勝手に指標

  • 秘境感
    ★★☆☆☆
  • 天空感
    ★★★☆☆
  • 潮風感
    ★★★★★
  • 爽快感
    ★★★☆☆
  • 根性感
    ★☆☆☆☆
  • 開放感
    ★★★☆☆

隠れたDEEPな魅力も随所に
再訪する度に新たな魅力を発見!

知多半島は、全長約50km幅約5~8kmの細長い半島。
北に三河湾、南に太平洋を抱き潮風感抜群のロケーションを誇る、中京圏定番のツーリングスポットだ。

しかし、“絶景ロード”を求めていく際には一つ注意しておいた方が良い事がある。
それは“海沿いの道は殆ど海が見えない”という事だ。

周遊道の中でメインとなるルートは主に2つ。
伊勢街道と呼ばれる国道42号線と、田原街道と呼ばれる国道259号線だ。

この2ルートは歴史深い古道でもあり、伊勢参りや東海道の脇往還としても栄えた歴史も持つ。
しかし海岸直近だったため、浸食・地震等によりそのルートは頻繁に変遷したのだ。
現国道42号は海岸より数百m程度内陸を走っており、防風林や住宅により、ほぼ海を望む事が厳しい景観なのである。

このバイクロード100選は“絶景ロード”を巡る旅。
風景が見えないとなると…え?致命的じゃないか?…なんて声もあるだろうが、ご安心あれ。

この周遊道のハイライトは岬の先端部。
伊良湖岬手前付近からは、道路上からも渥美半島を遠望できる大展望が飛び込んでくる。

眼下には片浜十三里と呼ばれる長い海岸線が一望!
ここまでは展望を望む区間は皆無に等しかったが、風景は一変。
今までのストレスが一気に吹き飛ぶ絶景が目前に。
区間は短いながら、その圧倒感は抜群だ。

これぞ半島ツーリング!
やはり、中京圏のツーリングスポットとして定番になるだけの理由はあるのだ。

“半島”といえばやはり平坦な海景色を連想することだろう。
もちろん渥美半島も海岸部ではその例外ではない。

しかし、内陸部は意外と地形の起伏が激しい事に驚く。
前述したが、幅は約5~8kmと実に狭い半島だ。

その短い区間が丘状に隆起しており、複雑なルートを構成している。
海岸周遊であれば迷う事は皆無ながら、内陸部に入り込むと迷いやすいのもその特徴だろう。

だが、その特徴的な地形が故、展望スポットすら存在する。
中でも標高約250mの蔵王山展望台は三河湾一望の大展望を楽しめる髄一のスポット。
渥美半島は絶景ロードのみならず、純然たる絶景まで堪能する事が可能なのだ。

また、渥美半島には隠れたDEEPスポットも多い。
特に軍事遺構の宝庫なのだ。

明治34年に各種大砲の試射を行う伊良湖試験場が竣工。
これは大砲の射撃データ収集を目的としており、陸軍の使用する大砲や弾薬の殆どがこの伊良湖試験場で試験検査を受けたと言われている。
その当時の遺構が伊良湖岬周辺に多数現存しているのだ。
戦跡遺構ファンにとっては聖地とも言えるだろう。

全体的に交通量が多く朝夕は渋滞がちなため、全体の爽快感は決して高いとは言えない地域ながら、岬先端付近は絶景の宝庫。
周遊ロードより少し外れた海岸を探索すれば、隠れた絶景ロードに随所で出会う事ができるのも魅力の一つだろう。

また、南国感溢れるどこかエキゾチックな雰囲気もツーリング感の醸造には最適。
ちょっと海で癒されたい時にはぜひ訪れて頂きたい地域だろう。 



渥美半島先端部、西ノ浜沿いの海岸ルートは渥美風力発電所の風車が林立する絶景ロード。
交通量も皆無。絶対に行くべき潮風感抜群の爽快ロードだ。


ヤシの木が随所に林立する南国感抜群の光景は、渥美半島独特の風景模様だ。
周遊ルート上にも点在しておりエキゾチックな様相が楽しめる。


蔵王山展望台は渥美半島中部に位置する標高約250mの展望スポット。
三河湾一望の絶景が広がる。
南ルートは二輪通行規制が敷かれており要注意!


海を渡る伊勢参拝ルートもあったが、現在は対岸の鳥羽市までフェリーが就航している。
国道42号は海を渡り、鳥羽市より紀伊半島を一周。和歌山市へ至る。


田原漁協の敷地内には、近海より引き揚げられた誉十二型発動機が鎮座。
銀河・紫電改・疾風に使用されたエンジンで、銀河のものだと言われている。


渥美半島の大定番グルメといえば伊良湖岬の大あさり。
ジューシーで旨味抜群!あまりにも有名ながら、はやり一度は頂きたい。
名物に旨い物アリだ。

ロードデータ

交通量

渥美半島において最もメインとなる主要街道。大型車・観光バス・マイカー等交通量は非常に多い。また、朝夕は通勤渋滞も発生するため、走行時間の配分も重要になってくる。

路面

岬先端部の一部には滑り止めを刻んだコンクリート舗装もあり、多少ガタつく区間もある。しかし、ほぼ全線快適に走行可能。路面に飛砂が溜まる事もほぼない。

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筆者プロフィール

神田 英俊

内外出版社発行、隔月刊ツーリング雑誌“MOTOツーリング”誌のコンセプター兼編集長。“旅人による旅人の為の雑誌”を基本コンセプトに、全国のDEEPな旅ネタを更に深く掘り下げて取材・掲載している。個人的なバイク趣向はオフロード。季節を問わず、主にキャンプを基軸とした旅が中心。冬季北海道ツーリングの常連でもある。バイクと共に温泉もこよなく愛しており、温泉ソムリエの資格を持つ秘湯巡礼ライダーでもある。