトチームには活躍してほしいです。

明日は今日と変わらず、暑くもなく寒くもなくベストな天候となりそうです。
選手たちには最高のコンディションで戦ってもらいたいですね!

まだまだ終わらない!前夜祭

ドゥカティ・アンヘル・ニエトチームのバウティスタとアブラハム

レース観戦に限らず、日本グランプリにはファンを楽しませてくれるコンテンツがさまざま用意されています。そのひとつに、「前夜祭」と呼ばれるステージコンテンツがあり、今年もたくさんのGPライダーが特設ステージにてトークショーをしてくれました。間近でマルケスやロッシなど有名選手を見ることができるので、個人的には絶対に欠かせないイベントです。

今年は初めて大人気ライダーのロッシ(ヤマハ)が来るということもあり、前夜祭が始まる何時間も前からステージ前方の場所取り合戦が…! より近くで、願わくば最前列でライダー見たいですもんね。去年はわたし3、4時間前くらい前から最前列確保していましたもの…。いつもはテレビ画面でしか見ることのできない選手を生で、さらに目の前で見られる機会なんて本当めったにないですからね! ちなみに前夜祭は長時間地べたに座って見ることになりますので、レジャーシート類は絶対に持っていったほうがいいですよ! 雨の日は安全上傘の使用禁止なおかつ立ち見になりますので、レインコートもあったほうがより磐石ですね。周囲の方の迷惑にならないように、マナーを守って楽しみましょう!
今年は色が任意で変えられるペンライトも支給(要返却!)され、ステージに立つ選手のチームカラーに合わせてライトを振ることができ盛り上がりました!

FPを走るカレル・アブラハム

個人的には、えぬこイチオシライダーのひとりであるカレル・アブラハム(ドゥカティ)を前夜祭で見ることができ眼福です…。残念ながら最前線でポイントを争うような選手ではないので知名度は低いかもしれませんが、御曹司で甘いルックスのためこっそり・ちゃっかり・抜かりなく応援しています。

ワイルドカード参戦の岡崎選手と福嶋選手

GPライダーのほかにも、ワイルドカード参戦をする日本ライダーも駆けつけてくれました。写真真ん中の岡崎静夏選手、はにかむ笑顔が素敵です。こんなかわいらしい方がもてぎサーキットを走っているとは驚きですよね。素敵です。

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さて、明日は待ちに待った本戦です。
誰が表彰台に上がるのか、楽しみですね!

10/21㈯ 本戦

MotoGP™3日目、今日はついに本戦です。

昨晩は水戸に泊まっており、ちゃんと早起きして6:00ごろにはホテルを出たのにもかかわらず朝は大渋滞でした…。なんとか空いている駐車場を見つけ入れましたが、7:15のピットウォークには間に合わず(;ω;)
わたしの二の舞にならぬよう、みなさん、本戦当日の早起きは必須ですよ!
水戸あたりに泊る方は、5時台には出たほうがいいかもしれません…。

高揚感に満ちるパドック


パドックとは、ピットのさらにその奥のエリアのこと。パドックはレースをより近くで見られる場所でもあり、ファンが選手たちと交流できる場でもあります。そのため、大勢のファンたちがここパドックにて、選手たちが姿を見せるのを今か今かと待ち望みます。
※パドックに入るには、”パドックパス”というチケットが必要ですのでお買い求めください

ついわたしも、選手たちと会えるかも!? という期待と熱に浮かされます。パドックでは有名な監督や著名人、選手が普通に歩いています。「え、いいの!?」 というくらい間近で選手らを見るチャンスと特権を得られますので、パドックパスはぜひ購入してみてくださいね。わたしはたまたまリンス(スズキ)とモルビデリ(ドゥカティ)を間近で見かけたので、心の中で、「がんばれ!」と応援をしました笑
※選手たちは大事な試合を控えているので、メカニックや選手の迷惑にならないよう節度を守って応援しましょう。マナーは大事です。

テクニカルパドックツアー in MOTULホスピタリィブース


スズキ開発ライダー 青木宜篤さん

パドック内にある”MOTULホスピタリティブース”では、スズキの開発ライダー青木宜篤さんらが講師として「タイヤ」「オイル」「フレーム」等についてアカデミックに語ってくださる「テクニカルパドックツアー」が開催されました。マシン開発に密に携わっている方々のディープなお話が聞ける貴重な講座になりますので、機会がある方はぜひ参加してみてください。
※席に限りがございます

唸れ!駆けろ!最高峰のレース

レプソル・ホンダ・チームのマルケス

気温22℃快晴、風はほぼなし。昨年は3日間とも大雨だったので、この天候はファンにとっても選手にとっても絶好のレース日和ではないでしょうか。

Moto3™、Moto2™の決勝を終え、熱が高まっていく場内。

満を持して、MotoGP™決勝のスタートです。
わたしは場内屋台で絶賛販売中の、700円もする(!)明太マヨロングポテトを片手に、応援の準備満タンです。


ポールポジションはドゥカティチームのドヴィツィオーゾ。2番グリッドからはモンスター・ヤマハ・TECH3のザルコ、3番グリッドからはアルマ・プラマック・ドゥカティのミラー。
信号が消えると同時にマシンが高音に唸り速度を上げていきます。

24ラップを、総勢26台のマシンとライダーが駆け抜ける様は鳥肌ものです。耳をつんざくような爆音と目では追いきれないほどのマシンスピードは、生でしか味わえない極上な五感体験です。

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順調に1位をキープするドヴィツィオーゾと、後れまいと付いて行くザルコやミラーですが、序盤からマルケスがどんどんと選手を追い越し2位へ。その後1位のドビィツィオーゾをも捉え、マルケスが先頭に立ちます。

上位陣が奮闘を繰り広げる中、スズキのイアンノーネとリンスがじわじわと順位を上げていきます。しかし、残念ながらイアンノーネが途中転倒してしまい、スズキの思いはすべてリンスに託されました。

1位争いのマルケスとドヴィツィオーゾですが、先頭のマルケスとの差がなかなか埋まりません。

そして残り2ラップというところで、マルケスと1位争いをしていたドヴィツィオーゾがなんと転倒!

マルケスはそのまま独走状態、クラッチロー(ホンダ)も堅実に走り続け、着々と順位を上げていったリンスがゴールイン。結果、上記の3選手が表彰台へ!

マルケスの年間チャンピオンが確定し、パフォーマンスとウイニングランが披露されます。

通算7回目のチャンピオン獲得。「7」が描かれた旗を掲げて走るマルケス

この輝かしい瞬間が見られたことはうれしい限りです。

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さて、興奮と熱気に満ちたMotoGP™日本GPもこれにて終了です。
バイクに興味がある人はもちろん、バイクに興味がない人やバイク初心者の方であっても必ず楽しめるようなわくわくが、ここもてぎには集結しています。

今季は皇帝マルケスが年間チャンピオンに輝きましたが、今後のMotoGP™からも目が離せないですね。そして、年に1度の日本グランプリはやはり外せないイベントだと感じております。

いかがでしたか? 来年はみなさんも、歓声と興奮の詰まったもてぎまでぜひ足を運んでみてくださいね。