勝手に指標

  • 秘境感
    ★★☆☆☆
  • 天空感
    ★☆☆☆☆
  • 潮風感
    ★★☆☆☆
  • 爽快感
    ★★★★☆
  • 根性感
    ★☆☆☆☆
  • 開放感
    ★★★☆☆

日本の原風景を感じる新緑の美しさ
変化に富んだ爽快なツーリングロード

京都盆地西縁の山麓に沿って走る、関西方面では大定番のツーリングロード。日本海へダイレクトに連絡するメインルートで、古来より物流の大動脈として栄えたルートだ。物流の主な製品は魚介類。中でも鯖が特に多かったため“鯖街道”と呼ばれており、その名称は現在も頻繁に使用されている。現在の正式名称は“国道162号線”だが、“鯖街道”の方がむしろ一般的とも言えるかもしれない。
交通機関が整備される以前の事。福井県の若狭湾で獲れた鯖は、主に徒歩にて京都まで運搬されていた。福井で塩漬けにされた鯖は、京都に着いた段階で絶妙な塩加減になっており、大変な人気だったと言われている。また、冬期に運搬された鯖は塩と寒気にて身が締まり、特に珍重されたのだ。まさに、鯖の為の道だった訳である。
現在も日本海へ至るメインルートであり、特に京都市内~小浜市の区間は、山林と里山風景の美しいルートとして、通称“周山街道”とも呼ばれるライダー達にも人気の道。見どころやグルメスポット等も点在しており、観光にもお勧めのルートとなっている。
周山街道のハイライトは、やはり里山風景の美しい丹波高原周辺だ。中でも美山町の“美山かやぶきの里”は、築200年前後の茅葺き古民家が密集する独特の景観が人気のスポット。周山街道より少々寄り道にはなるものの、ぜひ立ち寄っておきたいポイントだろう。その他、ルート上には日本の原風景とも言える美しい里山風景が点在。道路様相として、決してダイナミックな展望ポイントがある訳ではないが、心安らぐ緑の風景に癒される安心感のある路と言えるだろう。
四季を通じて変化に富んだ風景が楽しめる為、飽きの来ない様相が嬉しいルートだが、特にお勧めは春。新緑はもちろんだが、見事な桜スポットが点在しており、この時期ならではの美しさが楽しめる。また、ライダースイベントで有名な日吉ダムもこのルート近辺。近畿ライダーにとっては、今年も様々なイベントで周山街道を走る機会は多いかもしれない。
ただし、近隣では有名な取り締まり強化路線でもあり、スピードは常に控えめを心掛けて走行しておきたい。

築200年前後の茅葺き古民家が密集する“美山かやぶきの里”。重要伝統的建造物保存地区の中でも特に独特の景観が人気だ。バイクと一緒に写真撮影も可能だぞ。

江戸期に建造された茅葺き古民家が現存する国内でも大変貴重な景観。屋根をトタンで覆った古民家はまだ多く現存しているが、茅葺きの露出した様相は一見の価値あり!

周山街道の桜は大変見事。特に京北合同庁舎周辺の土手近隣がお勧め。紅枝垂れ桜とソメイヨシノの競演は大変珍しい光景。桜のトンネルを体験してみよう!

周山街道の表玄関、洛北の仁和寺も桜の名所。特に、遅咲きの御室桜は必見!樹高が低い上、花が大きく見応え抜群。見頃は4月後半。市内の桜が散る位の時期がベストタイミングだ。

1951年に竣工した日吉ダムは、ダムによる町興しが成功した稀有な例として有名だ。多くのイベントが開催されており、ライダーにとっても馴染みの深いスポットだろう。

山間部の多いこの周辺は蕎麦が名物の一つ。こちらは自家栽培した京北産の蕎麦粉で打った二八蕎麦。コシと風味が絶妙な逸品の蕎麦を楽しもう。

写真:京蕪庵
京都市右京区京北下中町町田15-2 TEL:075-854-0301
11:00~17:00 火曜休

マップ

  • 35.225095, 135.654971
  • 12
  • 18
  • 8
  • 35.225095, 135.654971

    周山街道/鯖街道 ~国道162号線~

  • 35.198421, 135.639582

    京蕪庵

大きい地図はこちら

  • in-out
  • ビューポイント
  • スポット(レストラン、道の駅、温泉、etc.)

ロードデータ

交通量

近畿圏では定番の観光&ツーリングロード。日本海へ連絡する主要街道でもあり、交通量はかなり多め。とは言え、大規模な渋滞が発生する訳ではなく、爽快な走りが楽しめる。

路面

悪天候後の山間部に落石や倒木等の発生がある場合もあるが、概ね良好。道幅も広く、高規格線形も多い。一部旧線形路もあるが、貴重な酷道区間として楽しむのもアリだ。

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■筆者プロフィール

神田 英俊
MOTOツーリング誌編集長
内外出版社発行、隔月刊ツーリング雑誌“MOTOツーリング”誌のコンセプター兼編集長。“旅人による旅人の為の雑誌”を基本コンセプトに、全国のDEEPな旅ネタを更に深く掘り下げて取材・掲載している。
個人的なバイク趣向はオフロード。季節を問わず、主にキャンプを基軸とした旅が中心。冬季北海道ツーリングの常連でもある。
バイクと共に温泉もこよなく愛しており、温泉ソムリエの資格を持つ秘湯巡礼ライダーでもある。