いま売れているバイク用品と言えばドライブレコーダーですが、その理由は「あおり運転」から身を守るためです。免許取り消しなど厳罰化も予定されている「あおり運転」とドライブレコーダーについてご紹介します。

1.「あおり運転」について、必ず知っておきたいこと


東名高速道路での追突死亡事故(2017年)や常磐自動車道での殴打事件(2019年)など他車をあおることが原因となった事件をきっかけに、道路交通法に「あおり運転」を定義して厳罰化することが検討されています。

前走車との車間距離を詰めたり後続車に急ブレーキをかけたり急な割り込みをしたりといった“あおり”運転行為をすると、「あおり運転罪」として1回で15点以上の違反点数とされ“一発で免許取り消し(欠格期間は1年以上)”となる予定です。

これまでは、道路交通法にあおり運転を取り締まる規定がありませんでしたが、上記事件の発生によって国民の声が高まったこともあり、今年の通常国会に改正案が提出される見込みです。

2.ドライブレコーダーは自衛手段! 相手車両も検挙できる


こうした状況に対して、ライダーは自分自身をどう守るべきでしょうか。バイクで高速道路を走っている時、筆者もよくあおられます。特に追い越し車線を走っているときに、120~140km/hくらいで猛追してきて後ろにピタリとつかれた後は、かなりの確率であおられます。こうした場合は、周囲の状況を見ながら、なるべく早く走行車線に戻ります。「後ろの車には急ぐ理由があるんだろうな」と自分自身を自制します。

大型バイク等に乗っていればあおり返すこともできるのでしょうが、そういう報復行為が上記のような凄惨な事件につながることを忘れてはいけません。高速走行中にちょっとでも車体が接触すれば、ライダーの死亡事故に直結します。「死人に口なし」ですから、断じて報復すべきではありません。ただ、悪意の意図に関わらず、一方的に事故に巻き込まれては、家族や関係者もやりきれません。

そこで、自己防衛手段となるのがドライブレコーダーの装着です。近年の機器はとても高性能で、LED信号機の色や相手車両のナンバープレートなど一瞬の映像を鮮明に記録してくれます。当て逃げのような状況となっても、記録映像から相手の車両を特定し、検挙することができます。自分自身が主張できない状況となってしまっても、正しく運転していたという名誉を守ることができます。

3.ドライブレコーダーは車両の前後2カメラが安心


ドライブレコーダーは、今年度の法整備のあと、さらに盛り上がりを見せると思われますが、現状でバイクにオススメのモノは、車両の前と後ろの両方にカメラがつけられるタイプです。解像度や画角も重要ですが、バイクの場合は、何より前後にカメラをつけることを重視してください。

なぜなら、あおり運転は、自車両の後ろでも前でも行われるからです。また、高速道路走行時だけでなく、下道走行時でも交差点での右直事故に備える、停止時の追突に備えるという意味でもカメラは前後につけるべきです。

そして、“装着中”ステッカー等を目立つように貼り、ドライブレコーダーが撮影中であることをアピールしてください。こうすることで、あおり運転への抑止効果を発揮できます。

「撮影できているから安心」ではなく、「トラブルを未然に防ぐこと」を目的としてください。ドライブレコーダーを装着し撮影することは手段であって、目的ではありません。よって、装着・撮影していることを周囲にアピールすることが重要です。

さて、今回は、前後にカメラを装備する下記製品をご紹介します。

ミツバサンコーワ EDR-21



カー用品の開発・販売やバイク用ETC車載器等で知られるミツバサンコーワの前後2カメラタイプのドライブレコーダーです。高精細のSONY製CMOSセンサーを搭載し、対角視野角162度、200万画素FullHD、ダイナミックレンジが広く明暗差に強いWDR搭載の高性能カメラを前後に採用しています。

エンジンON/OFFに対応し操作不要で常時録画でき、Gセンサーにより衝撃を受けた時の自動録画(常時録画とは別のフォルダに格納)やスイッチ(下写真)による手動録画も可能で、事故や転倒時、確実に周囲の状況を記録できます。最上位モデルであり、GPSを搭載した「EDR-21G」であれば日時や場所、速度も記録可能です。


バイク専用設計による防水・防塵・耐振動設計も備え、カメラ本体はIP66/IP67規格、本体はIP55規格に適合しています。耐振動に関しては振動加速度試験10Gをクリアする強靭な性能も魅力です。


また、無線LANと専用アプリによりスマホやタブレット、PC等と接続し、録画映像を見たり、ダウンロードすることもできます。



以下に、とてもわかりやすい紹介動画があります。ぜひご覧ください。

■DATA
品 名:EDR-21
価 格: 29,800円(税別)
構 成: 本体、カメラ×2、カメラステー×2、スイッチBOX、電源ケーブル、microSDカード(16GB)、SDカードアダプター、取付用両面テープ、結束バンド、六角レンチ、取付取扱説明書(保証書付き)
映像素子:200万画素SONY CMOSセンサー
視野角:対角162度(水平137.4度、垂直73.6度)前後カメラ共通
F 値:1.8 ※前後カメラ共通
記録解像度:1920×1080P(1080Full HD)、1280×720P(720P HD)、640×480(VGA)
ファイル形式:MP4(動画形式:H.264 録音形式:AAC)
録画ファイル構成:30秒/1ファイル
フレームレート:27.5fps
記録メディア:microSD(8~256GB)
電源電圧:12Vバッテリー搭載車専用
本体サイズ:74.5mm(W)×100mm(D)×19mm(H) ※突起物除く
重 量:445g
動作温度範囲:-20℃~70℃(カメラ部 -20℃~60℃)
保存温度範囲:-25℃~85℃
機能設定:スマートフォン専用APPまたはPC経由SDカード
記録映像再生方法:スマートフォンアプリ「Moto DR」※iOS9/Android5.0以上に対応
         PCソフト「Moto DR Player」※2windows7/8/8.1/10に対応
https://www.mskw.co.jp/motorcycle/edr/EDR-21


いかがでしたか。ドライブレコーダーの価値は今後さらに高まることになりそうです。自分の身を守る、事故を予防するためにも「装着とアピール」を検討してください。

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■筆者プロフィール

田中淳磨
46歳・男性・北海道札幌市出身
二輪専門誌編集長、二輪大手販売店、官公庁系コンサルティング事務所等に勤務ののち二輪業界で活動するコンサルタント。二輪車の利用環境改善や市場創造、若年層向け施策が専門で寄稿誌も多数。